King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

東京駅に思う

2012年10月10日 22時58分10秒 | 日々のこと
突然の都内出張となり、銀座まで行ってきました。

ニュースにもなった東京駅の復元開業で3階に戻った
東京駅を見てきました。

多くの観光客が盛んに写真を撮っていました。

かつて、鳩山邦夫氏(元鳩山首相の弟)が総務相時代に
パフォーマンスで東京の玄関口の郵便局を汚いまま
放置するなと大声で叱責した映像が懐かしい、中央郵便局
もきれいになっていました。

これは東京駅のようにクローズアップされたりテレビに
取り上げられる事もない地味な扱いですが、建物は有名な
建築家の建物であり、それを保存しての再開発は彼の発言や
関与が多少あった曰くがありますがもはやだれも話題にも
せず、今年のオープンもあまり気にもされなかったように
思います。

ニュースと言えば、NHKの9時のニュースでは、日中関係の
悪化でIMFの中国の銀行が欠席したり、対抗処置が続いて
いるが経済には関係なく中国との交流は続いていると報じて
いました。

インタビューに答えた人は中国人も日本人も政治的問題は
経済的には影響しないような発言をさせていましたが、
本日の銀座の様子ではあれだけいた中国人や韓国人の
団体が皆無となり、日本人ばかりの銀座はやはり売上的に
大きく後退が予測され、対立しても関係ないとする経済的な
打撃はかなり大きいと思います。

かといって日本にどういう手があるのかやる場のない先行きに
深い暗雲を思うようです。

あれだけ大騒ぎした毒餃子もいつの間にか忘れられたように
これもまた忘れられまた銀座に中国人が溢れるようになるのか
全くわかりません。

経済的に打撃が深いのは日本より、中国であり、世界的に
苦境に立つのも中国の方だと思われます。

今の落ち込みを一時的なものとすることができるのか、それ
とも世界の工場の地位を他の周辺国や新興国に譲るのか、
次期国家代表に譲る権力とともに政治姿勢や国際的な位置づけを
どう踏襲させようとするのか、簡単な次の施政にはならないと
思います。

日本も古いものを残すのはいいのですが、東京駅を古いレンガ建ての
3階建てに戻したというのは、次の未来を見据えての次世代の東京を
描きづらくなったのかとも懸念します。

歌舞伎座とか中央郵便局が古い建物と新高層ビルの融合のスタイルに
なっているのに、東京駅だけが古い姿に戻るというのもいいことなのか
ただのレトロ趣味なのかちょっと簡単にどちらと言って肩を持つのも
批判をするのもやりづらい引っ掛かりのあるイメージです。

直線的な屋根を見慣れていたので、本来のドーム型の屋根になり、
ニュース映像ではとても違和感があったのに、近くで見ると昔から
建物との調和があり、しっくりと収まっていました。

岩手の自然石スレートで作られたという屋根も美しく、レンガ色の
壁も存在感があります。やはり名建築物は味があると思います。

高層ビルを併設しなかったのは何か事情があるんだろうなと
皇居の方から遠望して復元した姿を眺めながらその意味するところを
あれこれと思ってみるのでした。
コメント
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