King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『ミレニアム』読み始めました。

2010年04月20日 23時19分24秒 | 読書

『ミレニアム』
読み始めました。
そしてあっという間に、ドラゴンタトゥーの女を読み終わりました。

とても面白ろかったです。

その前に読んでいた『犬の力』が余りにつまらなかったので今度の
読書時間は実に快適で、やはり読むものは選ばなくちゃだと思いました。

犬の力はこのミス1位でそれもミレニアムを抜いてということだった
ので、期待し過ぎたのかもしれません。

内容は何でこれが1位かといつも考えてしまいました。

それに引き換え、これは物を読むというそのものに
基本的に持っているべきものを普通に味わえる喜びを
思い起こさせてくれました。

読み出す前は、本編の前に膨大な家系図やら登場人物の
要約と地図が何枚もあり、そんなに複雑な話かと身構えて
しまいます。

それに加えて、全巻6冊という量も読み始めるのを躊躇
させるような構えです。

でも、それは心配無用。

内容はとにかく引き込まれるのです。

終わってみれば、内容的に謎が簡単にわかってしまったり
物語の完結もスピード感覚があり、だらだらと長い話では
ありません。

気になったのは、物語の決し方で、私の信念というかミステリ
の基本としては、解決は常に合法的で主人公が取る決着も
正義と法を是としてそれに沿う方向でなければいけないと
思います。

表には出せないがこんな物語があったという暴露的な小説は
多いですが、探偵小説では探偵は法にのっとり法に従う解決
を目指すものだと思います。

どんな形であれ、法に沿ったものだと感じる解決を選択し、
それが悲しいものであれ、物語的に悲劇になってもそれが
正しい道だと思います。

ミステリではこれが大事なことなのです。

そんな不満も少しあるのですが、全体としてはとても楽しめ
ました。

上巻を読んだときに、著者がもう死んでいることや
スウェーデンでは国民のほとんどが読んだといわれるヒット
であることなどを改めて知りました。

それにしては映画の方は映画館でいつか予告編をみたものの
たいして話題にもならずいつ上映したかという感じだったと
思います。

改めていつ上映だったか調べてみたりしました。

映画がどこまで映画化になったのか知りませんが、そちらも
見て見たいと思いました。

まだ本は2,3とあるといううれしい状況です。

あと1週間は楽しめるでしょう。『1Q84』book3も買ってあり
今月中は楽しい読書が続きそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする