フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月26日(日) 晴れ

2012-08-27 03:38:20 | Weblog

  6時半、起床。この二日ほど、少々気がかりなことがあり、早く目が覚めてしまう。PCに向かって原稿を書いていたら、9時前に事務所のSさんからメールが届き、問題は解決したとのこと。やれやれ。

  バタートースト、トマト、グレープフルーツジュースの朝食。トマトは上品にスライスして食べるよりも、丸ごとかぶりついた方が美味しい。 

  昼食は焼きそば。午睡をしていたら、その間に、妻がまたクーラーを入れていた。寝冷えをするじゃありませんか。

  夕方、近所を散歩する。専門学校の校庭は空が広い。風の通りもよい。

  商店街の入口のところにあるコンビニが8月末で閉店になるそうだ。絶好のロケーションのように思えるが、そうでもないのだろうか。コンビニが入る前は、ここは文房具屋さんであった。今度はどんな店が入るのだろうか。「閉店セール」だけあって、コンビニの店内にはすでにほとんど商品がなかった。スムージーという液状のかき氷のようなものを買う。これは以前はよく食べた(飲んだ)が、ガリガリ君の方が安いし、食感もよいので、買わなくなって久しい。今日はコンビニにお別れを言うつもりで購入。値段はとくに安くはなっていなかった(レギュラーサイズで100円)。路上で食べる(飲む)。

  近所にあって、そのうち入ってみようと思いつつ、まだ一度も入ったことのない飲食店というものがある。「こうらく」もその一つだ。『渡る世間は鬼ばかり』に出てくる「幸楽」は中華料理屋だが、この「こうらく」は洋食屋である。年配のご夫婦(たぶん)がやっている。あまり客が入っているところを見たことがなく、ご主人がテーブルでTVなんかを見ていることが多い(間違っていたらすみません)。ネットで「蒲田 こうらく」で検索すると、東口にある別の店がヒットする。こちらの「こうらく」の情報はない。

  「こうらく」の少し先に「スマイル」というドラッグストアーがある。以前は「文化堂」というスーパーだった。その名残だろうか、薬以外の生活雑貨をたくさん扱っていて、アイスクリームなんかはここで買うことが多い(今日も散歩の終りに購入した)。 

 

  「スマイル」のところを左折すると、私が小学生のときの通学路である。かつてはこの中ほどに木工所があって、独特の匂いが漂っていた。いまでも古いアパートが残っている。

  道路に面しているのに「裏側」を見せている家屋が続く一帯は、昔、どぶ川がながれていたところである。家の裏手のどぶ川が埋め立てられて、道になっても、当時の家屋の構造がそのまま残っているのである。

   西蒲田の辺りは昔の道がそのまま残っているところが多く、碁盤の目(道路と道路が直交する)ようにはなっていない。なので他所から来た人は歩いている間に方向感覚を失うだろう。写真のようなV字に交差する箇所が多いのだ。十字路よりもV字路の方が、写真の被写体としては面白い。人生の岐路のイメージとも重なる。右側の道の右手にあるのが私の母校である相生小学校である。


家屋の裏側が露呈しているが、実は、ここにも昔どぶ川が流れていた。

 


ここもV字路(角の店は昔は本屋さんであった)


ここもV字路(看板の出ている橋本医院は子供の頃によくお世話になった)

  V字路のほかに、散歩のときの心ひかれる風景は、路地である。その多くは私道で、かつ行き止まりである。個人の住宅やアパートの住人のための道である。なので足を踏み入れるのはためらわれる。ためらわれるのだが、同時に、心ひかれるのである。そこに私小説的真実があるような気がするのである。

  散歩から帰って、3階のベランダからわが町を眺める。半月よりも少し太った明るい月が南の空に浮かんでいる。

 

   今朝早く、御殿場の自衛隊の催し物に出かけていった息子が帰ってきた。土産は「自衛隊砲弾まんじゅう」である。一体、どんなものなのか、箱を開けてみたら、鳥の卵のような白いまんじゅうである。「鶴の卵まんじゅん」とか「朱鷺の卵まんじゅう」と命名して売っても違和感はないであろう(登録商標にはひっかかるかもしれないが)。最初に包装紙は見ないで、このまんじゅうだけを見て、砲弾を連想する人がはたしているだろうか。大いに疑問だが、味はよい。黄身あんをホワイトチョコでコーディングしてあり、上品な甘さで美味しかった。今度,機会があったら、「精鋭の休息」というドリップコーヒーを買ってきてくれないか。「砲弾まんじゅう」に合うと思う。


深煎りだそうです