みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

鴨親子の転居

2016-06-04 | おきにいり

日本ではカルガモさんの親子がお引越しするときに交通規制をして、カルガモ一家無事引越し完了の様子がよく報道されますね

ウィーンでも、道に迷ったカモの親子を警官がエスコートし、新居に「案内」しました。3日の新聞HPに紹介されました。






お母さんと7羽の子供たちですが、こういうとき、お母さんは自分たちが安全だと分かるのでしょうかね。
お母さんが平気だから、子供たちも健気にお母さんの後をついていきます


HPの記事によると、カモさん一家が迷っていたところは、以前私が住んでいた「ウィーンの北山」の幹線道路。当時の我が家の近く。
しかも、警官のエスコートで案内された新居は、私が当時発見したお池のある小公園。
交通量の多い幹線道路にもかかわらず、交通渋滞などもなく、スムーズにお引越しが完了したそうです。
公園を訪れる近所の人たちの人気者になるのではないかと思います

当時の記事:新発見


この小公園はライムント・ツォーダー公園と言う名前で、民謡やダンス音楽の研究家だったライムント・ツォーダー(1882~1963)を記念したものです。








さりえら

2016-06-02 | その他

「さりえら」というのは、これです。



原語のイタリア語ではSalieraと書き要するに「塩の入れ物」。金や宝石が使われています。
画像は全てウィキ・フリー画像です。

後ろ側

このミニ浴槽みたいな部分が塩入れ

前側

このミニ神殿みたいなのが胡椒入れ

この美術工芸品の傑作はウィーンの美術史博物館の美術工芸品部門に展示されています。
たかが塩入れに大げさな、という気もするのですが、傑作であることは否めません。
制作者も、ひとクセもふたクセもある有名人ベンヴェヌート・チェッリーニです。

2人の人物像はローマ神話の海の神ネプチューンと大地の女神テルースで、地球を象徴しています。

チェッリーニがフェラーラの枢機卿のためデザインしましたが、ワックス・モデルを見た枢機卿は制作不可能と思い注文しませんでした。その後チェッリーニがフランス王のため、この塩入れを制作、更にフランス王がチロル大公のフェルディナントII世に贈り、こうしてハプスブルク家の財産となりました。

チェッリーニの作品は長く忘れられていましたが、ゲーテがチェッリーニの自伝を翻訳編集してから再び評価が高まり、サリエラはチェッリーニの金細工作品で唯一現存するものと考えられています。

美術史博物館館内修復・改修中の2003年、サリエラは盗まれて行方不明になりました。このとき、貴重な展示品に対する防犯対策の手薄なことが発覚しました。犯人は防犯装置の専門家で、工事中の足場を見て「こんな無防備なら盗むのは簡単だな」と思い、試したら盗めちゃった、ということのようです。でも、結局犯人は逮捕され4年間の懲役が決まりましたが、模範囚だったらしく2年で出獄しました。

この事件に関連して保険会社が評価したサリエラの「価値」は5000万ユーロでした。
この事件以来、特別貴重な展示品の防犯対策が大幅に改善されました。

自然史博物館ヴィレンドルフのヴィーナスさんも、今は独自の個室にお住まいです。

英語ウィキ:Saliera


おまけ

チェッリーニの自伝に感動したベルリオーズが幾つかのエピソードからオペラを作曲しました。

その序曲