嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

帝國ホテルのクラブハウスサンドウィッチをコピーしてみる

2012-05-28 20:33:19 | 今日の逸品

Dsc06049 「ホテルのバーはリーズナブルですからね(ここ、ダミ声で)」との迷言を残して去った(爆)、アソー総理なんてものすごい以前のお方(完全意味明瞭)な気がする昨今、おいまつえんにはお庭のつつじ鑑賞をお目当てにご来訪くださるお客さまが絶えません。みなさま、ありがとうございます。

さて、ホテルのバーでのお話なのですが、都心の老舗といわれる大ホテルのバーやカフェのメニューには必ずあって、そこはかとなくコダワリのレシピがそれぞれにあるメニュー、というのはいくつかあります。いわゆるホテルの名物料理、というやつですが、観光地のそれと違って、ホテルのそれにはまずハズレはございません(きつぱり)。幼少期ならびに青春期(爆)にこれらを食する機会があった場合には、まあ大抵が刷り込まれる(きつぱり)!美味しいものってのはこういうものだ、というモノサシが形成されるわけです。以後の食生活に多大な影響を及ぼすはずの、これら所謂、「ハレの御馳走」の責任は非常に重い!・・・場合によってそれらはうな重だったりお寿司だったりアイスクリームないしはパンケーキだったり、フレンチトーストだったり、カクテルだったりするわけですが、私の場合はクラブハウスサンドウィッチ!

Photo_restaurant01 ホテルオークラ東京での修行時代に、ベルボーイで夜勤だったある晩、客室の廊下を通りかかったおりに、食べ残しのルームサーヴィス版、クラブハウスサンドウィッチを空腹のあまり(涙)つまんでしまった(爆)、その瞬間の(ニンゲン変わらないな)あの衝撃はいまだかつて忘れたことわございませんて。ムホ~、なんちゅう美味しさだ、と!それ以来、機会あるごとに各ホテルでこの「アメリカンクラブハウスサンドウィッチ」をば食べ歩いてまいりましたが、まあ都心の一流どころでは、シンプルなだけに突き詰めると一定レベル。なかでもこれは帝國ホテルがルーツである、といわれていて、当然、名物料理のひとつですが、なんと昭和6年登場、というからたまげるでわありませんか・・・

02693_1 ほぐしたローストチキンにはモモとムネのブレンド。カリカリのベーコン、レタス、トマト、帝国ホテルベーカリー謹製の一斤を8枚切りにした「サンドウィッチスライス」と、シンプルな構成なだけに差がでやすい、難しい一皿でございます(現行定価2100円・・・ただし一階のインペリアルダイナーの提供価格・・・ルームサーヴィスでは3000円台。「上の」アクアラウンジやバーではさらに高額なうえに10パーセントのサービス料加算とキタ!!・・・いうまでもなく、世界最高価格レベルのサンドウィッチと申せましょう(脱力)。なんといっても皇居を見下ろしながら食せる立地ですからね(爆)。

主に食パンのクオリティが全体を支配しているのが印象的。作り手といたしましても食べ手にとっても非常にキビシー一皿である、というものです。画像は帝国ホテル東京内では比較的新しい、1Fパークサイドダイナー・・・日本一高額なファミレスといってあながち間違いでわないでしょう(爆)。同額のサーヴィス料を支払うのなら、上層階のお店へ、となりそうですが、そもそも値付けが違うので、なかなか這い上がれない情けなさよ(爆)。

アメリカへのアコガレ、などいまでは微塵もありませんが、当時はかように高額なサンドウィッチを食しては、思いを馳せたものです。ジューシーでトリの旨味たっぷりのこのアメクラサンド(略すなよ)、機会があればどうぞ。なお、おいまつえんでもご要望があれば本家を超えるレベル(ほんとうかい)のものを供しておりますので、ご用命くださいますよう・・・