さて、2012年のGW、前半ほぼ終了!おいまつえんにはキャラクターの濃いゲストのみなさまにお越しいただき、毎夜にぎわっております。
そんななか、トクイチオートの社用車といってよいのでしょうか、先々代のパサート、通称「パサ太郎」がいらっしゃいまして、その個体をなじみの道(完全意味明瞭)で振り回す(一部意味不明)という僥倖に恵まれましたので、そのリポート!
私のなかではパサートひいてはVWを評価する場合のモノサシはネットの世界ではすでに有名なARTさん所有の通称「パサ男」、なのですが、どっこい、うちのポロ彦さまだって目をつぶって乗っていれば「パサ男」さんの片鱗くらいは味わえるさ、と自惚れていたのです。
ところが、どっこいピエヒはキビシかった(そりゃそうだ)。ポロなんかオハナシにならない。まさに階級社会の権化(爆)。乗ればこれでもかのコンフォートないなしとテキトーなところで適当に(ここ漢字)湧いて出てくるキモチのよいトルクのあるエンジンに広大な室内スペースにやられて、「事務機」と呼ばれようがなにしようがバカンスモードにいつでも突入できるのがパサートの持ち味。シャープな切れ味であるとか、速さ云々を語るクルマではない、というのはまあ世間一般でも、私のなかでも常識、というものでございますが、とにかく良いクルマである。というのはゆるぎない(きつぱり)。
ところが~、トクイチオートでの新車整備のうえ、すでに93000kmを経たこの「パサ太郎(名称:新規登録)」はどうでしょう!発進から鋭い(きつぱり)。タイアの丸みをこれでもかと意識させつつ1で発進した直後に、なぜか鋭いトルクが立ち上がって、そのまま4000rpm超までイッキに回りたがっているぞ(驚)。底の薄いレーシングシューズでも履きたいフィーリングである、と申し上げたら判り易いでしょうか?マイスターに伺いましたらば、それはおもにバーダルオイルが醸す潤滑性能からくるフィールが主、そこへタイアのフィッティングに始まって、ホイールのハブへの取り付け精度、ボルトの締め付けトルク、ならびにその管理~デンキ・・・その他もろもろの所謂「エコノマジックシステム」ぜんたいの所産である由・・・
ううむ、このモデルのパサートってのは良心のカタマリか、というくらいに評価が高いわけですが、指揮者のフェルディナント・ピエヒの意地の上に、鉄壁のパッケージ+パフォーマンス。さらにこの個体では新車からリセットをかけて手を入れるトクイチのオリジナリティを盛り込んであるわけで、この「パサ太郎」ってのはある意味、VW製ではあっても、BOSCHのオリジナルなわけですね・・・
トクイチオートはBOSCHの整備屋さんがあつまる世界選手権で2005年のコンクール、整備部門第2位にランクされた整備工場ですが、その実、その年はボッシュ好みの仕上げを行った、ジェトロニック、モトロニックを知り尽くしたスペインの整備屋がトップを獲得。かたや、トクイチチームはコンテストの対称車両に「トクイチのオリジナリティ(一部意味明瞭)」を織り込んだがためにボッシュの水準を越えてしまった(!)のが災いして(実話です)、2位に甘んじた、というレベルのお話だった由。
・・・かようにボッシュスタンダードが仮に「パサ男」なのだ、とすると、トクイチオートのスタンダードは「パサ太郎」となるわけです。これは良し悪しの話ではありません。そういう場合もある、とそんな、おはなし。
ご興味おありの方は
oldpine@seagreen.ocn.ne.jp
またはGW明けに0583-70-4848 トクイチオートまでコンタクトをどうぞ!