『宇宙は何でできているのか』
これも新聞の書評で最新の物理理論を宇宙から
素粒子までわかり易い言葉で解説しているという
ことで、手に入れました。
しかし、完全な失敗です。
説明が不完全であり、せいぜいお茶の間レベルの
解説どまりで、とても人に説明できる知識がつく
ものでもありません。
この手の素人にわかりやすく説明する本はいくつも
でていて、日本人がノーベル賞を取ったりしたので
興味を持つ人も増え売れ筋なのでしょう。
かつてエレガンスな宇宙や宇宙創成などを読んでいる
人には、内容は初見ではなく、ただ下手な説明に
なっただけの印象です。
それにあとで説明しますがという部分が多く、それが
結局何にも説明されていない印象につながります。
それに素粒子の説明も、すでにクォークが6個あると
解説を受けている人がこれを読むと余計無用の混乱を
招き、三個で構成されているというのとどちらが正しい
のかも解らなくなってきます。
2008年のノーベル賞の時に、CP対象性のやぶれで
6個あれば説明がつくということで、予言した事が
認められてというインタビューなどの記憶があり、
電荷の数や構成から言われると今までの知識が
どう当てはまるのかぴんとこないのです。
結局、説明がサイモンシンよりへたくそなんだと
そんな本でした。