フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月4日(日) 晴れ

2015-01-05 12:27:50 | Weblog

8時半、起床。

朝食はお節とご飯。

昼、川越から妹夫婦+次男が来る。

「濱清」からとった鮨は特上で、普段は母は上をとっていたらしく、見た目がだいぶ違う。むしろ上の方が鮨の数は多かったように思うが、食べてみて、特上である所以がわかった。ネタの質がいいのだ。みんな「うまい」「美味しい」と言って食べる。ホタテと鶏のフライ、ハム盛り合わせ、ビールのつまみのピスタチオ、どれも美味しかった。

食事をしているとき、病院の母から電話が入る。ちゃんともてなしているかの確認である。

みんなで病院に母を見舞いに行く。入院中の楽しみというか、生活のアクセントは食事であると思うが、母は絶食中(点滴のみ)なので、それがない。さぞかし退屈であろうと思うが、TVを視たりする気は起きないそうだ。ただ、ベットであれこれ考えごとをしているらしい。ディールームに移動して、おしゃべりをする。母は妹にお土産で持って帰ってもらうものをリストアップして、妻がそれを家まで取りに戻ったりした。

1時間半ほど滞在して、病院を出る。

梅屋敷の商店街を歩く。次男は私の長女と長男の間の年齢である。見かけはジャニーズ系のまじめでやさしい若者であるが、彼女はいないようである。

京急の梅屋敷駅まで見送る。

私はまっすぐ帰宅はせず、駅の方へ散歩。

正月も4日になると営業を始めた飲食店も多い。

明日は月曜日。日常が再開するだろう。

「くまざわ書店」と「有隣堂」を回って、本と雑誌を購入。

『ドラマな人々 岡田恵和とドラマチックな面々』(アスペクト)

 シナリオ作家の岡田恵和が同業者や演出家(宮藤官九郎から山田太一まで)をゲストに招いておしゃべりをするNHK-FM「岡田恵和 今宵、ロックバーで」の書籍化。私は岡田のドラマのファンだが(『彼女たちの時代』から『泣くな、はらちゃん』まで)、対談相手も好きな脚本家である場合が多い。好きな人の好きな人も好きな人であることがわかると嬉しい。

本田健『人生の目的』(大和書房)

 ベタなタイトルの本だが、ゼミ生の一人から、冬休みに入る前に「人生の意味や目的について書かれた本を紹介してください」と言われたので。

 「いま、「なんとなく生きている」人が多いのではないでしょうか。/毎日を仕事や勉強、家事や育児に費やしていながら、それに喜んで取り組んでいるかというと、そうでもない。いまは目の前のことを頑張ってやるしかないというのが実情です。/「勉強がつまらない」「毎日、同じ仕事の繰り返しで退屈」「転職するほどの気力もない」「パートに出るのもイヤだから、節約してお金を使わないようにしよう」「リタイヤして、何もやることがない」/いまの人生を積極的に選んだというより、なんとなく流されて、いまに至っていると感じているかもしれません。/そういう人たちに共通する特徴の一つに、「心から幸せや喜びを感じられない」ということがあります。/何か大きな不満があるというほどではなくとも、「なんとなく退屈だ」とか「仕事や人間関係がストレスだ」「本当はもっと他のことをやりたいなぁ」と感じているとしたら、それは「人生はつまらない病」の、典型的な症状だと言えるでしょう。」(16-17頁)

 人生論や幸福論の古典を紹介するというやり方もあるが、そういう教養主義的な対応よりも、今回は具体的な処方箋が書かれた本の方がいいように思った。

『将棋世界』2月号。

 森内竜王(44)が糸谷七段に1勝4敗で敗れて竜王位を失ったのは意外だったが、糸谷の自選記を読んで、悪い将棋を粘る糸谷に森内が決めきれずに負けたという印象が強かった。よい将棋を勝ちきれないのは不調のときの特徴である。森内は現在、A級順位戦も出だし2連勝してから3連敗中である。竜王位失冠の原因は森内の不調だと思うが、好不調の波は誰にでもあるが、不調の波が次第に長くなるとそれは不調ではなく衰えということになる。森内もすでに40代の半ばになった。周囲から不調とみなされているうちはいいが、衰えたとみなされると、勝負の世界は非情である。これからのA級順位戦は勝負師森内にとっての正念場になるだろう。

夕食はパン。病院の側の評判のパン屋が今日釜開きだったのだ。おかずは昼食の残りもののホタテと鶏のフライ。

新年だから新しいことを始めてみようと、深夜、近所の専門学校の回りを走る。四角形の敷地の回りをランニングとウォーキングのインターバルで10周する。その前後にウォーミングアップとクールダウンで各1周したので、全部で12周である。1周5分平均でちょうど1時間かかった。思うようにジムに行けていないので、深夜のランニング&ウォーキングでカロリーを消費しよう。クロストレーナーは真下に向けてペダルを漕ぐが、ランニングでは前に進まないとならないから、地面を後方に向けて蹴ることになる。使う筋肉が違うからだろう、時間はジムでのクロストレーナーとそんなに違わないのに、太腿の張りがずいぶんと違うように感じた。