King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ベートーベンピアノトリオを聴く

2010年12月27日 10時19分34秒 | ライブ・コンサート・展覧会
昨日は、仕事の合間にいつもの地元ピアニストの
コンサートへ出かけました。

今回は、彼のソロではなく、ピアノトリオです。

ベートーヴェンのピアノトリオ傑作集ということ
で、当然あの『海辺のカフカ』の大公をやるもの
と思っていました。

ところが、やはり音楽的にはこっちなのか、第3番と
第5番幽霊だったのです。

これは少し肩透かしでした。

私もカフカを読み、100万ドルトリオのCDを買いました。

そんな日本の状況をしらないのか、フィンランドで
活躍するヴァイオリンとチェロの人と組んだからか、
当日このパンフレットをもらいびっくりとともにがっかり
したのは私だけだったのでしょうか。

いつものように演奏前に本人から曲の簡単な解説があり
ましたが、まったくこのことには触れられませんでした。

唯一どうしてベートーヴェンになったかと言うと共演者
とシューベルトのトリオをやってCD録音も果たしたあと
次にベートーヴェンをやるといいと提案されたのだと
いいます。

そんな解説の中、幽霊と言うニックネイムのいわれなど
話されてよいよ始まったピアノトリオはこれはまた
すばらしいものでした。

最初の一音からとにかくバイオリンの音に圧倒されました。

こんなになるものなのかと言う感じでした。

それも最初の出だしの一音を聞いただけで感動して
しまったのです。

これはあの紀尾井シンフォニエッタの時のバイオリンと
はものが違うという感じです。

考えてみればこんなトリオをこんな山の中の町で聴ける
と言うのが奇跡に近いのではないでしょうか。

そんな貴重な体験でした。
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