嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

業務用ガスレンジを40年ぶりに交換する

2019-06-07 17:11:35 | 今日の逸品

どかーん、私の仕事場。じつはつい昨日、このガスレンジを40年ぶりに交換いたしました。

業者に丸投げして、交換されるのを座って待っていた場合には、送料、設置費用込みで50万円オーバーの請求書が届きます。

が、なにそんなものわ、少しの努力と工夫、あと少々の腰痛の覚悟さえあれば(爆)許容範囲に落ち着かせることができるのです(爆)。

業務用のレンジというのはとにかくチョーゼツすげー耐久性が特徴。なのですが、作り手サイドにとりましては、これがアダ。

耐久性がすごい、ということわ買い替えが促されない、ということですからして、長いこと使ううち、会社ごとなくなってしまったり(爆)、品番が変わって、おなじパーツのくせに互換性がなくなったり、と40年も使い続けていたのでは、完全に取り残されて、浦島太郎もよいとこ

ろ。となりそうなところですが、ここがPCなどとは違うところで、ガスレンジの基本構造など昭和30年代からまったく変えられておりません。

なので、今回買ったようなクラシックなレンジもリッパに最新型として売られております(買ったのは中古ですけど)。

ガワはとこっとん丈夫に作られているのに対して、肝心のバーナー部分はカウント不能なほどの「吹きこぼし」のおかげでボロボロにやれてしまうのがガスレンジの通例。一般家庭でも普通にあるでしょ?おもに麺類を茹でるときね〜(苦笑)。

麺類を投入したときに沸騰が収まってしまい、そいつを復帰させるのに火力を最大にして、一旦レンジを離れる、と。ココで数瞬後、イッキに吹きこぼれる、というアレですよ。

まあ、当ホテル程度の吹きこぼし率ですと(爆)もって10年がよいところなのですが、うちの場合はマメなお手入れのおかげもございまして、40年もたせますた(驚愕)。

たしか5年ほど前に、ガス会社から点検に回ってきた経験不足の検査員が腐食の進んだバーナーに手を出してくださり、もろくなっていたガスの穴を破壊してしまってから調子が悪くなったのですが、持ち前の我慢強さでもって(ケチともいう)持ちこたえてまいりました。

が、それも限界。というわけです。

これまで使っていたモデルよりもクラシックな感じ。火口が3つにオーブン装備、というレイアウトはいままでと変わらないものを選びますた。

埼玉の中古厨房器具専門店で85000円。1度使用の微中古でございます(爆)。定価は25万円超ですから、お買い得というものでしょう。なんで売りに出たのかな、と訝るレベルの使用感のなさ。1日でも飲食店で使ったら、もう少し痕跡が残りそうなものなんだけど。

厨房器具の世界には、このような微中古が大量に流通しており、まったくフシギなことです。

さて、このような中古の大物を買った場合には輸送がモンダイです。

引っ越し便のような輸送手段に頼ると各段に高価になってしまいますから、設置費用を含まない純粋な軒下までの「搬送」ということで送料を最小限にとどめておき、地元で瓦屋を営んでいる中学の同級生に懇願してフォークリフトで降ろしてもらい、自宅に運びますた。

トラックの荷台から、うんしょ、といって手で持って下ろすわけですが、これわナカナカ勇気のいる作業でございました(爆)。

90X60cmの王道サイズに重量は110kgですから、大人3人はいないと、というところですが、ふたりでやっつけました。

3日間ほどは、B子さんが格納されているガレージにしまっておいたのですが、晴れ間を見つけて馴染みのガス屋(爆)を呼んで、ふたたび二人で作業をばいたしました。腰をやられたのはいうまでもありません(爆)。

今回のハイテク素材。フレキシブルパイプ。通称、フレキ樣。画像のようなビミョーな位置関係にあるバルブ同士をムリして繋げるのにもってこいなパーツですね。最初は、どうにもハマらない。こりゃ本日休業かい、などといってあきらめかけていたのですが、ナセバナル(爆)。

ムリクリやって、最後はガスレンジを持ち上げて上から突き刺すような感じで設置完了でございます。ううむ、おそるべし最新ハイテク素材。

いやあ、すばらしい使い心地です。これでつぎの50年も安泰か(生きてねーし)。