フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月8日(日) 曇り

2008-06-09 03:27:58 | Weblog
  10時、起床。ベーコン&エッグ(レタスを添える)、トースト、紅茶の朝食。「甘味あらい」でもらった季節のアイスクリームの無料券(開店5周年記念)を忘れないうちに使ってしまおうと、午後、池上方面に散歩に出る。途中で、これはこの散歩コースを辿るときの習慣なのだが、童謡「サッちゃん」の替え歌を口ずさむ。

         
            ♪みっちゃんはね、ハバナが大好き、ほんとだよ。

  街を歩いているときに季節を一番感じるのは草木である。いまの季節は紫陽花だ。

         

         

         

         
                スーパーの店先では季節がわからない。

  街には文字があふれている。看板やポスターだ。それらはわれわれに向かって何かをせよ、何かをするな、と呼びかけているものが多い。私は散歩は一人ですることがほとんどなので、そうした呼びかけにできるだけ答える(ツッコミを入れる)ようにしている。散歩は街との対話なのだ。

         
                ハンドボールは禁止じゃないんだな。

         
           「犬の大」が迷惑って意味か? うん、字が似てるな。

         
                 私のことは放っておいてくれ。

  「甘味あらい」では最初に磯辺巻を注文した。小腹が空いていたこともあるが(朝食が遅かったので昼食はとっていなかったのだ)、無料券だけを使うというのが私にはできない。磯部巻はお皿に3個出てきた。よい餅を使っている。醤油と海苔が香ばしい。磯部巻は冷めたら硬くなるので、本当は、鮨をカウンターで一貫ずつ注文するように、一個ずつ焼いたそばからもってきてもらい、はふはふしながら食べたいところだが、そんなわがままはいえないから、3個を瞬く間に平らげる。しかるのにち季節のアイスクリームを注文する。運ばれてきたのは桜ん坊のアイスクリームであった。初めて食べたが、甘さと酸味のバランスがすこぶるよく、後味がサッパリしている。

         

  帰りは池上線に乗った。ホームの掲示板に駅係員募集のポスターが張ってあった。左下隅に小さく印字されている注意書きに思わずクスリとする。座布団一枚! 栄松堂で丸谷才一『月とメロン』を購入。家族への土産に大判焼き、草餅、ドーナツを買って帰る。

         

         

  夜、チェルフィッチュという劇団の『三月の5日間』という芝居を娘のDVDを借りて観た。去年の基礎演習のクラスにこの芝居を素材にしたレポートを書いた学生がいて、そのときから興味をもっていたのだが、灯台下暗し、娘がそのDVDを持っているとは知らなかった。実は昨日購入した岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮社)には『三月の5日間』の小説版が収められていて、それが読みたくて購入したのだが、今日、娘にその本を見せたら、DVDを持っているよと言われて、びっくりしたのである。さっそく視聴。期待通りのユニークで面白い芝居だった(第49回岸田國士戯曲賞を受賞)。でも、今夜はもう遅いから、その感想はまた別の機会に。