嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

更新好調(爆) ニクヤキストへの道ー3 ヤキニク屋にて

2012-02-14 20:25:53 | ニクヤキストへの道

Harami_nami_h さて、ニクヤキストを小学生の頃から標榜しておりましたこの私ですからして、当然ヤキニク屋さんなどに入ろうものなら、もうタイヘン(爆)。だいたいがスーパーで100グラム500円近辺~900円までで売られている極上「シモフ」リカルビないしはロースと同等グレードのものが一人前60~80g程度(数人前を同時にオーダーした場合にはほとんどの店でゴマカシが入りますからグラム単価はさらに上がります)で売られる。ニクはこのグレードですと「上」がつくメニュー名のはずですから、まあ一人前900~1200円程度が相場。稀に2000円を越える超高額店もありますからご注意。つまりイッキによくても2倍、通常はそれ以上の店頭売価となって、皿に盛られてくる、というのが実情。

かように、グラムあたりの単価が異様な高額となるヤキニク屋。それら高額ニクが(爆)キホン、スライスされた状態で供される。火の通し加減が難しいのも言うまでもございません。そんな場面では一瞬でも気を抜くことわ許されませんて(爆)。個人的にはこれらはお刺身と同じ貴重品扱い(爆)。炭を使うような高級ヤキニク店では備長炭(純粋な出自は不明)がデフォルトですが、炭火系で炙る場合には難易度がさらに上がる、と断言してよいでしょう。お仲間の中にニクヤキストがいればそれでよし、いらっしゃらない場合には自らかって出ましょう(爆)。

着席後に運ばれてくるチンチンの備長炭につい舞い上がるのは人の常(爆)。あろうことか、火勢の頂点でニクを焼いてしまい、炭のポテンシャルの20パーセントも味わえないまま「お愛想~」、となってしまうのもまたデフォルトというものですが(苦笑)、そのような方々は「河原でバーベキューでもやってろ」、となります(爆)。

炭が運ばれたからといって、イキナリニクを焼き始めるのはまあ、幼稚園痔なみ(爆)!ここはキムチやチャンヂャなどを食し、マッコリやビールなどを愉しみつつ、炭の状態を冷静に観察します。大抵は着火後だいたい5分経過程度の轟々と燃え盛っているやつですからして、ここへアブラたっぷりのニクを置いてしまったのではそこで「終了」となります(完全意味明瞭)。上ニクに特有のアブラがイッキに炭に落下→着火となって炎上(爆)。焼き加減どころではなくなります。さよう、炭は置き火となってから・・・以下痔号


ニクヤキストへの道(爆)-2

2012-02-14 11:58:17 | ニクヤキストへの道

Ny_004 さて、そんなニク好きな私ですが、シゴトで焼く他にも、出歩くたびごとによさげな店があるとつい・・・

好きが高じて、NYにいったのも実はステーキ食べるためですし、20年来、機会をみつけては渡っているヨーロッパでも旅行の折のランチ、ディナーは普通にニクでございます(爆)。国内においても名だたる名店は食べ尽くしまではいきませんが、5万円払わないと食べられない「あの」名店や、超一流どころはほぼ総なめ(爆)。さよう、経験だけは積んでいるのです(それだけ、というハナシも)!

また、これも当然ですが、高けりゃいいってもんぢゃない、というわけで、今はなき「すかいらーくグリル」を始めとするファミレスのステーキを食べてはこんなはずぢゃなかった、と泣き(爆)、特製ソース(爆)まみれの洋食屋のステーキも目にしたら食べずにいられない、というわけでA級からB級はもちろんZ級まで経験だけは続けております。銘柄牛にひかれて近江に旅したのも懐かしく思い出されます(とほひめ)。

パリのカフェで食べる靴底を想起させてくださるステック・アヴェック・フリットやフランスの国民食、「アントルコート(entrecote=リブロース)」の迷店にも寄りましたっけ・・・

さいきんのトーキョーではロウリーズプライムリブのようなアメリカそのまんまの質と量を持ち込んだ店も珍しくありませんし、ご存知コストコでもUSDA(アメリカ農業省認定)ビーフが常時、入手可能。ニッポンでは珍重される「シモフリ」に対して、赤身の旨さを近年になってようやく(遅いって)知るにつけ、ますますのめりこむ昨今(爆)。

考えますにあっさり系の赤身は日常食としても申し分ない、いっぽうリッチなシモフリでは高すぎる価格、濃厚すぎるアブラの味わいのせいで頻度は落とさざるを得ない。かように、ステーキ=特段の御馳走という扱いはニッポンならでわ。

NYやパリで「コーベビーフ」がもてはやされたのもキヲクに新しいのですが、じつは別種の食べ物として認知されただけにすぎません。このあたり、完全に別カテゴリーといってよいシモフリと赤身の調理方法は当然違えなければならないわけで、そのあたりはまた別記事で解説いたします。

え?なに、そんなに食べ続けて健康に影響がないのか、って?・・・いやあ頻度的にはステーキなんて月1程度のもの。ハレとケでいえば間違いなくハレの料理ですから、献立に組み込むことが多く、お客さまにお出しするのはほぼ毎日となっているだけです(爆)。それにしてもこうして語り始めますと止まりませんなあ>ステーキ(爆)。

長くなりましたので以下次号。画像はNYのグランド・セントラル(通称グラセン)駅、中2階に位置するマイケルジョーダンステーキハウス。ご本尊が来店の折には、リブアイと呼ばれる、13本あるあばら骨のアタマのほうから5、6、7番目の3本を取り出して焼いたのをステーキの世界ではリブと呼ぶのですが、そいつをさらに整えた「リブアイ」800g(!)をお召し上がりになるそうな(出典:暮らしの手帳出版「ごちそうの手帳2000年版」)・・・現物を目にするとやはり「アイ=目」であるなあ、と納得しますよ!


祝!新カテゴリー追加(爆) ニクヤキストへの道(爆)-1

2012-02-14 11:02:55 | ニクヤキストへの道

Dsc05096 私のニクヤキ歴はそれこそ小学生の頃から(爆)でございます。んま、ダラダラ焼いていただけだ、ということもできますが(爆)、生来のニク好きである、ということも手伝って今まで焼いてきたニクはそれこそ数え切れない、というものです。また、ニクヤキと限定した場合にはオーブンなどを使って調理するものはこの際除外。ひたすらフライパンを使って焼くスタイルに限定しておくことにいたしましょう。

家業の関係で(爆)両親ともに日本料理の調理に忙しかった関係で、3人兄弟の長男だった私は、じつに10歳の頃からニクを焼いては兄弟に食べさせておりました。当時、非常に「ハイカラ(死語)」だった、ステーキグリル皿(そうです、いまだにファミレスでハンバーグなどに使われているジュージューいうアレですよ)を駆使して焼き上がりから口に入るまでの時差までを研究し尽くして焼き上げる。ポークソテーにはじまり、当時とんでもない御馳走とされていた「ビフテキ(こいつも死語か)」に至るまで、週に3日から4日はガス台に向かっておりました。んま、昭和中期のニクヤキなんてよくてこのレベル。

こんかいは各種あるニクのなかでも味わい、グレードともに奥が深い牛肉にハナシを絞ってまいりましょう(爆)。ニクの部位にはじまり、焼き加減はもとより、調味料、道具、合わせるワインまで、トピックに事欠きませんて(爆)・・・以下痔号。

画像は深夜、本能で起き出しては安眠を妨げてくださるももちゃん。LEDの照明に照らされてクール(爆)!