終了してひさしい、Barbour x TOKITO の一連のシリーズですが、こういうコラボ物ってのは、終了してからがイノチ。評価がどんどん上がって服飾史に名前を残す名作もあれば、1シーズン限りの使い捨てあつかいになりさがってしまったり。
コラボものの終了翌年以降、というのは、服そのもののポテンシャルが問われるキビシー世界です。
そんなかでもこのコラボは、前者。ブランドとして王道を歩み続けるbarbourの一連のコラボレーションの中でも秀逸。すでに伝説の域に達しているのではないか、という印象です。
まさに吉田十紀人の面目躍如で、3年にわたって続いたコラボの中でも一切ぶれなかったあたりが成功の要因か。
独自のディテールの総合でどのモデルにもTOKITOらしいアイデンティティをもたせているあたりが、非常に上手くて、一目でBarbourのものだと認識できるし、TOKITOのものだとわからせちゃう。このあたり、ユニクロルメールにはないか(爆)?
そんな中、去年の秋口に入手した、シリーズの中でもごく少数のみ生産された、というツイードジャケットを久々に着てみますた。
サイズMは、じつは少しだけ大きいのか、という印象でしたが、画像でお分かりのように短めの着丈と、特徴的な前身頃。さらに極端なウエストシェイプときて、Sサイズではシャツ一枚羽織って着る感じのタイトフィットとなります。
土地柄、セーターなどとの重ね着を楽しみたい私としてはMがベストフィットか、と考えてこれにいたしましたが、もちろん新品の定価ではまったく雲上服の世界で、手も足も出ないときている(爆)。
某オークションに網を張り巡らせて、長いこと狙っていたのですが、非常にわかりにくいタイトルで出品されていたこれを、ようやく発掘することができました。
極厚のヘリンボーンツイードに、極上の山羊革をふんだんに使った一着ですが、とにかく暖かい。
ツイードのジャケットはこれまでも何着か所有してまいりましたが、このタイプは初めて。というか、こんなの見たことがない、って感じのインパクトがあります。デザイナー服の特徴ですね。
ダイタンに切り欠かれたフロントは、じつはドライビングに好適。短めの着丈もこれですと納得が行きます。
不恰好とも思える、大容量のポケットからもキョーレツなメッセージ性が感じられてタマランチ会長。ううむ、長い相棒となりそうな予感がひしひしと(ただの自己満ご容赦)。