8時、起床。トースト、バターピーナツ、紅茶の朝食。今日は暖かい(少なくとも昨日よりはずっと)。10時過ぎに家を出て大学へ。
卒業生のNさんが研究室を訪ねて来る。先々週のブログに登場した、卒業14年目、昨年末に結婚されたばかりのNさんである。Nさんというのは下の名前で、旧姓はAさん、結婚後の姓はKさんというのだが、Kさんではどうもピントこないし、かといって旧姓で呼ぶのも変だし、結局、結婚の前後で不変である下の名前を使うのが一番しっくりくる。お久しぶりですの挨拶もそこそこに「すず金」へ。12時前に着いたのだが、すでに満席に近い状態で、もう少し遅かったら店の外で待たなくてはならないところだった。 鰻重、肝吸い、肝焼きを注文。混んでいるから、いつも以上に出てくるのに時間がかかったが、待つ間の話題には困らなかった。Nさんは今月中に36歳になるのだが、「35歳」という年齢は格別の重みをもつものだったようだ。これまでの人生を振り返り、これからの人生を展望する、人生の峠のような年齢であった。生活の再編―Nさんは会社を辞めて独立し、結婚し、この春からは短歌教室に通おうと考えている。しばらくぶりに私の研究室を訪ねて来てくれたのも「プロジェクト35」の一環なのかもしれない。食後の珈琲は「カフェゴトー」で。Nさんがマスターを見て、「全然変わらないですねえ。かえって若くなっているような」と感心しているので、私が冗談で、「彼はマスターの息子さんですよ」と言ったら、「えっ~、ほんとに! そっくりですね」と本気にしてしまった。ちょうどそのときマスターがお冷をもって注文を取りに来たので、いまの話をしたら、マスターは苦笑しながら、「僕は全然本を読まないから、年を取らない(進歩がない)のですよ」と言った。
Nさんはブロガーである(と今日教えてもらった)。本日のエントリーはこちら。
1時半から主任会。引き続き2時から教授会。今年度最後の教授会である。5時に会議室を抜け出して、研究室で学生と面談。1時間ほどして戻ってくると、定年で退職される先生方のご挨拶が終ろうとしていた。本年度、定年退職されるのは、織田正美教授(心理学)、小杉正太郎教授(心理学)、佐々木雅發教授(日本文学)、内山美樹子教授(演劇学)、安在邦夫教授(日本史学)、深谷克己教授(日本史学)、菊地徹夫教授(考古学)、以上の7名である。お疲れ様でした。ありがとうございました。
教授会の後の入試業務打ち上げ教員懇親会は失礼して、7時半に帰宅。今日はひな祭り。妻のお手製のちらし寿司と天ぷらの夕食。