黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

県立高校の入試の新しいスタイルは…。「教育セミナー」を開催しています。

2024-12-02 17:59:34 | Weblog

冬期講習会に向かって、関税の研究をします。
関税は、商社や自動車メーカーなどの大きな話を別にすると、
「海外旅行で調子に乗ってブランド品を買い込んだら、空港で関税を取られるのかも」
というようなことですね。
中学の社会科では、
日米修好通商条約不平等条約で、日本には関税を自分で決められる関税自主権が無い。アメリカの言いなりじゃないか!これはケシカランじゃないか!
井伊直弼、出て来い!
そういうページで登場します。
安政の大獄、桜田門外の変。
それが、トランプの大獄、ホワイトハウスの変になるかもしれないという、きな臭い動き。
就任前から関税戦争の様相で、おたおたするカナダとメキシコ、ケンカに備える中国。
ここは中学生向けに、関税の勉強を。
海外から輸入する品物に、関税をかけるのは、安い外国製品がドドーッと流れ込んで、国内の産業がタタキつぶされるのを防ぐため。
授業では、「関税は、国内の企業や職人さん、農民、労働者を守るゴールキーパーですよ」
と説明しております。
関税自主権が無かったので、ひどいめにあったのは特に毛織物、綿織物などの繊維産業。
日本ではおばあさんや婦人が手仕事でパタンパタンと布を織る。「夕鶴」…鶴の恩返し…の美しい情景です。欧米諸国は、既に産業革命で大規模な工場で大量生産をしている。値段でも品質でも数量でも勝負にならない。
不平等条約の改正は、明治の日本の大きな課題で、なにしろ鹿鳴館を立てて、美しい日本女性が洋装でダンスを。もう必死のアピールでありました。

領事裁判権は1894年、陸奥宗光がイギリスを相手に解決。お見事なり。
1911年になって、やっと小村寿太郎が関税自主権を回復。よくやった、小村寿太郎。

現在の関税を調べてみました。日本、関税自主権があるから、ガードは固いかも。
革製品 8~20%
牛肉  20%ぐらい。
チーズ 20~40%
チョコ 10%
複雑なリストと表で、わかりにくかったです。
ウイスキー 0% 
自動車   0%
外国製品、来るなら来い!サントリー、ニッカ、TOYOTA、HONDA…自信の日本製品ですね。
お米は、280%。日本の田園風景を守っています。これ、農村出身の私は大賛成です。
こんにゃく 1700%  えっ!?  
こんにゃく産地・群馬県の政治家が強く主張したとか。現実には、日持ちしないから輸入していないらしいです。受け狙いかいな。

高い関税をかけたら、国際的な商品の流れが滞る。部品や素材が輸入しにくくなったら、アメリカだって困るだろうになぁ。次期大統領、わかってるんかなあ。

あ、おうみ進学プラザの近況へ。
まず、冬期講習会の準備が進んでいます。
中3は、これはもう入試シーズンの開幕です。重要なところをパワフルに。
お正月の特別講座もありますよ。気合の2025年!
中2と中1、小学生など低学年の学習プログラムを補強しました。
教材の印刷が始まっています。

次に、「教育セミナー」を開催しています。
写真は、膳所教室の教育セミナー。
小西先生が、
①この年度の入試に加えて、次年度からの新しい県立高校入試の説明をしました。
県教委からの情報が増えて、かなりわかってきました。
②河合塾マナビスのデータと、実際の高校生の動きなどを説明。
文系か理系かの選択の話は、
  ふむふむ、そういうことか。
  ははぁ、なるほど。そうなっているのか。
私も、ものすごく参考になりました。
立命館大学と大阪大学の…また教室でもお伝えしますが、中学生たちにも、とても役に立ちそうです。


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