King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今年は完熟豆とモカ

2012年10月23日 09時18分20秒 | 珈琲
ちょっとした勝利感は長続きせず、昨日走り出すときには
すっかり気力も元に戻ってしまっていました。

そして、11Kのいつものコースを新シューズでもう一度走る
とまた前回と同じく1時間07分と全く同じ結果でした。

これは新シューズがタイムを悪くしていると結論付けました。

先日の法事では、諸々の欲望を捨てる話が出ましたが、その
話をした坊さんの腹を見たらちょっと何言ってるのというほど
突き出ていて説得力がありませんでした。

こういう混迷を深める時代、深く考える自身の力がますます
大事です。

珈琲を選ぶ際にも同じことが言えるでしょう。

なんやかんや説明がついて高い珈琲豆を買うより、近くの
焙煎している業者に新鮮な豆を買い求めれば、それだけで
人生少し豊かになれるかもしれません。

当店でもリピーターの方が増えているのはやはり違いを実感され
病み付きになっていただけるようです。

秋になり、九月の酸味入門的に酸味に注目されるブレンド『林檎』、
されに今月の『みのり』ときて、よいよ珈琲の魅力全部詰まった
ブレンドが飲みたい時期になってきました。

来月はよいよそんなブレンドの登場となります。

夏まではニカラグアとかコスタリカとかさわやかで果物のような
風味や香りといったスペシャルティ的な楽しみをしてきましたが、
やはりそうすると今の時期珈琲らしい苦さの珈琲もほしくなって
きます。

そこでまず思い当たるのがブラジルの完熟豆です。

今年は、それにエルサルバドルの高地の豆がお勧めに加わりました。

そして、今年のモカイルガチェフもまさに今飲むにふさわしい味と
なっています。

イルガチェフはかのモカ騒動の時の幕間をつなぐ貴重な役割を
果たし、モカがないと言いつつ、イルガチェフだけはあった時期が
ありました。

それが、やがてイルガチェフさえなくなり暗黒の時代もあったのですが
なんとうやむやのうちに普通に前と同じものが手に入るようになって
います。

量はそんなに多くはありませんが、イエメンもエチオピアもない
ということはなくなりました。

そして、イルガチェフもさらにいい味になっています。

それをどうあらわすかと言えば、よく熟れた薩摩芋をアツアツに
蒸かした蒸かし芋の甘味です。

もちろんイルガチェフ独特の風味は失わず、強い甘味を今まで
以上に感じます。

これはイルガチェフのイメージを更新するこの秋の出来事といって
いい衝撃です。

コロンビアの煎りたてでしか出ない酸味のキレもあり、果実香も
あり、甘味と重なる味の重厚な感じもいや増し、フルーツのような
さわやかさとのど越しもよく、木の実の後味と甘みの印象が長く
続き、思わずまた飲みたくなるそんな味になっています。

もはやイルガチェフは桃の香りなどと言って済ますわけにいかない
感じです。

ぜひ試飲してみてください。
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