嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なる遠足 ボクスターはツアラーでもあった(爆)

2013-11-15 19:23:37 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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さて、ここまで5泊6日。「農民の家」ぢゃないけど、私にとりましては年に一度のお休みでございますた。

衣類は湯治宿の滞在なだけに洗濯も可能なので、最小限ですし、調理道具や調味料などもたかが知れている。
ボクスターくらいの積載能力があれば、ふとんも、といいたいところですが、満更冗談でもない(まじ)。
シュラフくらいでしたら二人旅でも楽勝ですし、リアトランクだけでもかなりなものです。

おまけに荷物満載だとハンドリングがさらによくなって、特に最高速度域での安定感が段違いによい(完全意味明瞭)。
東北道には意外なほどアップダウンが多く、ブラインドになった超高速の下りなども普通に出てくるのですが、ミッドシップ最強。
4000rpmあたりで流していて、左側車線に前走車との距離が詰まり気味のトラックを発見するや否や、さらに加速、進路を塞がれる前に運転席の横に並んでおく、という芸がいとも簡単にできるのが快感。トルク重視の新オイル充填の効果は大きかったです。キックダウンなしにこれをスムーズにやってのけるのにはワザがいりますが、そのペダルワークがまた楽しいときている。

ブレーキも、それなりの踏力でもって初期タッチを行いますが、そこからがすごい。左足一本で効きを自由自在に操れる世界一のポテンシャルであるといえるでしょう(対価格比)。いうまでもなく、トクイチオートの整備の効果です。
荷物満載で通常よりもフロント果汁が大きいのも効いているか。

高速道路上では、方向指示器を出さずに車線変更を行う個体を無数に目撃しましたが、いつからこんな甘えたマナーがまかり通っているんだろう?とりあえず外出禁止令を命じておきたい昨今。

とまあ、タイクツ極まりない東北道程度を流しただけではこのようなつまらないインプレッションに終始いたしますが、屋根あきでこれ、というのは実際にはかなり楽しい。オトはともかく、空気の遮断には異様なまでに優れるおかげで快適至極。この傾向は速度が上がれば上がるほど、顕著になります。
恐らく真冬でもそれなりの装備をしておけば、確実に楽しめるとみますた!
往復でちょうど1000kmですが、行きも帰りもトイレの御用がなかったおかげで、ごくあたりまえにノンストップのドライブであった、といえば、ボクスターのその快適性がご理解いただけるでしょうか?


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長らく続いて参りますた鳴子温泉郷へのひとり旅レポートはここまで。あとは年末に向けてせいぜいお仕事、がんばるといたしましょう。
鳴子にはなんだか雪の季節に再訪しそうなヨカーン(ばかともいう)。

さあて、次はどこいくかな~、って全然、懲りてないし(爆)。





加齢なる遠足 飛島の塩辛

2013-11-15 18:39:16 | 加齢なる遠足(爆)
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積雪のあとは、凍結!!もうね~、長野レベルでも、こんなの真冬並みですよ。地元民もびっくりだったらしく、スタンド温泉で有名なガソリンスタンドにもタイア交換待ちの列ができておりました。


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歩道も氷でびっちり覆われてしまい、まともに歩くことも難しい。こりゃあ滞在延長か(狂喜)となりそうになったのですが、考えてみれば帰還までまだ2日もあるぜ(あまりの心地よさにボケがきている)。
予報によれば、寒気も徐々に抜ける、とのことでしたので、あまり心配はいらなさそう。

というわけで、今日も鳴子まで散歩などして、ブラブラしていたのですが、宿泊中の女性と温泉談義で盛り上がるうちに、そのお方がなんと酒田在住だ、ということが判明!

塩辛のお話をしてみましたらば、さっそく知り合いの魚屋さんにコンタクトをとってくださり、やはり例年よりも出荷が遅れているらしいが、おそらく手に入るでしょう、とのこと(狂喜ののち乱舞)。
他人の迷惑も顧みずにムリをお願いしてしまいましたが、親切そうな方でしたので、よかったです、ほんと。
ものすごくラッキーでございました。

塩辛ごときでナニヲそんなに騒いでいるんだい、と思われた方。ごもっとも。
塩辛なんてそもそもは新鮮ないかさえあれば、自分で作るのが一番美味しいのです。が、この飛島のスタイルのやつは、いかの身が目的なのではなく、実は瓶を満たしているイカわたからできている魚醤がお目当て。

イカわたで作られた魚醤、とくれば能登半島のいしりが有名ですが、これに酷似したものが酒田でも作られている、というわけですね。いわば調味料なのですが、酒田の方にこの塩辛の話を振りますと、全員が、あああのしょっぱいやつね~、といって唇をすぼめるのが笑える(爆)。
たしかにそうなんすが、その後に来る得もいわれぬ風味がタマランチ会長!!

鍋のだし(しょっつるが有名ですが魚違い)にもってこいなのはもちろん、うどんのつゆに数滴たらしたり、ブイヤベースのベースに効かせることもある。
バージョン違いでサザエの塩辛も存在するらしいのですが、こちらは5000円にもなるというから驚くではありませんか!


 


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加齢なる遠足 鳴子温泉 農民の家(爆)

2013-11-15 14:11:49 | 加齢なる遠足(爆)

Dsc02364鳴子温泉内でも、最大規模+最高稼働率を誇る、といわれるJA直営の巨大温泉ホテルが「農民の家」でございます。

近寄ってみれば、それも納得。8棟にもわたる巨大施設には4つの源泉から注がれる浴槽が分散。そのそれぞれに後期高齢者を中心に各ジェネレーションの農民がつかっておられます(爆)。

カラオケのフリータイムが設けられていたり、靴というよりもサンダル売り場がロビーにまで浸食していたりするのを眺めるのも楽しければ、売店の品揃えや、食堂のメニューなどなど。気がつけば何時間も入り浸っておりますた(爆)。

ひとつのウツワ内で複数の泉質を好きなときに好きなだけ、というのは非常に珍しいし、贅沢だ!鳴子ならでは、ということもできるでしょう。宮城県はもちろん、東北一円からいらしていると思しき利用者のみなさまはマナーもよく、館内は意外なほど静か。
この規模でもいまだに混浴が主流なのは意外な事実ですが、これも鳴子ならでは、なのでしょう。鳴子の泉質を一堂に集めたまさに温泉センター。駅からも至近でいうことなし。


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名物の栗だんごもぬかりなくいただきました。しょっぱめのみたらしソースに浮かんだ栗だんごですが、そうか、と(それだけかよ)。
いさぜんのようなお宿に泊まっておりますと、湯巡りをする気も特に起きてきませんが、ここまで揃っているのだったら、いっそ全種類につかりたい。というわけで、硫黄泉の滝之湯にも寄ります。硫黄は乾燥を促進する、という説もあるので、善し悪しですが、那須界隈でつかりまくった経験から申しますと、湯疲れもすごい。この疲れこそが湯治の醍醐味である由。
夕食の食材を買い込んで、いさぜんに戻りますとこの眺め(爆)。ああ、よきかな湯治。



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加齢なる遠足 酒田まで

2013-11-15 11:23:57 | 加齢なる遠足(爆)
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滞在3日目にはなんとこの積雪だ~!!初雪、とのことですがいくらなんでも想定外。
画像では判りにくいですが、これ完全に凍り付いてるんですよっ!

あ、もちろんボクスターのトランクにはネットチェーンも装備してありますが、あくまでも緊急脱出用。ハナから雪のなかを出撃だなどという愚はやらかしませんて(爆)。

したがいまして、今日は雪に埋もれたボクスターはほうっておいて、片道2時間の鉄の旅。日本海岸の酒田までお買い物に行って参ります。路線名も羽越西線~東線、ニックネーム「奥の細道湯けむりライン」ですぜ(爆)。
気がつけば徒歩一分のところに鳴子御殿湯駅がありますぜ。

鳴子の温泉はそりゃあ最高ですが、そればかりぢゃつまらない、今日の目的は「飛島の塩辛」の買い付けです。

門外不出のレシピでもって、島内で作られたものが、11月の中旬頃に酒田の要所に出回る、というウワサを聞いて、絶妙のタイミングである、と確信して出向いたのですが、あにはからんや。どうやら製造元の高齢化がいちぢるしく、出荷が遅れている模様。
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列車で酒田に到着してみれば、これでもかの突風と大雨(激涙)。
傘なんてさしていられない程だ!
酒田市内で可能性あり、というところにはすべてタクシーで出向いたのですが、お土産屋向けの割高な小瓶に、衛生的な(爆)工場のラインで詰められた、と思しきプロダクツしか売られておらず、残念。味見に、というわけで買い込んでみましたが消化不良の感は否めない。
私が狙っていたのは、地元の漁師さんが片手間に作る、ビール瓶に入った、コルク栓のやつ。塩辛としては異例のお姿でございますが、ご縁があればいちど是非。

が、ないものはしかたがない。諦めて、駅前の有名なフレンチ、ル ポトフでランチをいただいてみますた。

耐用年数がそろそろ限界か、という駅前ビルの3F。格式がある店構えで1フロアーすべてを独占している有名店ですが、酒田に来たからには表敬訪問しておかなければなりますまい。

非売品である、という有名な「秘蔵 初孫」300ccをいただきながら、庄内産の材料を全面に導入した、というコースをとってよい気分。美味でした。
秘蔵 初孫がなぜここに、といぶかっていると、ここの創業者がなんと初孫酒造の御曹司なのだそうな(当然だ)。
純米酒は好きなのですが、大吟醸、というのはなんだかもったいない気がして、手を出さずにいたのですが、フレンチに純米酒、というのも意外に合うな、というのが個人的な感想。
昼ごはんから300ccもいただいちゃって、かなりヨイヨイでございましたが、鉄の旅の特権、というものでしょう。

地元の特徴的な食材を巧妙に盛り込んでコースにするあたり、学ぶこと多し。バゲットが出色のデキでしたが、外注とのことですた(爆)。

さて、この嵐ぢゃあ市内観光どころぢゃないわ、ということで、「おしん」ファンの私としては臍を噛む思いだったのですが、こらえて、そのまま帰路につきます。

列車の接続が最悪で、途中駅で時間調整を余儀なくされたのですが、そこはそれ。この荒天下で運休にならないだけまし、ってなもんです。そこかしこできかれる地元弁に耳を傾けながら旅情に浸りますた。
戻ればいさぜんの源泉掛け流しが待っている、とそれだけでシャーワセー!

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画像は塩竈の名酒、浦霞といっしょにいただく、飛島の塩辛。そいつを鳴子の湯治宿で、というわけですよ!
ううむ、至福~!!








加齢なる遠足 東鳴子いさぜん旅館

2013-11-15 09:42:24 | 加齢なる遠足(爆)
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こんかいの基地はこちら。かつて仙台在住時代に鳴子には通い上げた、というyosshieさんいちおしのお宿でしたが、素晴らしい!
適度なおかまいなし加減からくる居心地の良さ。長期の湯治目的にしぼった備品の数々は絶妙。並み居る宿泊客もまたすごいぞ(爆)。

年間100日は来ている、という後期高齢者のみなさまなど、まったく珍しくもない。食事時ともなれば、各部屋を作品が行き交うというわけです(爆)、それも3食とも、ですぜ。
おかげさまで、私もカボチャの炊いたのとかニジマスの甘露煮ですとか、ポテサラなどなどを毎日、頂戴いたしました。
お礼に、といって私も朝食にダッチオーブンで焼きを入れるフレンチトーストなどを振る舞わせていただきましたが、反応はおおむね良好。本当はステーキでも焼いて、ヒーローになりたかったのですが、ステーキなんか焼いてみせたところで、評判はイマイチでしょうなあ(爆)。

温泉に長期滞在、となった場合には御馳走などを食べていたのでは身体がもちません。あくまでも普段の食卓をどこまで効率よく再現できるか、ですから、ダッチオーブンのような万能調理器具は本当に重宝。
ご飯の炊きあがりなどは、お宿中でも随一だったはず。

24時間いつでも入浴が可能な浴室に忍び込んで、ダッチオーブンに源泉をくみ上げ、極上の釜上げうどんをつくったり、源泉でツヤツヤのご飯を炊いたり、各種鍋をぶちかましたりするなんて、美味しくないわけがない、てなものです。
おりから滞在3日目には本格的な降雪(驚愕)!ののち3cmもの積雪となって(!)、期せずして雪見酒となってしまいましたが、これもまたよきかな!

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温泉ときどき猫、さらにエビスビール、部屋でうたた寝、飽き足らずまた温泉、と、この無限のループを重ねるうちに一日が過ぎてゆくのですた。あう~、ニンゲンだめになりそ(とっくになってるって)。




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画像は使い込んで、脂がのったブラックポットと呼ばれる状態。マニヤさまがないて喜ぶコンディションですが、こんなのプロユースではごく普通。お米炊いたりする場合には洗剤でキレーに洗ってますがなにか。




加齢なる遠足 鳴子温泉郷-2

2013-11-15 08:45:21 | 加齢なる遠足(爆)
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東北道の3車線区間は宇都宮の北まで。そこから先はおなじみの2車線区間が延々続くわけですが、物流トラックが多すぎる関係で、コツをつかまないとペースを保てません。
前走のトラックとの車間距離が詰まり気味のやつは、早晩追い越し車線にころがり出てきます。で、リストリクターの関係で追い越しにはほぼ1kmを要しますから、これにいかに引っかからないように流すか。
その辺りを集中的に攻めておりますと退屈いたしません(そうくるか)。

仙台の北、約60kmのところにある古川ICまではジャスト4時間で到達。そこからR47という国道で30分ほどのドライブでしたが、フロントに重量物を搭載しているおかげか、乗り心地が素晴らしく快適で全くたまげます。



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ざっと鳴子の温泉街を流してみましたが、泉質で有名なお宿が軒を連ねておられます。温泉をたのみなさまのブログでさんざん取り上げられているわけで、こちらも知った気になっておりますが、なにただのお風呂でございます(爆)。
駅前の喫茶店に立ち寄って、ママさんと温泉話をするうちに、ここだけはおさえておきなさい、というスポットをうかがうことができました。

お宿のいさぜんは東鳴子温泉郷。鳴子からは徒歩15分のところにあります。買い出しにつかえそうなスーパーは鳴子に一軒のみ、という条件でしたから、鳴子には日参しておりましたが、その都度立ち寄ったお風呂がこちら


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いかにもやる気がなさそうな外観と接客で拍子抜けいたしますのと、まんま病院みたいなインテリアでくじけそうになりますが、どっこい、そんなものに惑わされているようぢゃ、本物は味わえません、の見本。
薬湯と呼ばれる一見単純泉に見える無色透明のここオリジナルの源泉は全国各地から信者を集める名泉なのだそうな。
週末には大行列ができて3時間待ちがザラ、とな。
つかってみれば、浴後2時間ほどは体中がポカポカと暖まったままで、驚くばかり。発汗もすさまじい。
すごいぞ、ときかされていた「いさぜん」のお風呂も、ごく普通の家庭風呂に思えちゃう。

泉質重視だ、とかいってイバっていた私ですが(爆)、まだまだ甘っちょろかった模様。温泉は見た目ではありませんな。
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