画像は、昨日の午前中、10時頃の蓼科山塊中腹。
標高1000mちょいのエリアですが、「雨氷」という、気象の世界では非常にめずらしい現象に見舞われて、山ひとつが氷に覆われてしまい、それはそれは美しい眺めでございました。
つい先週末に降った雨が、夜半に雪に変わったのちに、気温急降下。そのまま凍りついて、気温上がらず。一週間もの間、気温はプラスに転じることはまずなかったはずですからして、このまま見頃が続いていたことになります(爆)。
標高700~1100mのあいだの特定エリア限定で、この現象が見られたのですが、今日はもう気温が急上昇してしまったので、この現象も消滅。素晴らしいタイミングでございました。なにかのご褒美(なはずはないから)。
こんな氷雪にまみれた峠道でクルマを停めて、写真なんか撮ってたらそれこそキケン、てなもんですが、通りがかる常連(完全意味明瞭)と思しき方々も、しっかりクルマを停めて写真を撮っておられました。それくらいミゴト。現場はぱらぱら氷が落ちてきていて、それがまた風情を醸し出しております。
美しいのはよいのですが、雪はどさりと下に落ちてくれる性格なのに対して、コオリの場合はびっしりと張り付いたまま木を倒してしまうのです。画像でも枝がしなっているのがよくわかるでしょう?
おかげで松本の郊外にあるルレエシャトー加盟の超高級ホテルをはじめとする数軒の旅館が、倒木のためにアクセスを断たれて孤立。電線もちぎれてしまったのだそうで、停電に見舞われて宿泊客が避難する羽目になった、というのでニュースになったくらいでございます。
まったく恐るべし、エルニーニョ。このような気温の急激な変化も、現象のひとつなのでしょうか?
この冬はまだまだ先が長そうでございます。
そんななか、B子さんに乗って、岐阜県各務原市のトクイチオートに出向いてまいりました。こんかいは、ちょいと所用があって出向いたのですが、今日の現場はこのようなことになっておりました。
997GT2のうしろにBMWのI3。どことなく象徴的なのですが、
こんかいB子さんにはイオンブリッジの最新バージョンがほどこされて、まさに「突き抜けるヨロコビ」が、クルマにもたらされてしまいました。
なんというか、スムーズさが増して、DSGのマナーが激変。おそらく、トルクが一段太ってしまったおかげでしょう、伸びもすごい。
いままでもけしてダメだ、とかそういうことではなかったと思うのですが、こうなっちゃうと、いままでのアレはなんだったの、となります。
まったくニンゲン、ゼータクなものですが、こうして本来の姿に近づき続けるさまはまさにマジック。
タイアやブレーキのマナーまでが改善されてしまうのには舌をまくばかり。
かように距離とともに成長し続けるクルマ、というものの存在を知りますと、「クルマはもっと楽しくなる」という近年のトクイチオートのフレーズにとてつもない説得力を感じる昨今。
まったくすげーわ。じっさい、B子さんは滑るように走っておられます。距離27000km超。このままあと15万キロほどは、調子があがり続ける予定となっております(まじです)!
蓼科の雨氷は、このまま進んで、標高があがりますと、いつのまにやらフツーの雪景色に変化しちゃうんですよ。リクツではわかるのですが、なんだか得した気分でございました。ちなみに、昨日の和田トンネルも旧道は倒木で通行止め。普段、610円がところをふんだくられる、新和田トンネルが無料開放だったのでした。でも、そちらへ回ったら、たぶんこの一生にいちど眺められるかどうかの景色は拝めなかった、というね。