午前、近所の歯科に行く。年に一度の定期健診で、本当は新学期が始まる前に行くはずだったのが、2ヶ月ほど遅れてしまった。毎回、歯磨きがちゃんと出来ていないと叱られるので、今回も覚悟していたら、予想外なことに「よく磨けていますね。これまでで一番いいです」と言われたので驚いた。特別なことは何もしていないのだが、どういうわけだろう。今日は歯科衛生士さんに下の歯の掃除をしてもらった。上の歯は来週だ。本当は上下いっぺんにやってもらいたいところだが、患者一人あたりの一回の診療時間は30分を標準に予約が組まれているようなので、いたしかたない。虫歯は発見されなかったが、以前から指摘されている無意識に(寝ているときに?)歯を食いしばる癖はあいかわらずのようで、舌の縁や頬の内側に傷や瘢痕があるという。歯の掃除が終ったら、マウスピースを作ってみましょうかという話になる。保険が利いて6千円ほどだという。歯を食いしばる癖は肩こりの原因にもなるそうなので、試してみようかしら。
午後、散歩に出る。私にしてはきわめて珍しいことだが、今日は映画館の梯子をした。最初に丸の内ピカデリーでクリント・イーストウッド主演・監督の『グラン・トリノ』を観て、次に有楽町シネカノン2丁目でショーン・ペン主演の『ミルク』を観た。主人公は対照的で、一方は人種的偏見に満ちた気骨ある老人、他方は弁舌に長けたゲイの政治家。「男らしさ」の内容は違う二人だが、「強いアメリカ」を象徴する人物であるという点では共通している。どちらも最後は銃弾に倒れるのだが(一人はそれを自ら望み、一人は志半ばで)、彼らのような「男」を、いま、アメリカの国民は郷愁のように求めているということだろうか。
そんな感想を抱いて帰宅すると、共同通信ワシントン支局長の杉田弘毅さんからメールが届いた。7月に東京本社に帰任される予定とのこと。近著『アメリカはなぜ変われるのか』(ちくま新書)を私はまだ読んでいないのだが、アメリカの地殻変動をリーダー(オバマ新大統領)、若者、メディアの3方向から分析した本である。アメリカを知るためにはもちろんだが、やはり未読の日高義樹『不幸を選択したアメリカ』(PHP研究所)と比較しながら読むとジャーナリズム(ジャーナリスト)論としても面白いのではないかと思う。
午後、散歩に出る。私にしてはきわめて珍しいことだが、今日は映画館の梯子をした。最初に丸の内ピカデリーでクリント・イーストウッド主演・監督の『グラン・トリノ』を観て、次に有楽町シネカノン2丁目でショーン・ペン主演の『ミルク』を観た。主人公は対照的で、一方は人種的偏見に満ちた気骨ある老人、他方は弁舌に長けたゲイの政治家。「男らしさ」の内容は違う二人だが、「強いアメリカ」を象徴する人物であるという点では共通している。どちらも最後は銃弾に倒れるのだが(一人はそれを自ら望み、一人は志半ばで)、彼らのような「男」を、いま、アメリカの国民は郷愁のように求めているということだろうか。
そんな感想を抱いて帰宅すると、共同通信ワシントン支局長の杉田弘毅さんからメールが届いた。7月に東京本社に帰任される予定とのこと。近著『アメリカはなぜ変われるのか』(ちくま新書)を私はまだ読んでいないのだが、アメリカの地殻変動をリーダー(オバマ新大統領)、若者、メディアの3方向から分析した本である。アメリカを知るためにはもちろんだが、やはり未読の日高義樹『不幸を選択したアメリカ』(PHP研究所)と比較しながら読むとジャーナリズム(ジャーナリスト)論としても面白いのではないかと思う。