よく晴れた一日だったが、暑かった。大学へ出て行くだけでかなりのエネルギーを消耗した気がする。3限の授業(日常生活の社会学)の後、出席カードの裏に書かれたコメントを読んでいたら、私の先日のブログを読んで太宰治の「きりぎりす」を買いましたと書いてあるものがあった。大学生協の書店で購入したのだが、書棚には並んでいなくて、書棚の下の引き出しの中にストックがあったそうだ。支払いのときに店員さんが「何かの授業で指定された本なのですか?」と聞いてきたそうで、「いいえ」と答えると、「そうですか。さきほど同じ本を買われていった方がいたものですから」とのことだった。おそらくはその学生も自分と同じく日曜日に「フィールドノート」を読んで、さっそく翌日、「きりぎりす」を購入したのではないかと書かれていた。新刊書なら不思議なことではないが、「きりぎりす」ですからね、偶然とは考えにくい。自分のブログが読者の購買行動(したがって市場経済)に与えるミクロな影響力を実感した。別の出席カードの裏には、「今日、東西線の車内で私の向かいのシートに先生が座っていました」と書かれていた。こういうコメントはときどきある。大教室での授業なので、学生は私を知っているが、私は学生の顔を知らない。こういうことがあるから、車内や駅のホームではちゃんとしていなくてはならないのだ。間違っても車内で鼻くそをほじったりしてはならない。「私も都立小山台高校の出身です」というコメントもあった。今日の授業の中でちょっとこの話題が出たのだが、そうか、後輩か。同学年に私の息子がいたのだが、知っているだろうか。
5限の卒論演習はひさしぶりに全員(15名)がそろう。夏休みの合宿はセミナーハウスの抽選に漏れ、18日からの随時受付(先着順)に最後の望みを託すことになった。
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