ハンカチ王子とその対極の亀田の試合。
私は坂口安吾の堕落論に大変今の状況が似ているとして
よく話します。メディアでは色々なコメンテーターが
テレビで語っていますが、現在の状況をはっきりと
言い表している人は少ないと感じます。世の中の
流れを気にして決して逆流を行くことをしないから
です。日経新聞のコラムに載った子猫殺しにしろ
批判同調はできても、痛みを知るための子殺しそのもの
をなぜ世間に出せば炎上は明らかなのにやるのかといった
分析をあげる人はいません。
そんな安っぽいコメンテーターの中にあって最近変わった
物を読みました。それは美輪明宏の書いたなぜハンカチ
王子がもてはやされるのかという記事でした。最近のドラマ
の不調やヨン様やハンカチ王子がもてはやされるのは、
世間の求めているものがそういった日本人が普通に持ち
合わせている感性に添っているからで、マスコミが取り
上げるものが大衆の求めているものと差ができていることに
気がつかないというものでした。私の堕落論に通じるところ
も有り、興味深く読みました。ただ私は最近の彼のオーラの
何とかというのは大変懐疑的で、良くあんなもの見る人が
いるものだと思っています。
人は信じるものがなくなってくると超自然の世界に逃げ
たがるのです。現実の世界ではそんなもの通じないのに、
あえて人の言うことにすがろうとするのです。占いも同じです。
人をたぶらかすのなんかたやすいうと言う見本のような番組
で、所詮人をたぶらかすのがメディアの本質というところが
透けて見えます。
さて、時間があったのでパイレーツオブカリービアンを
見てきました。世界バスケも終わってER終わってしまいました。
見ておきたい映画もそんなにないけどこれは前作が面白かった
から見てみました。そして、とても面白い主題があったように
思いました。最後の宝物の島にたどり着いた一行が、それぞれ
の理由でその箱を取り合います。三つ巴となった争いの中
手下の海賊が箱を運び去ってしまいます。その理由がこの箱
のために争っているからその元を奪って争いを収めてやろうという
ものです。これにはショックを受けました。世の中の全てこんな
ことではないでしょうか。実は、それと同じようなモチーフが
この話の最初のほうでも出てきます。
陸地に逃げたスパローが現地人にとらわれて火あぶりにされそうに
なります。彼は神と思われていますが、ただその魂を救うために
焼いてその肉を彼らが食べるという行為で魂を解放して救うのだ
そうです。スパローが持つ最強のコンパスは望むものの場所を
指してくれる。それを持ったものはどんな宝も集め放題と思います。
海賊には必須のアイテムです。しかし、実際には自らの生存を掛け
宝探しをするようになり、本来自分が望むものが解らなくなり
コンパスも当てにならないという状況に陥ります。つまり、人生
の目的に合い等しいようなそんな状況です。まさにその原因たるもの
を取り除けば幸福になりそうです。
そんな寓話のようなお話でいかにもディズニー映画ですが、大人が
みてもそんなところを色々考えさせてくれて楽しめます。ただし、
あまり考えなく見ると終わってみて何の結論もなくなんだよこの
映画となりかねません。映画館から出てくる女子学生があれ
ウィル・ターナーの親父が最後出てきたんだよと言っています。
なんか誰が出てきたか解らないと次のときに困るんじゃないかと
思いますが、別に次に最初見ても楽しめるのがディズニー映画です。
スパローがデービー・ジョーンズによって100人の海賊を集めること
になり、それに応募してくるものがそれぞれ応募理由が面白く
みんな旅に出るためにそれぞれの希望を秘めて旅に出るのだと
面白く感じました。そういった素朴な願いこそかなえるために
行わなければいけないのです。しかし応募してくるのは落ちこぼれ
ばかりです。それでも彼らは輝く希望を秘めている。スパーローは
自身の生存を掛けて行動はしているものの実際は何をどう探して
いいか解らない。という対極の構図もとてもいいです。
そんな迷いの中にいてクラーケンと対決する姿は圧巻です。
でもそれでどうなるの次。という映画ですね。ああ楽しかった。
私は坂口安吾の堕落論に大変今の状況が似ているとして
よく話します。メディアでは色々なコメンテーターが
テレビで語っていますが、現在の状況をはっきりと
言い表している人は少ないと感じます。世の中の
流れを気にして決して逆流を行くことをしないから
です。日経新聞のコラムに載った子猫殺しにしろ
批判同調はできても、痛みを知るための子殺しそのもの
をなぜ世間に出せば炎上は明らかなのにやるのかといった
分析をあげる人はいません。
そんな安っぽいコメンテーターの中にあって最近変わった
物を読みました。それは美輪明宏の書いたなぜハンカチ
王子がもてはやされるのかという記事でした。最近のドラマ
の不調やヨン様やハンカチ王子がもてはやされるのは、
世間の求めているものがそういった日本人が普通に持ち
合わせている感性に添っているからで、マスコミが取り
上げるものが大衆の求めているものと差ができていることに
気がつかないというものでした。私の堕落論に通じるところ
も有り、興味深く読みました。ただ私は最近の彼のオーラの
何とかというのは大変懐疑的で、良くあんなもの見る人が
いるものだと思っています。
人は信じるものがなくなってくると超自然の世界に逃げ
たがるのです。現実の世界ではそんなもの通じないのに、
あえて人の言うことにすがろうとするのです。占いも同じです。
人をたぶらかすのなんかたやすいうと言う見本のような番組
で、所詮人をたぶらかすのがメディアの本質というところが
透けて見えます。
さて、時間があったのでパイレーツオブカリービアンを
見てきました。世界バスケも終わってER終わってしまいました。
見ておきたい映画もそんなにないけどこれは前作が面白かった
から見てみました。そして、とても面白い主題があったように
思いました。最後の宝物の島にたどり着いた一行が、それぞれ
の理由でその箱を取り合います。三つ巴となった争いの中
手下の海賊が箱を運び去ってしまいます。その理由がこの箱
のために争っているからその元を奪って争いを収めてやろうという
ものです。これにはショックを受けました。世の中の全てこんな
ことではないでしょうか。実は、それと同じようなモチーフが
この話の最初のほうでも出てきます。
陸地に逃げたスパローが現地人にとらわれて火あぶりにされそうに
なります。彼は神と思われていますが、ただその魂を救うために
焼いてその肉を彼らが食べるという行為で魂を解放して救うのだ
そうです。スパローが持つ最強のコンパスは望むものの場所を
指してくれる。それを持ったものはどんな宝も集め放題と思います。
海賊には必須のアイテムです。しかし、実際には自らの生存を掛け
宝探しをするようになり、本来自分が望むものが解らなくなり
コンパスも当てにならないという状況に陥ります。つまり、人生
の目的に合い等しいようなそんな状況です。まさにその原因たるもの
を取り除けば幸福になりそうです。
そんな寓話のようなお話でいかにもディズニー映画ですが、大人が
みてもそんなところを色々考えさせてくれて楽しめます。ただし、
あまり考えなく見ると終わってみて何の結論もなくなんだよこの
映画となりかねません。映画館から出てくる女子学生があれ
ウィル・ターナーの親父が最後出てきたんだよと言っています。
なんか誰が出てきたか解らないと次のときに困るんじゃないかと
思いますが、別に次に最初見ても楽しめるのがディズニー映画です。
スパローがデービー・ジョーンズによって100人の海賊を集めること
になり、それに応募してくるものがそれぞれ応募理由が面白く
みんな旅に出るためにそれぞれの希望を秘めて旅に出るのだと
面白く感じました。そういった素朴な願いこそかなえるために
行わなければいけないのです。しかし応募してくるのは落ちこぼれ
ばかりです。それでも彼らは輝く希望を秘めている。スパーローは
自身の生存を掛けて行動はしているものの実際は何をどう探して
いいか解らない。という対極の構図もとてもいいです。
そんな迷いの中にいてクラーケンと対決する姿は圧巻です。
でもそれでどうなるの次。という映画ですね。ああ楽しかった。