お墓参りに行くと彼岸花が真っ盛り。
墓花と言われるだけあって墓石によく似合う。
文京区で花の店野草(イエツァオ)を営んでいたころは毎年秦野方面へ採集に行っていたがお墓で咲いているのは初めてみた。
守る人たちがいなくて後ろの方へ片づけられたお墓の近くに咲いている。
天保の字は確認できたので200年ほど前のお墓だ。
慶応、寛政らしき字も確認できる。
彼岸花が咲いてなければ見過ごしていたお墓だ。
今のお墓に比べて小さい。
今のお墓は大きいので守る人がいなくなって隅の方に片づけるときは困ると思う。
この墓所は私の家の一族の墓所でみな姓が同じだと思っていたら違う姓のお墓もあった。
たまたま墓参に来た人に尋ねると”養子にでも行ったひとでしょう”と言った。
そこで会う人は顔は知らなくても親の名前を言えばほとんどどこのだれかはわかる。
その人とも親同士がいとこで名前だけは知っていた。
兄弟は遠方にいるのでこの土地の人に嫁いだ彼女がお墓参りをするそうだ。
自分たちは知らないのに一族だと言ってお墓の空き場所を囲っている人がいるとも言っていたがこの場所に住み始めて500年以上。
お墓にもいろんな物語があるようだ。
チョウセンアサガオも花盛り。
彼岸花のように一味違う美しさを持つ花だ。
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