嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

クルマの機種変更に備えておく-6

2013-11-20 11:15:32 | 
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さて、その昔、昭和の頃はそれこそ中古車情報なんて雑誌が中心。それこそ文字通りの首っ引きで、モデルによっては暗記するくらいになっていたものです(そのエネルギーが仕事に生かされていれば)。

こいつぁ~出物だ、と喜び勇んで販売店に電話などしたところでとっくに売約済み、となっているか、商談中なのが常。考えてみますと、ただクルマの写真を眺めたい(なぜ)というだけで、分厚い電話帳みたいなのを本屋に買いに走ってたことになりますねえ(とほひめ)。
本屋で、30分も立ち読みすると腕が痛くなったキヲク、あるでしょ~(爆)?
考えてみますと、そうやって、いつかはと夢見ながらザッシを眺めるだけでシヤワセな気分になっていた頃が、本当に懐かしいっす(加齢特有の涙目)。

さて、懐古などしていてもよいクルマは見つかりませんて(爆)。ネット情報で、それこそ、その日の入荷分が逐一報告される昨今。本当に便利だ、なんてえもんぢゃない。紙ゴミでないし(爆)。

じつは今回のターゲットはBMWの116i。2005年の発表から2012年までの7年間に全世界で100万台を超える大ヒットとなったアレでございます。

2012からは現行のぽってりとした新型に切り替わって、洗練の度合いは確実に上がっているらしいのですが、いかんせんそんな予算はない、ときている(当然だ)。だいいち格好わるい(負け惜しみともいう)。

アクセルを少しでも開けて、エンジンを回してどうの、という、クルマ本来の楽しみを味わえるのでは、と期待して、次期FX候補をこの世代の116に絞りました。
あえて120や118でなく、ベースモデルのこれ、ってところがミソっす。

けして軽くはない車体に、小さめのエンジン。ただし、室内スペースを犠牲にしても、可能な限り後方に寄せてマウントされているエンジンやFRレイアウト、この世代のBMW独特のスタイリッシュなボディなどなど。
乗り心地に必ずしも寄与しない、どころか現実には乗り味が非常に硬く、はねる、とされるランフラットタイアも195-55-16の比較的マイルドなサイズを与えられているあたりもポイント高し。118や120では路面へのあたりがさらにキツい、とんでもないサイズがあらかじめついてきちゃう。

ゴルフなどとは対極に位置するのではないか、とも思える趣味性や走り優先の姿勢がうかがえるのが、まことにくすぐってくださいます。対ゴルフ比だとダメダメなパッケージング、つまり狭い車室(爆)もエンジンレイアウトの異様なまでの搭載位置を知ると、かえって、コダワリを感じさせてくれるぞ(すでにメロメロ)。

新車当時の価格は、乗りだしでゆうに300万円超!
だったものが、いまや最初期モデルですと80万円を下回る投げ売りとなっているのですが、ここでさらに116に特有の走行距離の少なさが、旨味でございます。

少なけりゃいいってもんぢゃないから!とU教授の叱責をうけそうですが、ほんの数千キロだ、などという個体がシリーズの他モデルに比べてとくに多いのが目立ちます。

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ご覧ください、このカッコ良さ!
小さめのキャビンに、オサレなウィンドウグラフィッック。えぐれた彫刻的なドア回り。これでもかのショートオーバーハング。
ゴルフみたいに理詰めで押してくる小賢しさのようなものの代わりに、なんというかパッションというか、「駆け抜けるヨロコビ」を期待させるではありませんか(コーフン最高潮)!

さらにポロやゴルフをみてスタイリッシュだ、というお方はまずいないでしょうが(爆)、こいつはスタイリッシュそのものだ。
ビーエムのZ3にあった、Mクーペの再来を思わせる靴のようなサイドヴューがこれまたなんとも。

というわけで、名古屋のとあるお店で発掘されたこの個体。まずはスパークリンググラファイトという2009年までの前期型まであった、私好みの色の一台。走行たったの16000km、ワンオーナー、115万円とキタ!
ただし年式が2007年だ。

どうです、ビミョーでしょう?

以下次号。