フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月9日(月) 晴れ

2017-01-10 13:03:53 | Weblog

8時、起床。

昨日、粗相をして(オシッコ)、癖になることが心配されたなつだが、昨夜は深夜に一度外に出したので、今朝は大丈夫だった。

トースト、サラダ、紅茶の朝食。

昼過ぎに家を出る。雨は夜のうちに上がり、雨をたっぷり吸ったアスファルトが陽射しを受けて光っている。

今日は成人の日。街角には晴れ着姿の女性たち。

鶯谷の菩提寺に墓参りに行く。新年、春の彼岸、5月のお施餓鬼、秋の彼岸、10月のお十夜、年末、と年に6度の墓参り(お盆はご住職に家に来ていただく)。檀家としては模範的である。ただし、両親の命日に墓参りをする習慣はない。家に仏壇があるからである。

鶯谷駅からお寺までは8分ほど。

お寺に着く。

祝日だが、すでに松の内を過ぎ、私の他には誰もいない。

缶ビールは駅からお寺までの間にあるコンビニで購入した。アルコールを飲まない私は缶ビールの値段を知らなかった。案外安いのだな。

墓参りを済ませ、さて、どこかで昼食を食べよう。

うぐいす通り商店街。

店の前に客の列ができているのは喫茶店の「DEN」。メディアでたびたび紹介されている。私も一度、ここでソフトクリームののったホットケーキを食べたことがある(『孤独のグルメ』で主人公が食べていたやつである)。

その「DEN」の隣りにある江戸前煮干中華そばの店「きみはん」に入る。 先日、ブログの読者でこの近所にお住いの方から教えていただいた店の一つである。

さて、何を注文しよう。店の名前は覚えていたのだが、お勧めのメニューが何であったか忘れてしまった。

特製江戸前煮干し中華そば(醤油)を注文。初めて入るラーメン店で「特製」と「並」がある場合、原則として「特製」を注文することにしている。大した金額差ではないし、たぶんトッピングの種類が多いのだろう、その方が楽しめる。

運ばれてきた特製江戸前煮干し中華そばには、チャーシュー(2枚)、煮卵、焼き海苔、鳴門、シナチク、ネギといった定番的なトッピングの他に、サイドメニューにあった茹で餃子や海老ワンタンも入っていて、にぎやかである。スープは「蒲田」でときどき食べている「ZOOT」のものに似ている。トロリとして、濃厚で、つけめんで食べるのもありかなと思った。

帰宅してからSさんのメールを再度確認したら、お勧めのメニューは特製梅香る煮干しつけめんであった。そっちでしたか。次回はそうしましょう。

鶯谷の駅へ。

雲がハードボイルドな感じになっている。

だからというわけではないが、東京駅で途中下車して、東京ステーションギャラリーで開催中(1月15日まで)の「追悼特別展 高倉健」を観る。

彼の三回忌に合わせた映像(映画作品から)中心の追悼展である。

何枚かのポストカードを購入したが、高倉健のイメージは次の2枚に集約されるのではなかろうか。

一枚は、『昭和任侠伝 破れ傘』(1972)から。私はこの映画を観ていないが、観ていなくてもどういうシーンであるかはわかる。映画の終盤、彼が一人で敵地に長ドス一本を携えて乗り込んで行くシーンであろう。

東映時代の彼は「任侠もの」のスターだった。それは「義理と人情を秤にかけりゃ義理が重たい男の世界」である。

もう一枚は、『駅 STATION』(1981)から。私はこの作品は映画館で観ている。大晦日、北海道は増毛駅前の居酒屋のカウンターで、女将さんと一緒に紅白歌合戦を観ているシーンである。八代亜紀が「舟歌」を歌っていた。

独立後の彼は、「義理」を重んじながらも「人情」も大切にする男に変貌していった。彼が離れた後のヤクザ映画は、「任侠もの」から「実録もの」(仁義なき戦い)へと傾斜していった。

東京駅のホームで、高倉健の気分で。

夕食はオムライス。

デザートは「アイスの実」(メロン味)。

食後、一服してから、妻とウォーキング&ジョギング。今夜は寒くない。

2時半、就寝。