9時、起床。ソーセージとキャベツの炒め、トースト、紅茶の朝食。メールのチェックをして、読み終えたメールをそれぞれのフォルダーに保存していて、「戸山総合事務センター」(大学の事務室)のフォルダーがなくなっていることに気づく。最初、間違ってどこかのフォルダーの中にフォルダーごと移動させてしまったのだろうと思ったが、やはりどこにもない。ガ~ン、フォルダーごと削除してしまった可能性が高い。幸い未処理のメールはフォルダーに保存せず、受信トレイに置いたままにしてあるので、直近の作業に大きな支障はないと思うが、それでも過去のメールにあたる必要が出てきたら困ったことになる。
昼から大学へ。学生との面談を一件すませてから、「西北の風」に昼食をとりに行く。本部キャンパス南門のところの桜が早くも花を咲かせている。
研究室に戻って、夕方まで、あれこれ雑用を片付ける。研究室のある39号館(第二研究棟)は20年くらい前に建てられたものだが、コンクリート打ちっぱなしの壁面は緩やかな円弧を描いていて、キャンパスの中の建物の中では異彩を放っている。最近、研究室を訪問された放送大学の坂井先生も卒業生のNさんも、それぞれのブログの中で、「モダンな」「静かで落ち着いた」「ひっそりとした」という表現で研究棟の印象を語っていた。普段使っている者にとっては、そういうことをあまり意識したことはないが、そうなのか、と改めて研究棟を眺め、写真を撮っていたら、通りがかった日本史の先生に「何かの調査ですか?」と声をかけられた。社会学者って「調査する人」というイメージなのだろうか。「あっ、いえ、ただ眺めているのです」と正直に答えたが、納得してもらえたかどうかわからない。
帰りがけに、あゆみブックスに寄って、以下の本を購入。
『レヴィ=ストロース』(河出書房新社)
小池真理子『東京アクアリウム』(中央公論新社)
支払いのときに、レジの女性が、「私、去年、先生の『ライフストーリーの社会学』をとっていました。とても面白かったです」と言った。「あっ、そうなの」と二言三言ことばを交わす。それに気を取られて、3000円の代金を一万円札で支払ったのだが、お釣りをもらったかどうかが定かでない。「お釣りもらいましたっけ?」と確認したら「はい」と言われたので、「そうか、なんだか『時そば』みたいだな」と言ってみたが、彼女は「時そば」を知らないらしく、ただニコニコしていた。