8時半、起床。
トースト(はちみつ&オリーブオイル)、オムレツ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
本日の『カムカムエブリバディ』。ジョーが竹村クリーニング店の夫婦に挨拶に来た。「るいさんを僕にください」と。彼女の親(代わり)への当時の典型的な挨拶の文句である。いまはどいう挨拶が主流なのだろうか。
10時半から大学院の社会学コース会議(オンライン)。
会議を終えて、昨日のブログを書いてアップする。
主宰の紀本さんに句会用の三句をメールで送る。
昼食を近所の「蒲田カフェ」に食べに行く。
和風牛すじカレーを注文する。「蒲田カフェ」の旗が立っている。見かけはキーマカレー風。花かつおがトッピングされている。
食後にホットチョコレート。
2時から教授会(オンライン)。
会議が終ったのは5時半。
書斎のドアを開けると廊下でチャイが待っていた。「今日は長かったですね」
書斎に入ってきて私の椅子に座った。
オンデマンド授業の最終回のコンテンツ一式をアップする。
今日が締め切りのレビューシートをチェックする。
夕食は鱈の野菜あんかけ、玉子豆腐、松前漬け、ごはん。
食事をしながら『恋せぬ二人』第2話(録画)を観る。
1時間ほど横になる(風邪をひかぬように布団に入って寝る)。
風呂から出て、締め切り時刻(23:59)を待ってレビューシートのチェック。夕食前にチェックしてから130枚が提出されていた。
作業を終えて、布団に入る前に何か読みたくて、書棚から『ハーディー短編集』(岩波文庫)を手に取り、パラパラとやって、「帰らぬ人」という短篇を選ぶ。書き出しがよかったからだ。
「港町ヘイヴンプールのセント・ジェイムズ教会の堂内は、冬の午後のうっとうしい厚い雲のために、早くも徐々に闇がたちこめ始めている。日曜日だった。」
少し長めの叙述的なセンテンスの後に、きりっと短いセンテンス。リズムのある文体だ(ということが訳文からも伝わってくる)。
もっともトマス・ハーディーという作家にはあまりいい印象はない。学部の学生の頃、英語の授業で彼の代表作『テス』を読んだ(読まされた)が、全然、面白みを感じなかったからだ(無理もないと思う)。しかし、これは彼の責任ではない。それからしばらくして『テス』が映画化され(監督はロマン・ポランスキー、主演はナスターシャ・キンスキー)、ゴールデングローブ賞(最優秀外国映画賞)を獲ったときには驚いた。NHKの朝ドラの原作になりそうな(或る女の波乱にとんだ生涯を描いた)小説だったのだ。私が教室で読んだ(読まされた)のは長編小説のほんの一部だったのだ。文化人類学のマリノフスキーはトロブリアンド諸島でフィールドワークをしていたとき、夜な夜な『テス』を読み耽っていたそうだ。
「帰らぬ人」(原題は 'To Please His Wife')は物語らしい物語だった。
2時半、就寝。