King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『宇宙は何でできているのか』読了

2010年11月12日 18時50分40秒 | 読書

『宇宙は何でできているのか』
これも新聞の書評で最新の物理理論を宇宙から
素粒子までわかり易い言葉で解説しているという
ことで、手に入れました。

しかし、完全な失敗です。

説明が不完全であり、せいぜいお茶の間レベルの
解説どまりで、とても人に説明できる知識がつく
ものでもありません。

この手の素人にわかりやすく説明する本はいくつも
でていて、日本人がノーベル賞を取ったりしたので
興味を持つ人も増え売れ筋なのでしょう。

かつてエレガンスな宇宙や宇宙創成などを読んでいる
人には、内容は初見ではなく、ただ下手な説明に
なっただけの印象です。

それにあとで説明しますがという部分が多く、それが
結局何にも説明されていない印象につながります。

それに素粒子の説明も、すでにクォークが6個あると
解説を受けている人がこれを読むと余計無用の混乱を
招き、三個で構成されているというのとどちらが正しい
のかも解らなくなってきます。

2008年のノーベル賞の時に、CP対象性のやぶれで
6個あれば説明がつくということで、予言した事が
認められてというインタビューなどの記憶があり、
電荷の数や構成から言われると今までの知識が
どう当てはまるのかぴんとこないのです。

結局、説明がサイモンシンよりへたくそなんだと
そんな本でした。
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