嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

松本清張 Dの複合

2008-04-29 07:19:11 | 本と雑誌

000429 中央線の特急しなの号ナゴヤ方面行きにはもう何度お世話になったことでしょうか(とほひめ)。篠ノ井駅を出発して5分後くらいから進行方向左側の車窓一杯に善光寺平と棚田、千曲川などがひらけて、なんでも「日本3大車窓(なものあったっけか)」に数えられるほどだというほどの絶景が広がります。もう15年も前に夜行の急行で岡山方面へと出向く際にやはりここを深夜に通りかかったのですが、まさに銀河鉄道か、と!!本当にミゴトな風景ですから一度はどうぞ。

さて、その絶景をすぎてしまいますとじつは車窓は木曽川に沿って下ってゆく、比較的のどかな風景となってそれはそれでよいのですが、イヤというほど乗りなれてしまった私は早速これ~(爆)。例によって清張センセの超長編「Dの複合」・・・はじめて読みましたが驚くべき精密な取材とイマジネーション。前半に浦島伝説と羽衣伝説の解説が絡み合ってキョーレツな眠気を誘ってくれるのですが、そこをやり過ごしますともうね、サスペンスの嵐。中盤から終盤まではイッキにいけるでしょう!!の★★★★。6時間程度の列車の旅にはうってつけの98点。これ、このままの脚本でドラマ化、映画化オッケイです。クセになります>清張作品。本当に名作というものは色褪せないぞ。


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