6時45分、起床。
トースト、サラダ(鶏のササミ、トマト、レタス)、紅茶の朝食。
61歳になった。人生を80年と想定して、四季に喩えるならば(各季節が同じ長さだとして)、いまは初冬ということになるわけだ。まだ寒さはそれほど厳しくない。むしろ小春日和の穏やかな暖かさの中にいる感覚がある。
昼食は「phono kafe」に食べに行く。(左はスペイン料理のお店)
ご飯セットを注文。惣菜は、ごぶのフリット、豆乳グラタン、揚げ茄子と丘ひじきのゆず風味をチョイス。
ごぼうのフリットと豆乳グラタンは定番の美味しさ。揚げ茄子と丘ひじきのゆず風味は初めて食べたが、さわやかな味わいで大変美味しかった。
誕生日ということで、試作中のクッキーをちょうだいする。米粉のものと薄力粉のもの二種で、アーモンドとミントが入った、塩味の効いた大人のクッキー。あずき茶でいただく。
夕食は「西洋料理SUZUKI」に食べに行く。西口のサンライズ商店街の外れ(池上線の踏切を越える)、家からはちょっと距離のある場所で、母も一緒なのでタクシーを呼んで行く。7時に予約を入れておいた。
こじんまりとした店で、外から中は見えない。いわゆる「街の洋食屋さん」よりも、一段格式は高い(でも、値段はそれほど高くはない)。シェフとお母様の二人でやっている。
メニューを眺めながら料理を注文する。
ホタテのマリネ。ホタテは母の好物。
鮪と鯛のタルタル。鮪(赤身)も母の好物。私の誕生日ではあるが、先日の母の米寿の祝いのエクストラ版という意味合いもある。
グリーンサラダ。写真ではわからないが、かなりのボリューム。オードブルの付け合せの野菜だけでも十分だったかもしれない。
スープは私と母はコーンポタージュ、妻はオニオンコンソメ。♪あったかいんだから~。
メインの料理は、私は鱸(すずき)のポワレ。魚料理を選んだのは、母が注文したタンシチューが間違いなく半分以上私のところへ回って来るだろうことを想定してだが、店の名前と発音が同じ魚の料理ということにも期待した(笑)。運ばれてきた料理は盛り付けからして気合が感じられた。皮のパリパリ感は申し分がない。
妻は「本日のおすすめ」とメニューにあった合鴨のロースト。二切れほどいただいたが、しっかりした歯ごたえと肉のうま味が感じられた。
母は肉がやわらかいだろうということでタンシチュー。肉は二枚のっていたが、一枚は私がいただく。「ソースがとても美味しい」と母。
食後にコーヒーを注文。カップも美しいものが使われている。
昼のランチでもそうだったが、食後にオーヒーを注文すると、サービスでデザートが付いてくる。「SKIPA」ののんちゃんは、以前、私のブログに載ったこのプリンアラモードの写真を見て、「これが食べたいです!」と言っていた。プリンはゆるゆるのものではなく、しっかり焼かれている。
テーブルの上を片付けてからお店の方に記念の写真をとっていただいた。ごちそうさまでした。
支払いは一人当たり3500円ほど。お酒は飲んでいないので、純粋に料理だけの料金だ。「街の洋食屋さん」よりは高いが、ホテルのレストランよりは安い。蒲田で本格的な洋食をリーズナブルな料金で味わいたい人にお勧めの店である。
母が途中で買い物をしたいということだったので、帰りはタクシーは呼ばず、商店街を散歩しながら帰った。
昨年度は研究休暇をいただいて、「単純な生活」をモットーに暮らしたが、それは今年度も継続したい。「単純な生活」とは「単調な生活」のことでも、いわんや「退屈な生活」のことでもなく、夾雑物をできるだけ除去した、自分にとって本質的なこと、大切なもので構成される「純度の高い生活」のことである。