今回の飾り付けでは左の古代文字で書いた漢詩”悼亡”、”布 壇ノ浦かなしや”、右のグリーンのベースに古代文字で書いた”和”がセットだ。
”布・壇ノ浦かなしや”は源平の戦いの一場面でありやっぱし”和”の字をそばに置きたかった。
男社会の戦いの場を表現した”布・壇ノ浦かなしや”のそばには明から清時代へ変わるはざまで節義のため自死した夫を悼みながらも残された子供を守るため生き残った女性が情のため生き残るのも大事だと詠んでいる漢詩を置きたかった。
振り返ってみるとこの飾りつけになった元は男社会だった中国の17世紀、普遍的といえる女性の心情をしっかりと詠った内容に心打たれ作品にしたしたいと思ったのが始まりだった。
それにしても則天武后,西太后と中国女性は強いイメージだがこの漢詩を詠った商景蘭もしっかりと強い女性だと思う。
”布・壇ノかなしや”は10月の野草(イエツアオ)野外教室を終えホット一息ついて作ろうと思った。
もちろん6月に作った”壇ノ浦かなしや”を作ったからできた。
野草(イエツアオ)展は自分の収穫祭、お祭りとして開き続けてきたが今年もそれなりの収穫はあった。
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