文化逍遥。

良質な文化の紹介。

サドル交換

2011年06月17日 | ギター
 今回はJ-45のサドルとブリッジのピンを交換した修理記録。 
J-45の3弦あたりを弾くと、ブーンという共振音に近いビビった音がする様になってしまった。自分なりに考えてみた原因としては、ブリッジのサドルやピンが古くなってきているのでガタついていて共振する、あるいはブリッジやブレーシングの剥がれなどボディに問題があり共振している、等がある。ボディの修理は自分では出来ないので、とりあえずピンとナットを交換してみようと思い、千葉のパルコにある島村楽器に行ってみた。以前は、駅前に山野楽器があってパーツも豊富に扱っていたのでそこを使っていたが、去年閉店してしまった。大型書店も少なくなってきているし、千葉も面白い店がどんどん無くなってゆく。ネットで通販の時代で自分もネットで買うことが多いので文句は言えないが、やはりさみしい気がする。
 さて手に入れたのは、サドルは例によってタスク(TUSQ)のPQ-9110(これしか無かったので買ったが、本来マーチン様なので厚みが少し合わない、サイズには注意して買うこと)で840円、ブリッジ・ピンは少しぜいたくをしてピックボーイの黒檀製で1500円。

J451
 サドルは、高さを2mm程削らなければならなかったが、ピンはほぼピッタリ。手前に写っているのが、古いナット。弦高はボトルネックを使うため、高めが好きなので約1mm高くした。
J452

J453
 フィンガー・ピッキング全盛になって低い弦高でセットされているギターが多いが、やっぱり弦高をある程度高くしてテンションを確保した方が鳴りはいいなあ。今のところ、ビビりも無くなっているし、このままの状態なら修理に出す必要もなさそうだ。東京までギターを持って行って修理してもらうと万単位のお金が飛んでゆくので、自分でやれることは失敗を恐れずにやっていくしかない。

 6/18追記
 その後1時間ほど弾いていたら、ふたたびビリだした。やっぱり、ブリッジが剥がれてきたのかなあ。J-45のブリッジに小さな丸い白い貝が象嵌してあるのは飾りではなく、ブリッジを固定するネジの頭を隠すためのもの。カワセのマスターに聞いた話だが、当時の接着剤にはそれほど信頼性が無かったのでボルトで補強するように固定した、ためらしい。そんなこともあるのかねえ。1800年代の楽器でボルト無しでちゃんと接着してるものもたくさんあるのに。まあ、ギブソンが合理性を追求した結果、ということだろう。
 いずれリペアに出さなくては・・・世の中金がかかる事ばかりだ。うー・・・、フトコロさみしい。


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