フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月26日(金) 晴れ

2009-06-27 02:58:09 | Weblog
  9時半、起床。ベーコン&エッグ、トースト、牛乳の朝食。フィールドノートの更新と授業の準備をして、11時に家を出る。今日も暑い。
  3限は講義「日常生活の社会学」。先週、先々週と家族にかかわる少々重いテーマを扱ったので、今週はエンターテーメント性の高い授業を心がける。梅雨の晴れ間の気分転換だ。
  4限は、「ごんべえ」で昼食(胡麻だれうどん)をとったあっと、研究室でゼミのグループ発表(来週)の事前相談。自動車を題材にした環境社会学の話で、たまたま研究室の本棚に宇沢弘文『自動車の社会的費用』(岩波新書、1974)という本があり、これは私が大学2年生のときに出て読んだ本なのだが、図書館の本のように分類ラベルが貼ってある。もちろん図書館の本を失敬したきたわけではなくて、私は一時期、大学院のドクターに入った頃だったろうか、蔵書に図書ラベルを貼って(カードも作成し)分類を試みたことがあったのだ。しかし、それはほどなくして挫折してしまった。理由はいろいろあるが、(1)資金不足(作業はアルバイトの人にやってもらっていた)、(2)日本十進分類法という客観的な基準は、さまざまな分野の本が万遍なくそろっている公共図書館の蔵書の分類には向いていても、関心の偏っている個人の蔵書の分類には不向きである、(3)個人の蔵書はそれほど数が大きくなるわけではないから(現在の蔵書数は、ちゃんと数えたことはないが、1万冊から2万冊の間であろう)、データベースを作っていなくてもどこにどんな本があるかは「だいたい」憶えているものである(持っている本を重複して購入してしまうリスクは、きちんとしたデータベースの構築のために必要なコストに比べればずっと小さい)。しかし、分類の作業がまったく無駄だったというわけではない。そのときのアルバイトの人の一人が、後に私の妻になったからである。
  5限は基礎演習。夏休みの課題レポートについて説明をした。教室に全員が集まって行う授業は今日で最後にして、来週以降は、6、7人単位で私の研究室で夏休みの課題レポートについての指導(卒論仮指導みたいなこと)を行なう。
  6限・7限はゼミ。前半で読んでいた心理学系テキストは今日で読了。次週からは新しいテキストに入る。読みやすかったというのが学生たちの感想だが、来年の3年生はもう少し高目のハードルからスタートしてもよいかもしれない。一方、後半で読んでいる社会学系のテキストは面白い(刺激的だ)が難しい(しかも相当にボリュームがある)というのが学生たちの感想である。いまのペースで読んでいくと、秋学期の半ばくらいに読み終るが、すぐに次のテキストに移らないで、最初からもう一度読むという手もあるかなと考えている。面白いが難しい本というものは再読すると理解度がぐんと高まるからである。競うべきは読んだ本の数ではなく、読み込んだ(自分のものにした)本の数である。

         
        今日のスイーツはスタバのドーナツ(暑さで砂糖が溶けてます)

  「つけ麺大王」で食事(肉つけ麺)をすませたから、11時に帰宅。卒業生(1998年卒)のShihoさんから結婚通知の葉書が届いていた。彼女はいま出身地である大阪の放送局で働いている。「まさかでした(笑)」との添え書きがある。そうそう、いつ、どこで、どんなふうな出会いから、結婚に至るかは誰にも予測できない。結婚式の写真の彼女は若い頃の綾戸智恵に似てとてもチャーミングだ。お相手の男性はサマーズの大竹一樹に似ている。夫婦漫才(当然、夫がボケで妻がツッコミだ)ができるんじゃないだろうか。どうかお幸せに。