嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

嗚呼、旧旧壱への道 911まつり最高潮 山岳地帯にて

2024-10-24 15:27:47 | 嗚呼、旧旧壱への道

トクイチオートのマイスターからはひとこと、「911になるまでちょっと待っとってちょーよ(一部脚色を含みます)」とのことでした。

レブは5000rpmがリミット。まあ、6速でそこまで回せば...以下自粛。

行きに乗った最新型のBMW3のあとでは分が悪いってもんですけれど、静粛性ってなに?のエンジンの主張がすごい。情報量も4倍くらいはあるし、音、振動、路面の様子などなどがドバドバ伝わってくるあたり911なんだなあ、と感涙にむせびます。

リセットの一時限目を終えた、とはいえクルマがいきなり変わるはずもないか、と思いきやまずブレーキが違います。60kmh程度で信号が黄色に変わり、停車に向けて少し慌て気味に踏む、なんてえときに目標を1mはオーバーしていたのが50cm手前で止まっております(!)。

911の運転で大切なのは油圧を落とさないこと。空冷時代にはこれが必須だったのですが水冷ではどうなのかな?

ボクスターの時は気にも留めなかったのですが、エンジンの主張がこれだけ強いと2000rpmを下回らないように、という空冷時代の不文律を思い出しながら転がすようになります。Dレンジだとスポーツモードが好適です。

なんといっても正面に並ぶ5連メーターにも油圧計、油温計があるあたり、これまたウレシーときております。

マルチディスプレイのほかにアブラ関連のメーターが2個装備されているのですから推して知るべし!なんかキンチョー感が漂いますぜ、このコクピット。渋滞気味の低速走行では96°とかを示したか、と思えば順調に流すと84°とか結構リニアに振れております。なんかうれしい(またか)。

じつに20年ぶりに911のコクピットに戻ってきたのです!空冷時代からはずいぶんと時間も経ったことだし、設えにはずいぶんと違いがあるのか、と覚悟していたのですがまちがいでした。911は911のまま。

アルミが随所に飾られていたり、センターコンソールがカレラGTみたいだったり、ドリンクホルダーついたり(爆)してますけれど、背後で唸ってるのはあのフラット6です。シャリーン、という1速の音がまた懐かしいっす!

これでしたら、わざわざ履いてきたCAR SHOEも甲斐があったてなもんです。スポーツモードではアクセルレスポンスも気持ち良い方向へと振られており、軽く老けて 吹けてくれる印象。

登り坂の登坂車線などでは期待以上に軽く吹け上がるので、そのまま踏んでいると全車の前に出ちゃいます(爆)。そんなつもりないんすけどw。

登りはリアのトラクションましましなもので、カタパルトのように出ちゃうわけですね〜(狂喜乱舞)。

というわけで、飛騨清見ICから国道41へと抜ける山岳路にはいります。ここは山ひとつ登坂車線つきの雄大なワインディングがいくつもある日本一のコースですw。

おりからの荒れた天候でだあれもいやしないのをよいことにマイスターの伝言どおり5000rpmを守りながら急な下りを振り回している(つもり)なのですが、リアタイアが巨大すぎて、私ごときでは、そんな簡単に思うようにはゆきません(爆)。

ヘタレがちょいと攻めたくらいでわ、岩のようなグリップのリアタイアが動かない。ヘアピンでもなんでもオンザレール気味の旋回しかできないわけでw。

ここでのPDKがまたすごくて、Dレンジのままで4→2→1なんてえことまでご披露くださるのです。

Dレンジのスポーツモードのまま、ドライバーはフルブレーキングしているだけでドンドンドーン、と鮮やかに決めてくださるのに感銘。急な下りの旋回中のブレーキングでもリアエンジンってのが効いてます。

さらに雨の中、横断歩道の手前で咄嗟の急ブレーキ踏んだら1に落ちました!車両姿勢がつんのめるのではなく、全体に沈み込むような動きとなるのが特徴的です。911の特技ですね。ブレーキ、完全に戻ってるしw。

小雨の中、そんなことやってるうちに着いたのがこちら

高山本線 猪谷駅。80年代の山田太一ドラマ「ながらえば」のロケ地となった山深い駅です。笠智衆、宇野重吉ほか豪華出演者でなんとも味わい深いドラマなんです。

40年以上前にTVで観たのをいまだに覚えている私も私ですが、なにもこんな時に行かなくてもと思いつつ、もしかしたらこんな日本一山深い場所、2度と通りかからないかもしれないぢゃないか、と思い直して同行の友人にワガママいってよってみますた。

期待通りの鄙びまくった駅で、感動。ドラマは現在YOU TUBEで観ることができますw。味わい深い、ちょっとほろ苦くもこころに残る名作です。

ううむ、似合わないねえー(爆)。

以下、次号。

 

 

 


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