King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『犬の力』ドン・ウィンズロウ読了

2010年04月06日 10時05分18秒 | 読書
『犬の力』やっと読み終わりました。
これはこのミスの第一位ということで、かなり期待して
よみました。


しかし、苦労して読み終わり、その間余り楽しくも面白くも
ありませんでした。

今までこのミス系の帯や話題作、受賞作は必読だった
のですが、この一作でそれも変わりました。

もともと書評番組や新聞などでは、今年のミステリーは
『ミレニアム』で決まりという雰囲気でした。

それが、この作品が売り上げ内容とも一位だとなり、
そんなにすごいのかと期待し過ぎたのかもしれません。

そのミレニアムも調べたら六冊もあり、買い揃える
のも一苦労です。

それで先に、犬の力から手に入れて読み始めたのですが
とてもすらすら読める内容でもストーリーでもなく、
何でこれが一位なのかと何度も思いました。

日本の小説のように知的なところは微塵も無く、
ただ暴力的な殺伐とした話が延々とつづくのです。

アメリカというのは法治国家ではないのかと時々
思います。

自由の国というのは、自分のことは自分で守り
自分の財産や意見や主張も自分で守らないとならない
非常に生きにくいところだという感じです。

隣接する国はもっと貧しく貧富の差が激しく麻薬も
そんな国々からやってくるわけです。

銃を持っての外交で臨めば、今のような状況以外
展開は無いでしょうが、麻薬以外に産業を興すと
いう本来の農民の生活重視の政策を国ごとバックアップ
すればできないことでは無いでしょう。

やはり今のままを容認しているのは、麻薬を作ることも
銃の供給とセットで必要としている人たちが入り組んでいる
ことが予想されます。

他のアフガンやイラクも同様で銃による外交から
銃で守れるものを我々は知ることになります。
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