フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月24日(月) 晴れ

2017-04-25 11:46:47 | Weblog

8時半、起床。

トースト、カレー、サラダ(炒り卵)、紅茶の朝食。

昨日、ナオさん宅を訪問したとき、お土産にいただいたお菓子を食べる。

論系ゼミ1期生のナホさんからメールが届く。今月の14日に無事女の子を出産しましたというお知らせだった。11日が予定日と聞いていたので、どうしたのだろうと気になっていたが、命名してから報告しようと思ったのかもしれない。女の子の名前はメイ(芽生)ちゃん。かわいい名前だが、4生まれなのにメイ(5月)とはこれいかに。『北の国から』の純君も1月生まれなのにジュン(6月)というがごとしだ。おめでとう!

午後2時を回った頃、遅い昼食を食べに「phono kafe」に行ったら満席だったので、駅の方へ歩く。

専門学校の横に停まっている自動車で健康診断が行われているようである。そういう季節だ。うちの新入生たちも健康診断はちゃん受けようね。

「中川」で食べることにする。

鯵フライ定食を注文。

運ばれてきた鯵フライ定食を見て、あらま、と思う。

最初からソースがかかっているではないか。私は醤油派である。

これが『カルテット』の家森(高橋一生)であったら、「板長を呼んでください」と言って、なぜ最初からソースがかかっているのかを問いただすところだろうが、私は黙って食べた。ソースは甘口だった。

食後のコーヒーは「テラス・ドルチェ」に飲みに行く。

「テラス・ドルチェ」の並びに新しい天ぷら屋ができる(5月上旬開店とのこと)。ロの字型のカウンターのみの店のようである。ロの字型というところが、(回転系の)寿司屋にはあるが、天ぷら屋では珍しいのではなかろうか。

ブレンドコーヒーを注文。

端午の節句の飾りがテーブルの上に置かれている。ここからは5月は男の子の月のような気がするが、メイもサツキも女の子用の名前だ。

夕食は茄子の田楽、銀むつの西京焼き、サラダ、竹の子ご飯、竹の子とワカメの味噌汁。

食事をしながら『小さな巨人』第2話を録画で観る。録画している夜ドラマは他にもあるが、溜めずに見ているのはこれと『孤独のグルメ』の2本だけだ。 


4月23日(日) 晴れ

2017-04-24 18:03:20 | Weblog

8時半、起床。

トースト、サラダ、紅茶の朝食。

昼前に自宅を出て、木洩れ日の桜並木を駅へ向かう。今日はとても

暖かい。

1時少し前に中野駅に到着。東西線から中央線への乗り換えや、中央線の快速から普通への乗り換え駅としてよくホームには降りるのだが、改札を出るのは初めてかもしれない。

北口の駅前。

賑やかな商店街。

卒業生のナオさんがお子さん二人を連れて迎えに来てくれる。ナオさんとはしばらくお会いしていなかったが、先月、マイホームが完成して引っ越しをされたそうだである。小さな子ども連れではカフェは30分が限度だが、自宅なら大丈夫とのことで、どうぞいらしてくださいという話になったのである。卒業生の地元のカフェで会うというのは何度かあるが、自宅訪問は初めてのことである。

長男のリュウセイ君は何度か研究室で会っているが、この4月から幼稚園の年長さんである。 

10分ほどでお宅に到着。

次男のリョウゴ君と会うのは一年ぶりくらいだろうか。来月が誕生月で2歳になる。 

 
リュウセイ君がナオさんに尋ねた。「大久保先生はご飯を食べるの? お茶をするの?」
 
実は私もこの点については関心がある。「1時の待ち合わせ」というのは微妙である。これが12時であればランチタイムということになり、2時であればティータイムということになる。1時は両義的である。私の日常生活の時間ではランチタイムであるが、世間一般ではかならずしもそうではないだろう。私は昼食はすませていくべきか、食べずにいくべきか、迷ったが、食べずにいくことした。もしランチを供された場合、「すませて来ましたから」とは言いにくいし、かといって黙って二度目のランチを食べるのは苦しい。ランチを供されなくても、お菓子でしのぐことはできる。
 
ナオさんの答えは、「先生はお茶をされるのよ」だった。そっちか。
 
お菓子を盛り付けたお皿が運ばれてきて、私の前に置かれた。これ、私ひとりで食べていいんですか? そのようである。私には宇宙飛行士の一回分の食事のように見えた。左上の丸いのはミニハンバーグ、右上の四角いのはサイコロステーキ、左下の丸くて白いのはパン、右下の四角いのはデザートのチョコレートだ。これだけあれば十分である。(味付けはどれも甘かった)

二人のお子さんはナオさんにじゃれついている時間が多かった。

 しかし、私に対しても人見知りすることなく、いろいろと接近を試みてきた。

長男のリュウセイ君は明らかにお父さん似である。

次男のリョウゴ君はそうでない。お母さん似だろうか?

「大久保先生に似ている気がします」とナオさんが言った。そ、そんなことが・・・。

*参考資料 幼少期の私。

そういわれると、似ているような気がする。

 「よかったね。おじいちゃんに遊んでもらって」とナオさんがリョウゴ君に言った。そう言った直後に、あわてて、「おじさんに遊んでもらって」と言い直した。あのね、一度口にした言葉はなかったことにできませんよ(笑)。

小さな男の子二人の世話というのは大変である。何秒かに一回は「いけません」「やめなさい」という言葉を発しなければならない。ナオさんの偉いところは、あるいはすごいところは、たんに「いけません」「やめなさい」と言うだけでなく、なぜいけないのかの説明付でそれを言うところである。これはママ友からも感心されるところらしいが、けっこう骨の折れることである(とにかく毎日のことであるから)。問答無用、「だめなものはだめ」というだけでもいいのではないかと私などは思ってしまうが、ナオさんの真面目な母親ぶりがこんなところからよくわかる。

 

ナオさんのお宅には3時間ほど滞在した。駅までの道はわかりやすいので、家の近くで3人とはお別れした。

やはり宇宙食だけでは自宅に帰還するだけの燃料に乏しいので、駅前の商店街にある『大門』という函館ラーメンの店に入ることにした。

塩ラーメンを注文。去年、函館で食べた塩ラーメンを思い出す。 

蒲田には6時半頃、無事、帰還した。

夕食は鶏肉とアスパラガスとジャガイモの炒め、卯の花、サラダ、白菜と揚げの味噌汁、ご飯。

 夜、7時を回った頃、ナオさんからメールが届いた。

「・・・子どもたちはもうすっかり夢の中、私はこれから少し家事をしてから自分の時間です」

今日、私が目にしたのは「お母さん」のナオさんだった。でも、彼女も、一日中「お母さん」であるわけではないのだ。「自分の時間」はお子さんが早く寝てくれるおかげでけっこうあるようだ。今日はブログの話や村上春樹の新作の話はできなかったが、いずれまたそういう話が(落ち着いて)できるようになるときが来るでしょう。


4月22日(土) 曇り、夕方から雨

2017-04-23 21:39:34 | Weblog

8時、起床。

トースト(葡萄パン)、サラダ、紅茶の朝食。

昼から大学へ。

いよいよ新緑が主役の季節となってきた。

この若々しくて清々しい緑色が素敵だ。

12時に卒業生のヨウさん(論系ゼミ4期生)がやってきた。ヨウは「葉」と書く。この季節に相応しい名前だが、実際、5月が誕生月である。ちなみにこのブログにときどき登場するアオバさん(論系ゼミ2期生)は「青葉」と書くが、誕生月は9月である(笑)。

今日は赤いスカートが思い切ったファッションである。フラメンコが似合いそうだ。

廊下の窓の下にはハナダイコンの紫色の花が見える。あとで戸山公園へ行って、新緑の中で写真を撮りましょう。

その前に「五郎八」に昼食を食べに行きましょう。

私はカツ丼とせいろのセット。

ヨウさんは天丼を単品で。

お腹もよくなったところで戸山公園へ。曇り日だが、こういう日の方が緑色がしっとりしてきれいなのだ。

公園内には野球のグラウンドがある。

子ども用の遊具もたくさんある。

坊や、上手だね。

一人用のベンチが並んでいる。公園のベンチにも個人化の波が押し寄せている(一人用というよりも、寝ころべない用のベンチなのだろう)

緑の中へ。

赤と黒と緑。アフガニスタンの国旗の色だ。

私たちが撮影をしていると、「大久保先生ですか?」と若者から声をかけられた。文化構想学部の2年生(論系は文芸ジャーナリズム)で私のブログの読者とのこと。「私の講義も取っているの?」と聞いたら、「いいえ、講義はとっていません」という。ブログの写真から私だと分かったらしい。たまたまここでポケモンGOをやっていて、私をゲットしたようである。どこで誰に見られているかわかりませんね。

さて、箱根山へ。

森林浴が出来る散歩道。

暑くもなく肌寒くもなく、よい散歩日和である。

かくれんぼも出来る(?)

頭上には新緑の屋根が。 

 

 教会の裏手。軽井沢あたりの高原のような風景だ。

『カルテット』のロケのような気分で。

「泣きながらご飯食べたことがある人は、生きていけます」(真紀)

箱根山の頂上へ。 

登頂!

けっこうな標高である。

気持ちがいい!

下山の途中にあるステージのようなもの。どんなことに使うのだろう? 

私は「本日の浮遊」のパフォーマンスの場所と考えている。

本日の浮遊(初級レベル)。

本日の浮遊(中級レベル)。

柱の陰に隠れて・・・。

「見つかっちゃった!」

はい、撮れ高OKです(笑)。

「カフェゴト―」で一服。

アイスココアで喉の渇きとほどよい疲れを癒す。

ヨウさんはこれでスーパーグランドスラムの達成である。おめでとう!

ところがここで疑惑が発覚。「トンボロ」に行っていないのではないかと・・・。

どうやら「SKIPA」に行ったときに、トイレを借りに「トンボロ」を通ったのだが(「SKIPA」と「トンボロ」は内部でつながっていて、トイレは「トンボロ」の側にあるのだ)、それが「トンボロ」に行ったという記憶になってしまったらしい。

時間にはまだ余裕があったので、カフェの梯子で、「トンボロ」に行くことにした。

へへへ、お騒がせしてすみません。

2人ともコーヒー(コクと酸味のBブレンド)を注文。

ホットケーキは私が注文し、彼女におすそ分け。

ヨウさんのSGSの軌跡は少し変わっている。彼女と卒業後に初めて会ったのは長野市でのことである。彼女は地元長野のテレビ局に就職したのだが、私が恒例の信州旅行で長野の善光寺を見物しにいったときに彼女と会社の昼休みにランチをしたのである。私はカフェご飯を考えていたのだが、彼女の上司が東京から恩師がわざわざ来てくださるのだからと(「わざわざ」ではなかったのだが)社用で使う料亭を手配してくださり、そこで贅沢なランチをいただくことになったのである。その後、彼女が東京支社に転勤になり、私の馴染みのカフェに一緒に行くようになったのは、卒業から1年9か月が過ぎてからであった。そこからは比較的順調に8大カフェを踏破してきた。

 2014.8.13 「鳥蔵別邸東屋」(長野市) そのときの記事は→こちら

 2015.7.9 研究室、新宿でゼミ5期生+4期生の飲み会

 2015.11.14 「まやんち」「phono kafe」「あるす」 

 2016.3.13 「紀の善」「SKIPA」

 2016.8.5 「まやんち」「phono kafe」「pottery」

 2016.11.19 「パン日和あをや」「ノチハレ珈琲店」

 2017.4.22 「五郎八」「カフェゴト―」「トンボロ」

彼女とのカフェめぐりが楽しいのは、彼女がそれを楽しんでくれているのがよくわかるからである。散歩やおしゃべりだけでなく、写真を撮られることも楽しんでくれている。写真を撮る―撮られるというのは一種のコミュニケーションであるから、一方だけが意気込んでもダメなのである。

テレビ局の営業の仕事はなかなかきついようだが(それは私でも容易に想像できる)、彼女は頑張っている。 頑張り過ぎているのが、痛々しく感じることもある。体を壊してまでやるべき仕事など労働市場には存在しない。そのことは彼女もわかっているので、そして彼女のことを親身になって心配してくれている人は家族以外にもいるので、大丈夫だとは思うが、とにかく健康第一ですよ。

「トンボロ」に入った頃に少し降り始めた雨は、店を出る頃には本降りになっていた。彼女はこの後、友人と東銀座で会うことになっている。彼女とは私が大手町で地下鉄を先に降りて別れた。

蒲田には6時前に着いた。晴れていると日が長いが、雨になると日は短くなる。

夕食はいわしの丸干し、とろろ汁、空豆、サラダ、玉子と玉ねぎの味噌汁、ごはん。

デザートはヨウさんからお土産にいただいたガトーショコラ。

夜、ヨウさんからメールが届いた。

「・・・戸山公園散歩も楽しかったです!黄色と黄緑と緑の間の大好きなこの季節の葉っぱの色、たくさん見て、触って、元気が出ました!(元々元気だったのですが!笑) 次は夏カフェ、楽しみにしています!」

はい、私も楽しみにしています。お休みなさい。 


4月21日(金) 曇り

2017-04-22 10:49:56 | Weblog

9時、起床。

トースト、カラー、サラダ、牛乳の朝食。

午後から大学へ。

近所の八重桜が見頃を迎えている。八重桜はソメイヨシノよりも開花の時期が遅い。今年の桜も終わったか・・・とみんながしんみりする頃に満開となるのである。

卒業生のサヤカさんが研究室にやってきた。ひばらくぶりである。お子さんはいくつになりましたと聞いたら、小学校5年になりましたとのこと。そうですか、早いですね。

研究室でしばらく話をした後、「カフェゴト―」へ行く。われわれが店に入った時はほかに客はおらず、「おや?」と思ったが、すぐに続々と客が入ってきて、あっという間に満席になった。

私はアップルティー、さやかさんはカフェオレを注文し、ケーキはバナナのタルトとあんずのタルトをハーフ&ハーフで。

彼女は以前からやっている夫婦を対象とした育児講座(育児をきっかけとした夫婦の在り方講座というべきかもしれない)を開催する一方で、初めての本の出版をめざして、原稿書きの毎日だそうである。なかなかまとまった時間がとれないことや、全体の構成の組み換えに苦慮しているとのこと。6月末締め切りなのだが、5月末締め切りのつもりで頑張りますとのこと。

まさに産みの苦しみであるが、初めての本というのはその苦しみも楽しいものである。

4限・5限はゼミ。先週に続いて、4年生の自己紹介+ゼミ論テーマの説明。

本日のスイーツは4年生のHさんが用意してくれたうなぎパイ。彼女の地元の名物だ。 

8時にゼミを終え、高田馬場でコンパ。新しいメンバーになってから初めてのゼミコンだ。

4年ゼミ長のSさんが乾杯の音頭をとる。

私には何度も見て来た風景だが、その度に学生の顔は違う。

この一年はこのメンバーでやっていくのだ。

どんなゼミになるだろうか。

みんなで一緒に作って行こう。

いいゼミにしよう。

みんな、頑張ってくれ。

12時過ぎに帰宅。

アマゾンから注文しておいた『カルテット』のシナリオ本と公式メモリアルブックが届く。

 

メモリアルブックにはオリジナルカレンダーが付いていた。

いいね。

3時、就寝。


4月20日(木) 晴れ

2017-04-21 12:34:57 | Weblog

8時、起床。

トースト、目玉焼き、ウィンナー、サラダの朝食。

昼前に自宅を出て、大学へ。

昼食は研究室でコンビニおにぎり。

3限は大学院の演習。先週、私が書いた論文を渡し、読んできた感想を話してもらう。次回も同じ課題でやるが、一つ注文したのは、たんに読むだけではなくて、自分で何か調べて、それをコメントの中に盛り込むようにするということである。

5限は講義「日常生活の社会学」。今回も早めに切り上げる。一回の講義にたくさんの論点を持ち込まないということ。とくに受講生が確定していない最初の数回はそうだ。ギアを切り替えるのはGW明けからでいい。

「あゆみブックス」で『ドラマ』5月号を購入。定期購読している雑誌ではないが、今回は岡田恵和の単発ドラマのシナリオが3本掲載されているので。

 『35歳・夢の途中』(NHK、1998年)

 『木曽オリオン』(NHK長野放送局、2014年)

 『ここにある幸せ』(NHK福岡放送局、2015年)

 編集後記にこう書いてある。「岡田恵和氏に以前インタビューさせていただいた際、「僕はワーカホリック」とおっしゃっていたのが印象に残っています。そのとき、連ドラを掛け持ちで書いていらっしゃいました。それから今日まで、20年以上毎年連ドラを書かれています。その間に映画やスペシャルドラマを書いているのですから、その旺盛な筆力には驚きます。絶えず連ドラにかかっているので、単発の執筆作品は非常に少ないのですが、それらも全て高い評価を得ています。1話完結の1時間サイズドラマ、コンクール応募の方には何かの参考になると思います。(辻)」

 帰りの電車の中で『ここにある幸せ』を読む。蒲田に着く前に読み終えた。1時間ドラマのシナリオというのはその半分くらいの時間で読めるものである。

 ドラマの冒頭、職場(家電量販店)で過労で倒れた病院に運ばれた主人公の青年につきそっていた職場の先輩が行った言葉。「俺、腹立つんだよね、お前みたいにさ、ボーっとしている、ボーっと生きている奴が一番。イヤイヤ働いて結局倒れて、病院のベッドで生き直したいとか情けない寝言言いやがって。なんだそれ。まだ、こんな仕事をやってられません! 間違ってます! って文句言って辞めていく奴のが好きだわ。それもないんだよな、お前には・・・な」

 これを読んで私がすぐに思い出したのは、岡田恵和が脚本を書いたドラマ『彼女たちの時代』(フジテレビ、1999年)の冒頭で通販会社の苦情処理担当の女性社員(深津絵里)に上司(温水洋一)が同じうようなことを言っていたなということである。ここで先輩や上司がいっていることは、ブラック化している職場環境に適応している人間(経営者から求められている人間像)の言葉だということだ。岡田恵和のドラマの主人公はそうしうた言葉に打ちのめされ、自分が間違っているのか、自分はダメな人間なのかと思い悩む。岡田恵和のドラマは、彼が敬愛する山田太一のドラマがそうであるように、そうした主人公の救済の物語である。救済は他者との交流を通じて行われる。『彼女たちの時代』では主人公と同い年でそれぞれの職場で悪戦苦闘している二人の女性であったが、『ここにある幸せ』は小学校時代の転校生の母親である。家電量販店を退職した主人公の青年は、転校生との約束(いつか彼の家を尋ねる)を果たすべく、葉書に書かれた住所を頼りに福岡県の津屋崎という海辺の町に行く。しかし、転校生の友人はすでに亡くなっていた。彼の母親は東京から友だちが来たら案内したいと彼が言っていた見晴しのよい場所に主人公の青年を連れて行く。そこで青年は転校生の母親の人生の話を聞く。彼はそれを文章にして、印刷し、製本し、転校生の母親にプレゼントする。母親は彼に感謝するが、彼にとって彼女の人生の話に耳を傾け、それを文章にしていく作業はとても楽しく、充実した時間だった。自分はこんなことをやりたかったのだということに彼は気づく。そういう話。

同じく「あゆみブックス」で購入した雑誌『BURUTUS』。「危険な読書」という特集タイトルが目を引くが、「人生を変えちゃうかもしれない」読書という意味である。しかし、「人生変えちゃうかもしれない」が未来のことに言及しているのだとすれば、「あの1冊」は時間的には過去(既知の事物)に帰属しているから、表現がヘンである。「人生を変えちゃうかもしれないこの1冊」か、「人生を変えちゃった(かもしれない)あの1冊」とすべきだろう。もっともあえて時制のねじれを承知で、こういうコピーにしたのかもしれないが、どういう効果を狙ったのかはわからない。

蒲田に着いて「有隣堂」でNHKの俳句のテクスト(5月号)を購入。

6時半、帰宅。

書斎の机の下にすでになつがいる。冬の間だけかと思っていたが、春になっても入ってくるわけね・・・。

夕食はカレーライスとサラダ。

3時半、就寝。