King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

求められる味

2010年03月22日 11時32分16秒 | 珈琲
珈琲の飲み歩きを日曜日にしてきました。

この飲み歩きに関しては、ひとつ重大な
出来事がありました。

というのは、ネットで自家焙煎の店の情報を
探したときに珈琲のような個人的で小さい
シェアの話でもついに情報統制の手が迫った
ようで、今まで見てきた忌憚ない意見が極小に
なり、くだらないブログ記事さえも非常に
少なくなってしまったのです。

今でも個人の飲み歩きのホームページはあり
ますが、掲載されている店舗の数が少なく、
それを読んだからと言ってどうなるものでも
ない内容でした。

ちょっと前まで、全国の自家焙煎店を飲み歩いた
サイトの内容が基準となり店を決める手助けと
なっていたのです。

個人的趣向の味判断として書物という形で御三家
という絶対基準をもたらした『コーヒーに憑かれた男たち』
ですが、そういう物が出ても誰も文句を言わないという
業界内の暗黙の了解もあったのでしょうが、それを
超えたところの物が出てしまうと途端につぶされて
しまうのでしょう。

個人が情報交換してそれをまとめたサイトがいつのまにか
見られなくなったり、商業的に情報提供する者が現れると
そういった生の情報というのは途端に姿を消してしまう
怖い状況になっています。

ネットを使っても生の情報は得づらくなってしまった
のです。

そんなつらい状況ですが、そうなればなったで余計
自分でより多くの味に接して美味しいの系図を確立
させなくてはなりません。

先日の八海山の帰り、藤岡の自家焙煎店のお店に寄り
ました。

藤岡市には普通の検索では出てきませんが、自家焙煎
の珈琲屋さんが3、4店あります。その中には、生豆を
売っているところもあります。

秩父にも自家焙煎の珈琲屋さんはあるものの味に
その持ち味とか自家焙煎たるゆえんがあるかという
と疑問なところがあります。

うちの近くの店は毎日店の前を通りますが、いつも
週一で珈琲を焼く臭いを嗅いでいましたが、最近は
ほとんど焼いているのを見たことがありません。

ほとんど週一で焼いている私はこの状況に非常に
不思議な感慨を待たざるを得ません。

ほぼとなり街といえる藤岡ではどんな状態かそんな
意味でもネットで普通に見つかる自家焙煎の店が
どんなかと思い寄ってみました。

飲んだのはモカマタリでした。

この店は思ったより大きくて、入り口に富士ローヤルの
大きな手回しミルがあり、広い駐車場と食事メニューも
豊富なよく長野群馬にあるファミレス系自家焙煎珈琲
店のようです。

珈琲を挽き出した時からモカの香りが私のテーブルまで
届き非常に期待を持てました。

届いたモカは大きな釜で焼いている豆のようで安定して
いて余分な味はなく、ちゃっちゃっと淹れた割には
しっかりとした味でした。

藤岡の人は気軽に本格自家焙煎珈琲が味わえて幸せだ
と思いました。

というのはモカマタリが577円とお手軽に味わえるのは
都内にはないからです。

秩父ではまだモカが飲める自家焙煎店はなく、焼いた豆
を売る店でもモカは以前品切れ状態だからです。

別にネットではそんな珍しいものでもなくちょっと
探せば以前より高いものの買えるのですが、近くに
ちゃんとした店があるというのはうらやましいことです。

同じモカつながりで日曜日、深谷の自家焙煎店に行って
みました。

ここも偶然国道端の自家焙煎本格珈琲のでかい看板に
本当かという気持ちで立ち寄ったときにモカハラーが
あり、大変美味しく飲んだので再度訪れてみたのです。

しかし、その時からまだそんな日も経ってないのに
品切れとなっていました。

あった方が不思議だったので品切れになり逆に安心した
感じでタンザニアを注文しましたが、これを飲んでまた
安心しました。

というのはモカほどの感激がなかったのです。

私は、タンザニアはアデラを焼いたことがあり、それと
双璧のスノートップはどうかと土曜日に焼いたばかりです。
自家焙煎の店でもうちの豆はスノートップですという
ところはそうもなく、表示してあるのはタンザニアまで
です。

それも最近国表示でしたが、古い店では未だにキリマンジェロ
です。

自家焙煎など始めるとどうしてもこんな行動に出るのです。

他の自家焙煎を謳う店の味を自分の珈琲と比べるのです。

それも自分の豆が正しく焼けているか見るというより
どちらがうまいかといういやらしい事になります。

それだけお店で売られていてもまずい珈琲の方が多いと
いうことであり、自家焙煎を謳うにしても鮮度や豆の味
にこだわりがないところが多いのです。

寄居で古くからやっている自家焙煎の店によりここでも
モカとキリマンジェロを飲んでみました。

ここのモカも鮮度はともかくしっかりとしたモカの味
でした。

自家焙煎店文化度としては秩父は非常に劣ると判断せねば
なりません。

モカが未だに飲めないということと情報も乏しくおいしい
珈琲を飲む機会も非常に少ないということになります。
コメント
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