フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月19日(月) 晴れ

2015-01-20 02:46:46 | Weblog

8時、起床。

今日は午後に人間ドックを受診するので朝食は抜き(7時半までならOKだったのだが、普段、そんな時間には食べない)。

12時過ぎに家を出て、大学へ。いつも使っている東京駅のホームの階段が工事中で臨時の階段を使うようになって、それに合わせて、京浜東北線の10号車(先頭の車輛)に乗るようになった。

これまでが9号車だったから、一台移動しただけだが、ホームからの風景は少し違ったものになる。

人間ドッグは毎年この時期にリーガロイヤルホテル内にあるクリニックで受けている。

1時半から始まって3時前に終わった。

クリニックのラウンジから見た風景(手前は大隈庭園)。

クリニックの受付でもらったホテル内での食事券(1500円)は、食事ではなく洋菓子とパンの購入に使った。

食事は正門通りの「早稲田軒」で。

人間ドックの後はたいていここで天津麺を食べる。なぜ天津麺なのかというと、バリウムの検査の後なので水分をたくさん取る必要があり(汁ものがいい)、しかし、腹ペコなのでただのラーメンとかではものたりないためである(天津ならボリュームがある)。

研究室に寄って雑用を片付ける。

夕方、帰りがけに「SKIPA」に寄る。

今度の日曜日に「SKIPA」で句会をする。5、6名で予約。

ホットチャイを注文し、明後日が締め切りの句会用の作品を考える。

兼題(私が出したのだが)は「初」(という漢字を入れること)。新年の句会にちなんだわけである。「初〇〇」という季語はたくさんある。

 初春の風にひらくよ象の耳  原和子

 初空や大和三山よきかたち  大橋越央子

 初旅や駅弁うまき予讃線  草間時彦

 ちちははへ出雲より出す初便り  小島花袋

 初電話巴里よりと聞き席を立つ  水原秋櫻子

 白く厚く未知かぎりなし初日記  能村登四郎

30分ほど滞在して投句の3句が決まった。当初、これで行こうと思ったが、最終的に外した一句はこれ。

 人生の折りふしに見たオリオン座  たかじ

蒲田に着いて「有隣堂」で『俳句』1月号(角川)を購入。紀本さんの師匠の坪内稔典さんがグラビアに登場していたので購入したのだが、大特集は「新年詠の秘訣」で、「「初」を上手に詠みこなす」や「初句会で採られた一句」など投句を決める前に読みたかった記事が載っている。

「新年の名句50」から

 去年今年貫く棒の如きもの  高浜虚子

 元日や手を洗ひをる夕ごころ  芥川龍之介

 山が山を恋せし昔初霞  長谷川櫂

 賀状うづたかしかのひとよりは来ず  桂信子

「注目の若手俳人21」から

 星雲の濃さに溶きたる葛湯かな  神野紗希

 学校や冬がおほきな膜となる  佐藤文香

 チョコチップクッキー世界ぢゆう淑気  野口の理

 まばらなる観客に熊立ち上がる  平井岳人

 うつむいてゐる子がひとり初電車  涼野海音

 この森にまだ奥のある冬帽子  掘下翔

 上野の蟹失意の脚はたゝまれて  谷雄介 

夕食は鱈の野菜あんかけ。

『問題のあるレストラン』第一話、録画し忘れたのだが、「フジテレビ+7」という無料配信サービスで観ることができた。ラッキーだった。『最高の離婚』の坂元裕二の脚本で、主演の真木よう子は新しい境地を切り開いた。『学校のカイダン』はスクールカーストの奴隷たちの反乱であるが、『問題のあるレストラン』は男社会への女たちの反逆である。妻は「今季のドラマの中で一番面白い」と言った。きっと『キル・ビル』ばりのあの殺戮シーンは痛快というか、溜飲を下げるものがあっただろう。