9時、起床。焼きハム、トースト、牛乳の朝食。日曜の朝の楽しみは新聞の書評欄を読むことだが、今回は朝日・読売両紙とも村上春樹『1Q84』を他の本より大きなスペースで取り上げていた。しかし、急いで読んで、急いで書いたと思われるそれらの書評は、一応、もっともらしくはあるが、物足りない感じがした。もう少し時間をおいて、文芸雑誌に本格的な評論が出てくるのを待とう。
午前中にあれこれの雑用を片付け、昼から新宿文化センターへワセオケのアーリー・サマー・コンサートを聴きに行く。今日のプログラムは以下のとおり。
モーツァルト 歌劇「魔笛」序曲
ハイドン 交響曲第103番変ホ長調
スメタナ 連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」
(休憩)
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」
前から11列目の中央という大変によい席で、聴覚と視覚と皮膚感覚で演奏を楽しめた。最初の演奏がモーツァルトの作品というのは気分がリラックスする。ハイドンの104の交響曲の最後から2番目の作品を選んだ理由はなんだろうと思いながら聴いていたら、答えは第2楽章の途中でわかった。コンサート・マスターである安田真理奈のヴァイオリン・ソロが入るのだ。安田の演奏の素晴らしさは、昨年度のコンサートで何度か聴いたR.シュトラウスの「英雄の生涯」(ヨーロッパ公演の目玉)のヴァイオリン・ソロで実証済みである。そのうち、ぜひ、彼女のヴァイオリン協奏曲を聴きたいものだ。これまでのコンサートを聴く限りでは、協奏曲はプロの奏者を招いて行うのが慣例のようだが、ヴァイオリンに関しては客演は不要だろう。「モルダウ」は今日一番堪能した曲。馴染みのある曲ということもあったかもしれないが、オーケストラ全体が一つの大きなうねりとなって、聴衆たちをも巻き込んでいた。「英雄」は不思議な曲である。「英雄の生涯」が文字通り英雄の生涯を絵巻物的に描いているのに対して、「英雄」は第1楽章こそ英雄的雰囲気に満ちているが、第2楽章でいきなり暗くて重い葬送曲になってしまうのである。英雄は死ぬのである。しかし、その後の第3楽章と第4楽章の変ホ長調は何を意味するのか、輝かしい思い出なのか、力強い復活なのか(まさかね)、わからない。わからないので、意味を求めるのはやめて、演奏だけを味わった。

新宿の街

新宿の空
帰りに恵比寿で降りて、東京都写真美術館で開催中の2つの展示会、「旅 第一部 東方へ」と「プレスカメラマンストーリー」を見物した。とくに後者に惹かれる作品が多かったが、感想を書いていると夜が明けてしまいそうなので、それはいずれそのうち(たぶんまた見物に行くと思うので)。

恵比寿ガーデンプレイスのビル

恵比寿ガーデンプレイスの子ども
夜、NHKスペシャルを観るためにTVの前にいたら、その直前のニュース番組の中で、今日行われたロボコン(大学の部)の模様が紹介されいたが、息子がロボットを操作している映像が流れていて、びっくり。ちょうど大河ドラマの後だったから、一階の母もTVを見ていて、「祐人が出てるよ!」という声が聞こえてきた。
午前中にあれこれの雑用を片付け、昼から新宿文化センターへワセオケのアーリー・サマー・コンサートを聴きに行く。今日のプログラムは以下のとおり。
モーツァルト 歌劇「魔笛」序曲
ハイドン 交響曲第103番変ホ長調
スメタナ 連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」
(休憩)
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」
前から11列目の中央という大変によい席で、聴覚と視覚と皮膚感覚で演奏を楽しめた。最初の演奏がモーツァルトの作品というのは気分がリラックスする。ハイドンの104の交響曲の最後から2番目の作品を選んだ理由はなんだろうと思いながら聴いていたら、答えは第2楽章の途中でわかった。コンサート・マスターである安田真理奈のヴァイオリン・ソロが入るのだ。安田の演奏の素晴らしさは、昨年度のコンサートで何度か聴いたR.シュトラウスの「英雄の生涯」(ヨーロッパ公演の目玉)のヴァイオリン・ソロで実証済みである。そのうち、ぜひ、彼女のヴァイオリン協奏曲を聴きたいものだ。これまでのコンサートを聴く限りでは、協奏曲はプロの奏者を招いて行うのが慣例のようだが、ヴァイオリンに関しては客演は不要だろう。「モルダウ」は今日一番堪能した曲。馴染みのある曲ということもあったかもしれないが、オーケストラ全体が一つの大きなうねりとなって、聴衆たちをも巻き込んでいた。「英雄」は不思議な曲である。「英雄の生涯」が文字通り英雄の生涯を絵巻物的に描いているのに対して、「英雄」は第1楽章こそ英雄的雰囲気に満ちているが、第2楽章でいきなり暗くて重い葬送曲になってしまうのである。英雄は死ぬのである。しかし、その後の第3楽章と第4楽章の変ホ長調は何を意味するのか、輝かしい思い出なのか、力強い復活なのか(まさかね)、わからない。わからないので、意味を求めるのはやめて、演奏だけを味わった。

新宿の街

新宿の空
帰りに恵比寿で降りて、東京都写真美術館で開催中の2つの展示会、「旅 第一部 東方へ」と「プレスカメラマンストーリー」を見物した。とくに後者に惹かれる作品が多かったが、感想を書いていると夜が明けてしまいそうなので、それはいずれそのうち(たぶんまた見物に行くと思うので)。

恵比寿ガーデンプレイスのビル

恵比寿ガーデンプレイスの子ども
夜、NHKスペシャルを観るためにTVの前にいたら、その直前のニュース番組の中で、今日行われたロボコン(大学の部)の模様が紹介されいたが、息子がロボットを操作している映像が流れていて、びっくり。ちょうど大河ドラマの後だったから、一階の母もTVを見ていて、「祐人が出てるよ!」という声が聞こえてきた。