8時、起床。
この写真だけ見ると、飼い猫が座布団の上に乗っているようにしかみえないであろうが、実際は、雨戸を開けたら、野良猫が入ってきて、座布団の上にちょこんと座ったのである。最近の毎朝の風景である。野良猫が家の中に入ってきた場合の特徴は、何かあったらすぐに外に出られるように常に退路(外に出るルート)を確保しておくことである。自分と退路の間に人間が入って来ないように位置取りに細心の注意を払っている。一度、母がガラス戸を閉めてしまったときには、家の中を狂ったように(出口を求めて)走り回った。
トースト、サラダ(鶏のササミ、トマト、ベビーリーフ)、紅茶の朝食。
月末が締め切りの仕事がいくつかあって、その1つを片付けてから、病院へ。
途中、「吉岡家本店」で昼食をとる。ご主人は私とは保育園の同級生である。
冬の定番、鍋焼きうどん。
今日は風が冷たい。
見ているだけで震えてくる。
カフェ「屋根裏」。もう営業していないのだが、たぶんお店の方のお住まいでもあるのだろう、手入れはされている。
梅屋敷の商店街に通じる踏切。JRの京浜東北線と東海道線が走っている。
私が病室に行くと、母が不機嫌な顔をしている。どうしたのかと思ったら、お腹の切ったところが痛むので、「痛いときに押して下さい」と言われたボタンを押しているのに看護師さんが来てくれないというのである。でも、それは母の勘違いで、そのボタンは推すと痛み止めがいくらか増量されて点滴で体内に入る仕掛けなのである。ナースコールではない。私がナースコールを押したら、すぐに看護師さんが来てくれ、痛み止めをもう少し強い種類のものに換えてくれた。ほどなくして痛みは治まり、母は看護師さんと一緒に病室のあるフロアーを2周歩き(リハビリ)、洗面所で口をゆすぎ(まだ飲み込むことはNG)、体を拭いてもらった。さっぱりして、気分も回復したようである。
入院患者にとっては病院の中が世界のすべてである。たとえば、廊下の端にある、この椅子とテーブルが一番の安らぎの場所という人もいるだろう。病院であれ、学校であれ、会社であれ、そして家庭であれ、人はそこに自分の居場所を求めようとする。居場所があるかどうかで、居心地は全然違う。
母が体を拭いてもらっている間、その廊下の端の椅子に座って外を眺めていた。私にも入院経験があるが、入院患者にとっては外の世界は別世界である。見舞客である私にとっては病院の内と外は出入り自由な連続的な空間であるが、入院患者にとってはそうではない。そこには絶対的な境界線が引かれている。外に出ることの希望が入院患者の回復の原動力である。
母が私の顔を見て、「痩せたみたいだね。心配をかけたね」と言った。痩せたことは事実である。母が入院してからの2週間で2キロ痩せた。しかし、それは夜のランニング&ウォーキングの成果である。でも、心配して痩せたことにしておこう。
病院には4時過ぎまでいた。
京浜東北線の下り線路の上に立って、蒲田駅方面を見る。
一旦、帰宅し、持ち帰った洗濯物を置いてから、散歩に出る。
東急プラザの「くまざわ書店」には大きなテーブルがある。図書館の閲覧室みたいである。
「天文手帳」を購入。恒星の配置(星座)は一定で、季節と時刻によって見え方が変わるだけだが、惑星はそうではない。とくに地球よりも外側の惑星の配置は複雑である。ときどき明るい星を見て、なんであるかがわからないことがある。とくに最近は、夜のランニング&ウォーキングを始めたので、そういうことがよくあり、「天文手帳」を購入する気になった。
1月の惑星についての説明。
水星:夕方の西南西天で急激に高度を上げ、15日に東方最大離角を迎える。前後5日間ほど観望好期。
金星:夕方の西南西天の低空で徐々に高度を上げ、月末には15°に達する。
火星:みずがめ座を順行中、夕方の南西天の低空で20時過ぎに沈む。
木星:しし座を逆行中、夕方昇り夜半過ぎには南中するようになる。観望好期到来。
土星:てんびん座からさそり座を順行中、明け方の南東天で、日の出30分前の高度は30°程。
それにしても浮世離れした手帳である。本日、1月17日の欄には、こういう記述がある。「13:32水星が昇交点を通過。18:28おうし座λが極小。20:02土用(太陽黄経297°)。明け方東南東天で月と土星が並ぶ。」早起きして月と土星が並んでいるところを見てみたくなる(無理だけど)。
夕食はハンバーグ。
今夜は風が強く、あまりに寒いので、ランニング&ウォーキングはやめておく。