King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『ピアノノート』読了

2011年02月10日 11時26分58秒 | 読書
これも店頭で強く引かれた本です。
『ピアノ・ノート』



値段が高かったのですが、一目ぼれです。

そして読んでみてよかった。

こういう本を書斎に置いておきたいものです。

私はピアノはもっぱら聞くだけですが、それも
地元ピアニストが定期的に開くリサイタルがあって
生の音を楽しめる環境があればこそです。

これは他の地域では中々ない事かもしれません。

ましてそれが色々とイマジネーションを刺激して
モロモロの思考につながると言うことも滅多に得られない
経験なのかもしれません。

作者のチャールズ・ローゼンのピアノを
聞いてみたいとアマゾンを見てもずらっと出てくるかと
思いきや一つしか出てきません。

日本ではまったくなじみがないと言っていい人です。

しかし、本を読めばなぜこんな人物が今まで日本で
しられていなかったのか不思議に思うほどの内容です。

興味深い事と色々考えた事はあるのですが、中でも
ピアノ弾きとコンクールについての記述が地元ピアニスト
の事とも重なりどうなんだろうと思いました。

リチャードドレイファスが出た映画で、コンペティション
というのがありました。

その中で、ドレイファスは萬年2位の役で、今度こそ最後と
意気込んでコンクールに臨むのですが、それには30歳という
年齢制限とそれまでにどこかのコンクールで1位になれないと
プロのピアノ弾きとしてやっていけないという事情の説明
がされます。

日本では、別に1位になれなくても海外有名コンクールなら
例え2位でもそこそこ有名になれ、本人のキャラクターに
よってはテレビなどにも呼ばれて多分一生音楽家として
生きられるでしょう。

もとより日本の場合、本人の演奏テクニックと芸術性など
関係なく、タレント性の方が重要な感じも受けます。

チャールズ・ローゼンはコンクールを回避して一流演奏家と
して生き残った人です。

彼の説では、有名な音楽家名のコンクールほど突飛な芸術家
や演奏テクニックの持ち主はチャンピオンに立ち難く、また
地域やら審査員の政治力やら弟子師匠の関係などがあり、
つまらないものが勝ち残るとばっさりと切って捨てられています。

そんなつまらない審査員に自分もなり、私のせいで落とされて
しまった天才もいるというところなどまるで漫画『森のピアノ』
を髣髴とさせるような内幕を見るようです。

うちの地元のピアニストもコンクールで優勝してマスコミに
取り上げられた事もなく、2位というのはあるものの、世間的
には注目されるでもなく地元でコツコツとコンサート活動を
続けています。

ペーターレーゼルの弟子であり、私も師匠はどんなピアノを
弾くのか聞きに行きましたが、何度も聞いていた曲がこうも
ドラマティックかつ色彩感覚溢れて響くのを聞き呆然として
異次元の宇宙に漂ったかの感覚を味わったのを覚えています。

弟子と師匠の関係では、弟子は師匠のコピーではないという
持論を展開しています。

レーゼルのピアノを聞いた私もこの文章を肯定して読みました。

なのに、この本の末に添えられたローゼン・ノートと言う文章
は、リスト-ローゼンタールと言う系譜を強く意識しており、
この本にふさわしいのだろうかと思ってしまいました。

日本では知名度がないための一文だと思いますが、まったく
そんな心配は不要で、楽しくかつ興味深く読みました。

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解説と言うより雑音、いやもっと受信障害的レベル グリズリーズ対サンダー

2011年02月10日 10時26分22秒 | バスケ
Tuesday, February 8, 20118:00 PM ET
Oklahoma City Arena, Oklahoma City, OK

    1  2  3  4  OT  T
MEM 24 20 30 21  10 105
OKC 27 27 17 24  6 101

Arena: Oklahoma City Arena, Oklahoma City, OK
Officials: #26 Bob Delaney, #42 Eric Lewis,
#66 Haywoode Workman
Attendance: 17868 Duration: 2:53

ウェスタン4位と言うサンダーですが、スパーズ
同様本物の強さを感じません。

このゲームでも前半のリードも後半逆転され
オーバータイムにされてしまい、結局負けてい
ます。

相手は、プレーオフぎりぎりを行ったり来たりの
グリズリーズです。

主力のシューターがいないと言う中でのこの
粘りは、トニー・アレンの活躍に代表されるように
守備力でしょう。

サンダーは今風な走って飛んで沢山得点するチーム
です。

しかし、プレーオフではこのスタイルでは勝ち
残れないというのは過去何度も見てきたことです。

そんな事をふと思わせる今回の逆転での敗戦。

中に突込みしかないウエストブルックと右サイド
からのアウトサイドと高い位置での合わせも可能な
ケビンデュラントですが、可能性としてはウエスト
ブルックの方が長く活躍できそうです。

生き残りのためには外からのシュートも磨かないと
いけないでしょうが、スピードとインサイドへの
切り込む変化はトップクラスです。

まだ、チームとしては二人の類まれなオフェンス
能力によってここまで来た状態で、これから先の
得意のところを止めに来た時の対処ができないと
たちどころにチーム瓦解とつながるのではないで
しょうか。

下手にデュラントのパワープレイなどに期待しないで
このままの走って飛んでどんどん得点するスタイルを
維持し、マジックやサンズのように得意のところを
止められたら、外からのシューターで攻めるなどギヤ
チェンジのできるスピードオフェンスがほしいところです。

戦力的にはそんな補完がありえますが、作戦的には
まだ色々とるべきところがあり、それらについては
一切まだ手がついていない感じがします。

まだまだこのコンビについてやってあげるべき戦術は
あるように思います。

それにはもっとスピードと攻撃力を出し切って振り切る
だけの思い切りのいい攻めをしてみるとかチームとして
可能性を試していないところなど失点の変化といった
ところに垣間見えるようです。






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