8時半、起床。朝食は昨夜の残りの夏野菜カレーを、パンがなかったので、ライスで食べる。
午前中は原稿書き。出版社の方には今週中に書き上げますといってあるが、どうだろう。すべてが思うように運べばなんとかなる計算なのだが。でも、これまでの人生で、「すべてが思うように運ぶ」なんてことはあっただろうか。思うようにいかないのが人生で、それでも、まあ、そこそこ、なんとかなる、というのがわが経験的人生訓である。
3時を過ぎた頃、A4判用紙が切れそうなので、島忠家具センターに自転車で出かける。3束購入。帰りに「甘味あらい」に寄って、宇治金時ミルクを食べる。やっぱり、美味しい。私の後に入ってきた母子が、品書きをみながら、女将さんに「宇治金時クリームと宇治金時ミルクはどう違うのですか?」と聞いていた。氷アズキに甘い宇治茶がかかっている点は同じで、そこに前者はアイスクリームが添えられていて、後者は練乳がかかっているのだ。私は両方食べたが、後者を推す。小さな女の子の将来がこの選択にかかっているような気がして、私は心の中で「宇治金時ミルクにするんだ」と念じた。その若い母親は、少し考えてから、「じゃあ、宇治金時ミルクを」と言った。よかった。
まだ昼食をとっていなかったので、向かいの蕎麦屋「蓮月庵」で冷やしきつねそばを食べる。店の奥のラジオから高校野球の中継が聞こえてくる。智弁和歌山が9回に逆転して勝った。
自転車の後輪の空気が抜けてしまったので、帰り道は呑川沿いの道を自転車を押して歩く。風が気持ちよい。自転車と徒歩とでは同じ道を歩いても目につく風景が少し違うように思った。
帰宅すると、玄関先で、母が花に水をやっていた。ニルバーナカスケード。インド産の草花で、和名を日々草(ニチニチソウ)という。