画像は富山の郊外、滑川近辺の日本海岸です。エンジンを暖めながら、ほんの数キロのドライブなのですがこれがまた気持ちよい。
低速でのいなしはもちろんキツめなのですが、911名物、低めのギアの唸りとワーゲンに似たエンジン音を聴きながら進むうちに各部分の暖まり具合がしっかり伝わってくるのにびっくり。
ボクスターでもここは十分にあったのですが、その情報量が911では段違いに濃密です。特にタイヤからのインフォメーションがすごい。音も振動もでかいのはタイアサイズなりですが、なんというか表面のゴムの様子まで伝わってきます。暖気終了の信号が明らかです。
911はこの情報量の多さがシゲキにつながっているんですね。ひとこと、濃いw。
画像は富山湾全体を眺めておりますが、正面に見えているのはおそらく能登半島。少しでも早い復興をお祈りしつつ、現地をあとにいたしますた。
北陸道から海を背にして、またしても日本一の山岳地帯へと向かいます。
このあたりですでにエンジン音に変化が感じられます。爆発が気筒ごとに均等な感じに(個人の印象です)そろった場合には静かに感じられるものだ、とすればまさにそれ。
991名物の吸気音も第一章の大分からのドライブの時と比較すると「まったくの別もの」に変化して、耳障りな感じが失せ、静かーになっちゃってます。コーン、という感じ。
さて、今日のお天気「も」大荒れでございます。朝は湿気も控えめで気持ちよく、青空も拝めたのですが、東海北陸道を進むうちに湿気が立ちこめてきて、予報通りに待ち構えていた降水帯につっこみましたw。
こんなときに一番影響が大きいのがタイアの状態です。
画像をご覧ください。旧ちゃんのタイア。刻印1522、つまり2022年第15週生産...比較的あたらし目のセットが組み込まれていたのはなんといってもラッキーです。距離も2000kmいってないはずです。
結果、ワイパー最速でも全く追いつかない、周囲のクルマが全員ハザード焚いて徐行するくらいの条件でもリアタイアの巨大な岩のような安定感に助けられて不安定な感じは皆無でした。こんな条件下でも安定感を感じられたのはまたとないよい経験だと思います。
軽めのフロントも分厚い水膜に突入した際には泳ぐのか、と覚悟するのですが、ここもしっかりと食いついてビミョーなステアリングコントロールを受けつけます。大したもんだ。
よく、スポーツカーの軽さは正義だ、と言われてはおりますけれど、そんなこと赤ん坊にだってわかりますぜ(わかんねーし)、けどねクルマってのは晴れた路面ばかりを走るわけぢゃないわけでw、こんな時の車両重量が安定感に直結するのは中学生だとわかるw。
この場合の情報量の多さは非常に助かります。安全にも結びついているんだなあ、と。
おそらく各所で線状降水帯に近い分厚い降水帯が形成されてタイヘンな騒ぎ。SAについても周囲のクルマは降りるのをみんな躊躇してました、そんな降り方です。テストドライブとしてはこれ以上ないか、という条件。
トンネル内だとか、雨が小降りになったタイミングでアクセルを開けてw。この危険なくせに有料の一本道をやり過ごします。周囲のクルマも同じように新鮮なタイアを履いてる保証はないし、視界がこれでもかと悪い。
よりにもよってこの悪天候のなか、日本一の山岳地帯のど真ん中を越えてゆこうってんですから、場所によってはみたこともないような濃霧も立ちこめて、完全な(雨版)ホワイトアウト。リアフォグまで焚く始末です。
この日本でリアフォグを必要に迫られてちゃんと使えるなんて、もしかして空前絶後?
このぶんだとなにかあったら深夜まで通せんぼを喰らうパターンです。おお、こわー。
と大騒ぎしながら各務原まで戻ってまいりました。信じられないことに無事w。他では決して得られないよい経験ができました。怖かったけどw。
高速道路を降りてホッと一息。一般道路の信号停止でハタと気がついたのですが、エンジン音がまるで違います。というか、背後からコロコロいってるだけでエンジンそのものの音がよく聴こえない?
ううむ、どうやらエンジンはじめ各所に変化の兆しがあらわれ始めているようで...詳細次号。