フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月19日(水) 晴れ

2022-01-20 12:58:19 | Weblog

8時半、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、オムレツ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『カムカムエブリバディ』。ジョーが竹村クリーニング店の夫婦に挨拶に来た。「るいさんを僕にください」と。彼女の親(代わり)への当時の典型的な挨拶の文句である。いまはどいう挨拶が主流なのだろうか。

10時半から大学院の社会学コース会議(オンライン)。

会議を終えて、昨日のブログを書いてアップする。

主宰の紀本さんに句会用の三句をメールで送る。

昼食を近所の「蒲田カフェ」に食べに行く。

和風牛すじカレーを注文する。「蒲田カフェ」の旗が立っている。見かけはキーマカレー風。花かつおがトッピングされている。

食後にホットチョコレート。

2時から教授会(オンライン)。

会議が終ったのは5時半。

書斎のドアを開けると廊下でチャイが待っていた。「今日は長かったですね」

書斎に入ってきて私の椅子に座った。

オンデマンド授業の最終回のコンテンツ一式をアップする。

今日が締め切りのレビューシートをチェックする。

夕食は鱈の野菜あんかけ、玉子豆腐、松前漬け、ごはん。

食事をしながら『恋せぬ二人』第2話(録画)を観る。

1時間ほど横になる(風邪をひかぬように布団に入って寝る)。

風呂から出て、締め切り時刻(23:59)を待ってレビューシートのチェック。夕食前にチェックしてから130枚が提出されていた。

作業を終えて、布団に入る前に何か読みたくて、書棚から『ハーディー短編集』(岩波文庫)を手に取り、パラパラとやって、「帰らぬ人」という短篇を選ぶ。書き出しがよかったからだ。

「港町ヘイヴンプールのセント・ジェイムズ教会の堂内は、冬の午後のうっとうしい厚い雲のために、早くも徐々に闇がたちこめ始めている。日曜日だった。」

少し長めの叙述的なセンテンスの後に、きりっと短いセンテンス。リズムのある文体だ(ということが訳文からも伝わってくる)。

もっともトマス・ハーディーという作家にはあまりいい印象はない。学部の学生の頃、英語の授業で彼の代表作『テス』を読んだ(読まされた)が、全然、面白みを感じなかったからだ(無理もないと思う)。しかし、これは彼の責任ではない。それからしばらくして『テス』が映画化され(監督はロマン・ポランスキー、主演はナスターシャ・キンスキー)、ゴールデングローブ賞(最優秀外国映画賞)を獲ったときには驚いた。NHKの朝ドラの原作になりそうな(或る女の波乱にとんだ生涯を描いた)小説だったのだ。私が教室で読んだ(読まされた)のは長編小説のほんの一部だったのだ。文化人類学のマリノフスキーはトロブリアンド諸島でフィールドワークをしていたとき、夜な夜な『テス』を読み耽っていたそうだ。

「帰らぬ人」(原題は 'To Please His Wife')は物語らしい物語だった。

2時半、就寝。