フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月28日(土) 晴れ

2017-01-30 11:45:19 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、紅茶、みかんジャムの朝食。

11時に池上線の池上駅(蒲田から二つ目)で卒業生のサオリさん(論系ゼミ1期生)と待ち合わせる。

いきなりの笑顔である。

私と会えてそんなに嬉しいのだろうか。そうではない。いや、そういうこともあるだろうが、この笑顔の80%は照れ笑いなのである。照れ笑いの理由には大小2つあって、1つは五反田方面からの池上線でやってきた彼女は池上を通り越して終点の蒲田まで行ってしまい、それで5分ほど待ち合わせの時間に遅刻したのである。よくあることである、彼女には。

もう1つの理由(これが大きいのだが)は、前回彼女と会ったのは1年ほど前で、その後、音信不通になったのだが、それは私が彼女に送ったメールを彼女が開いていなかったためである。メールをやりとりしていたご両親がスマホに乗り換えてからラインでやりとりするようになり、ほどんどがDMしか来ないメールをめったに開かなくなったのである。そういう事情は知らないから、体調でも崩したのだろうか、家庭生活に問題が発生したのだろうか、と心配していたのであるが、正月に彼女から年賀状が届いて、「今年は先生とぜひカフェ巡りがしたいです」と書いてあった。おかしいなと思い、「メールを出したのだけど届いてない?」と返信に書いたら、すぐにメールが来て、「すみません!開いていませんでした。未開封のメールが5000通にもなっています!」とのことだった。やれやれ。

そういうわけで一年ぶりの再会である。

今日のランチは彼女の希望で古民家カフェ「蓮月」で。昨日、電話で予約をしようとしたら、土曜日は混むので予約は受け付けていないそうで、でも、午前中に来ていただければ、たぶん大丈夫ですと言われた。

8割くらいの客の入りで、入口横のテーブル席に座れた。

壁にかかったいる時計は飾りものである(動いてません)。

 窓から格子模様の光が差し込んでいる。 

 私は厚切り豚ロース丼。その厚味と大きさに一瞬ひるむが、ペロリと平らげる。

サオリさんは温玉そぼろ丼。

ほうじ茶プリンとコーヒー(彼女は紅茶)。ほうじ茶プリンはこの店ならではのもので、来店したときはたいてい注文する。

一年ぶりだが、元気そうでよかった。彼との仲も「めちゃくちゃイイですよ」とのこと(笑)。

お腹が満たされところで本門寺を散歩する。

階段の途中の花は、梅ではなく、桜である。 

早咲きの河津桜だが、それにしても早い。

今日は冬晴れで、しかも暖かい。一足先のお花見気分だ。

2月3日の節分の豆撒きには、境内に力道山の墓がある関係で、昔からたくさんのレスラーが参加する。今年も、天龍源一郎、武藤啓司、秋山準らの参加が予定されている。

お参りを済ませる。

本門寺公園に降りていく。

枯葉が敷き詰められた一画で。

彼女は表情がとても豊かだ。

表情が豊かというのは、たんにいろいろな表情ができるというだけではなく、それを人に見せられるということである。一人で鏡の前でなら誰でもいろいろな表情ができるが、それを人に見せられるかどうかは別である。彼女はそれができる人である。つまり外向的な性格なのだ。

今日はコートのいらない暖かさだ。

彼女は、表情が豊かなだけでなく、身体の動きも、静と動を自在に切り替えられる人である。

大きな木の下でのこんな静かなポーズも似合うが、

スイッチが入ると、

「恋ダンス」が始まる。いいキレです。

 まだ動き足りないらしい。

 そろそろ公園を出て、次に行きましょう。

二軒目のカフェは和で行きましょう。

山門そばの「池田屋」で葛餅(久寿餅)をいただく。

私は小腹が空いたので、おでんと葛餅のセット。

サオリさんは彼とは遠距離恋愛(彼女は大阪、彼は東京)からの結婚だったのだが、遠距離恋愛を成就させるポイントは「1つ」だという。な、なんですか?

「毎日、連絡を取り合うことです!」

なるほど。平凡だが、大切なことですね。

呑川沿いの道を歩いて、「あるす」へ行く。彼女はここは初めて。 

マスターご夫妻に彼女を紹介する。

2人ともモカを注文。

お土産にお庭で獲れた柚子をいただく。今夜は柚子湯だな。

これで彼女はスーパー・グランドスラム達成まで、残すは「pottery」だけとなった。一気に言っちゃいますか、ということになり、大井町へ。

 マダムに彼女を紹介する。「キャビンアテンダントをされているの?」との期待通りの(お約束の)挨拶をされて、嬉しそうなサオリさんである。

2人とも紅茶を注文。

スーパー・グランドスラム(主要8カフェ制覇)である。論系ゼミ2期生から5期生までは各一人ずつ達成しているが、1期生では初である。卒業後、5年10カ月目での達成である。彼女の場合、途中でブランク(音信不通)の期間があったといこともあるが、一般に1期生は同じカフェに繰り返し行く傾向があるので、時間がかかったのである。

おめでとう。論系ゼミ1期生のゼミ長として一番乗りはふさわしいことではないだろうか。

マダムにツーショットを撮っていただく。

普通はここで(大井町の駅のホームで)お別れなのであるが、私はこの後、恵比寿のギャラリーで開かれているカフェ仲間の清水直子さんが参加しているグループ展「日向ごこ」に顔を出す予定になっている(明日までなのだ)。 

そしてサオリさんは恵比寿にお住まいなので、彼女もギャラリーをのぞいてみたいということになった。宅配便を午後6時から8時の配達指定をしているそうだが、「大丈夫なの?」と聞いたら、「それはいいです(笑)」とのこと。黒猫の方、すみません。

ギャラリー「Malle」。最終日前ということで5人の作家さん全員がそろっておられた。

お皿を何枚か購入させていただいた。

サオリさんとは恵比寿駅でお別れ。今日は散歩日和で、久しぶりといういうこともあり、長いカフェ巡りとなりましたが、あなたと再会できたよかったです。同期のキョウコさんも心配していたんですよ。私はスマホ(ライン)をやるつもりはないので、これからもメールのチェックをお忘れなく。

7時、帰宅。

夕食はチンジャオロース(ただし豚肉)。

そして「マーボ屋」でテイクアウトした麻婆豆腐。

春雨サラダ、ワカメスープ、茄子の味噌汁、ご飯。

今夜も夜更かし、2時、就寝。