私の家より4キロはなれた山の中に父が建ててくれた簡素な山小屋がある。
建って40年ぐらいになるがいろんな思い出のある場所だ。
年2回の帰省のときはかならず行っていた。
そこもかなり野生化していたが1週間の帰省中だと行くのがせいいっぱいだった。
金生町に住み始めても畑の開墾や第25回野草展、第5回クラフト展、第30回野外教室の準備、初めて開く布ぞうり講習会と続き山小屋整備の気持ちはあったが来年ぐらいになると思っていた。
それが布ぞうり講習会が終わったその日からはじまった。
開墾した畑にダイダイ、キンカン、ユズ、サクランボ、オリーブ、ブルーベリーなぞ植えたのになぜか柿が手に入らない。
山小屋のある山へワラビを採りに行って気がついた。
夏の帰省のとき雑木に囲まれ弱弱しく2~3個の実をつけている柿木2本を。
早速太陽が当たるように回りの雑木を切り倒した。
次の日には新しいノコギリを持って息苦しいほど雑木が生え繁っている前庭の木の整理を始めた。
畑の開墾でノコギリ、鉈、ツルハシ.鎌なぞ使いすぎまだ右手や肩が痛いので一日2時間と決めて作業をしている。
作業を終え少しの時間山小屋で新緑をながめながら休むのは最高だ。
それから帰って開墾した畑の植え付けや草引きを暗くなるまでする。
山小屋はすっぽりと雑木に埋もれている
建った頃はオミナエシが生えていた場所だ。
去年ここに植えようとオミナエシは手に入れている。
整備をしながらフト清里で開いている野外教室をここで開きたいと思った。
伯方島での野外教室が無事終わってのことだが。
第30回野草(イエツァオ)野外教室
日時 5月22日(金)~24日
22日~23日 23日~24日も可
場所 伯方島 多々羅大橋
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ひがんばなさんが金生町で始めて開く第5回クラフト展に一週間泊りがけで来てくれたので切山を案内した。
重要文化財の真鍋家では運よく16代当主の潤さんが居られ歴代当主のお墓へ案内してくれた。
1185年安徳天皇を守って切山へ移り住んだ初代のお墓は石を積んだだけだ。
このお墓群を見たときとてもすがすがしい気持ちになり感激した。
それにきれいだと思った。
お墓って意外と今を反映し華美な競争になったりする。
結構流行もある。
その時は時間がなくやっと昨日ゆっくりとながめてきた。
一つにまとめる話もありますが私はこの状態でお守りしていますと潤さんはおっしゃっていた。
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今日は一日なのでふきのとうさんの車に乗せてもらい切山昌平校塾へ行ったらホウの花を持って来た人がいた。
とても良い香りだ。
高い木に咲く花なのでなかなか簡単には嗅ぐことの出来ない香りを楽しませていただいた。
粗食だといって出された料理は竹の子ずくしだった。
竹の子ご飯、竹の子の煮物、竹の子の木の目合え。
主催者の真鍋さんが「やっとイノシシが竹の子に飽きてわれわれがおこぼれを食べれるようになりました」とおっしゃった。
本当にイノシシによる作物の被害が多いようだ。
参加している養豚業の人が言うには豚とのアイの子が増えたのだそうな。
イノシシだと子供は2匹しか生まれないのに豚とのアイの子だと数匹生まれるとか。
切山まで来てすんなりと納得する話だ。
今日の孔子の言葉は一生涯をとおして行動するさい大事なのは思いやりだということだった。
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