フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月8日(水) 小雨

2015-04-09 09:11:16 | Weblog

6時半、起床。

「花冷え」という言葉では対処できない寒い朝。霙が降っている。

「黒胡椒香るカルボナーラのスープパスタ」とパンの朝食。♪あったかいんだから~

朝のスイーツは「幕張ポテト」。

昼から大学へ。

  限りなく何か喪う春みぞれ  山田みづえ

大森で途中下車。「キネカ大森」で上映中の『深夜食堂』を観るためである。上映前に映画館の入っている西友ビルの2階の「珈林」というカフェで昼食をとろうと思っていたら、知らない間に、なくなっていた(文字だけが残っている)。

駅の方へ戻って、「富士そば」で天玉うどんを食べる。

注文のとき「生卵にしますか、温泉卵(半熟卵)にしますか?」と聞かれる。蒲田の「そば新」では聞かれたことのない質問なので(生卵しかない)、一瞬、虚を突かれた。じっくり考える時間はないようだったので、「う~ん」と2秒ほど考えて、「生卵で」と答える。手間がかかっている分だけ温泉卵の方がありがたみがあるような気もしたが、黄身が汁に浸透していく感じは生卵の方が勝るだろう。

キネカ大森には3つのスクリーンがあるが、『深夜食堂』は40席のスクリーンで上映されていた。客の入りは15人くらいであろうか。平日の昼間に映画館で映画を観ることには自由と背徳の感覚が伴う。

「ナポリタン」「とろろご飯」「カレーライス」という三つの話から構成されている。多部未華子がゲストで登場する「とろろご飯」が一番好きである。

作品としてはDVDになってから家のテレビで観ればいいものだと思うが、ファンはそれまで待てないのである。

「めしや」(深夜食堂)がある横丁の風景が何度も出てくるが、路地をはさんで「めしや」の向かいにある「雨のアムステルダム」という名前の店が気になってしかたがない。「雨のアムステルダム」・・・なんとも甘味で感傷的な名前である。1975年に萩原健一(ショーケン)と岸恵子の主演で作られた映画のタイトルだが、私は映画は見ていない(ポスターの記憶はある)。

4時半から会議。

会議のあと、研究室で雑用を片付け、夕食は「SKIPA」で食べて帰る。

宙太さんが、「先日、先生のブログを見て青森から来て下さったお客さんがいました」と言った。弘前大学の高瀬君の知り合いか誰かかと思ったら、そうではなくて、たまたま私のブログを見て、以来、ブログの読者になってくださった方とのことである。東京に出ているお子さんに会うために東京に来て、そのついでに店に寄られたそうである。宙太さんとのんちゃんを見て、「写真と同じ!」と感激されたそうである(笑)。

お隣の「トンボロ」で食後のコーヒーを飲む。

他に客のいない時間帯だったので、カウンターの席で店主のハーレーさん(平岡家の三男、宙太さんの弟)とおしゃべりをする。彼がインターネット回線の最大手の会社の営業の仕事を辞めて、「夜トンボロ」の店主になったいきさつを聞いた。

ダルビッシュ君は今年も大学を卒業できなかったそうである。

「深夜食堂」ならぬ「夜カフェ」である。

「梅花亭」で今日が最後という桜餅を買って帰る。

9時、帰宅。買ってきた桜餅とみたらし団子を妻と食べる。

寒い、寒い一日だった。