9時、起床。
トースト、ポトフ(昨夜の残り)、サラダ(トマトとレタス)、スイカ、パイナップルジュースの朝食。ずいぶん野菜や果物が多い朝食である。
午後、病院へ母を見舞う途中で「吉岡家」(本店)で昼食を食べに入る。路上の看板の「天ざる」に引かれたのである。
蕎麦の上に刻んだ海苔がのっているのが「ざる」で、のっていないのが「もり」である。「もり」のほうが安いし、とくに海苔が好きというわけでもないから「もり」でもよかったのだが、看板に「天ざる」と書いてあったので、そのまま注文してしまった。
そば美味しく、大盛りにすればよかったなと思った。次回は「天もりの大盛り」を注文しよう。
さて、支払いと鞄の中を見て、財布を入れてこなかったことに気付く。私にはときどきこういうことがある。幸い「吉岡家」はなじみの店ではないものの、初めての店というわけではなく、昨日床屋に行ったばかりで、身なりも、振る舞いもちゃんとしている(と思う)。最初から無銭飲食を意図した客でないことはわかるだろう。「すみません。財布を家に忘れてきてしまって・・・。10分ほどで戻ってきますから」というと、「はい、わかりました」とご主人夫婦は言った。腕時計を置いてけみたいなことは言われなかった。そして約束どおり10分後に戻ってきて、支払いをすませた。
病院には川越から妹が見舞いに来ていた。そば屋での一件を話すと、信じられないというような顔をした。妹は私より3歳下(58歳)だが、これまでの人生で一度も財布を忘れて店で食事をしたという経験がないそうである。いや、そもそも、財布を家に忘れてくるということがないそうである。ほ、ほんとですか!私はよくあるんですけど・・・。ベッドの上で二人の話を聞いていた母も「私もないね」と言った。88年生きてきて一度もですか、それはすごいですね。財布に限らず、手帳、時計、定期券、鍵、ケータイなどを私はよく家に忘れて外出してしまう。あるいは外出先でどこかに置き忘れてしまう(しかし8割方は戻ってくる)。帰宅して、妻にこのとこを話すと、「孝治さんがおかしいよの」と言った。そ、そうなのか・・・。世間の人はみんなちゃんとしているのか。私がダメなのか。この問題についてはそのうちちゃんと考えてみよう。
私たちが病室にいるときに大き目の地震があった。病棟はけっこう揺れた。耐震構造になっているから揺れるのだろう(と思うことにする)。
A医師が私に話があるというので、二人だけで話をする。母の現在の状態と今後のことについてだった。
夕食は妻と「phono kafe」に食べに行く。
久しぶりの「phono kafe」である。
惣菜6種(コーンとカブのスパイシーフリット、丘ひじきと長ひじきのクルミソース、ブロッコリーのタルタルソース、長芋と小松菜と茗荷の梅酢和え、べジミートのトマト煮、玄米と豆腐のタルト人参ソースかけ)と玄米ご飯、味噌汁。
食後にあずき茶を注文。
一週間の臨時休業中、大原さんは何日か帰省されていた。お土産の鳴子人形を手にしているところをパチリ。リフレッシュされたようである。実家に帰られる前に仙台で一日一人でフリーの時間をもてたことがよかったのでしょうとのこと。
常連さんも何人か来ていて、閉店間際は、私たち夫婦と、Sさん、大原さんの4人でおしゃべりを楽しんだ。Sさんは店に入ってくるなり、大原さんに「二周年おめでとうございます!」と言ったが、そうだった、この5月15日で「phono kafe」は開店二周年を無事迎えたのだった。とくに何かの行事はなかったが(臨時休業中だったし)、5周年のときは大々的にやろうかと大原さんは考えているようである。まだまだ先の話ですけどね(笑)。