King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『愛のむきだし』やりきれなかったかやりすぎたか

2012年10月12日 10時35分00秒 | 映画

NHKでしきりに園子温のドキュメンタリーをやっていたので、それをみて
どんな作品を出しているのか気になり、というより、そのドキュメントで紹介した
作品のカットが気になり、この『愛のむきだし』を見てみました。

主演の満島ひかりはNHKの満蒙開拓団のドラマにも出ていました。

この映画では、裏返った声の使い過ぎやコリント13章の暗唱場面が
印象的で、絶叫型の表現方法が好きな方にはたまらない物語なのでは
と思います。

でも、全体的にただ下品で本当に愛にスポットを当てたいのであれば
エロやグロでなく、誰でも受け入れやすい形で表現できるはずですし、
人間の尊厳とか崇高な意志の力とか信仰などについてもっと語って
ほしいところです。

日本の作品群がこんなみんな漫画チックな方法に行ってしまうのは
残念な感じです。

それになぜこんなだらだらと長く作らなければならないのかという
所も十分に抑制と制御ができていない完成度の低さを思わせます。

昔のアングラ映画などは潔い壊れ方とかエログロの使い方もパンチ
が効いていたのに、マンガ的な描き方に高校生の妄想に止まっている
感じすら受けます。

こいつは本当の愛というものを知っているのか、高校生が思い描いて
自慰行為する愛の姿を越えることができないのか、愛の勝利を語るに
しても敵がカルト教団ということだと宗教への理解も必要で、現実に
起きた事件など描きやすい環境があるだけに描く方向は限られている
という現実の前に発想の独自性も乏しく、カメラアングルなどがポルノ
現場が長い人の描き方という見え方がします。

デジタル化でどんな絵でも作り出せるだけに人間の持つ群像劇での
台詞の語りの力とかキャラクターが織りなすストリー展開により
映画のできることがこれからは求められている感じがします。

その一つがこんな漫画化のストーリーともいえるかもしれませんが、
実現性と信憑性という精神面に及ぼすことを考えれば簡単には肯定
できません。こういう映画に奇才とか使ってほしくない感じです。
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朝のブレンドと『みのり』

2012年10月12日 09時34分19秒 | 珈琲
すっかり朝晩は涼しくなってきました。

夜走りに行っても走り終わった後、体重計に乗って
も1Kしか減っていません。

以前は3K減っていたのも所詮水分だけが汗で出ていた
だけということでしょうか。

最近体重が増えているのも事実ですが、やはり食欲の秋
ですか。

虎屋の栗蒸し羊羹とかマミーのアップルパイとか好きなもの
をしっかりと買い込み、珈琲とともにいただくという至福の
時がこの秋かもしれません。

こんなことを書くと甘党かと思われますが、私は甘いものは
嫌いなのです。

ですが、虎屋の羊羹とマミーのアップルパイは絶品だと思い
いつも愛用しています。それと秩父では花いかだの和プリン
も愛してやまない品です。

毎年何度か必ず食べたくなるものがあるものです。

珈琲の場合は一日に一度は必ず飲まずにいられないのですが、
まずいとそういうきにもなれません。

とにかく最初朝に香り高く酸味と苦みと珈琲の醍醐味を味わって
しまえば、そう珈琲、珈琲と騒ぐこともありません。

仕事中、食後、午後のおやつ時とそれぞれの珈琲を飲みたいとは
思いますが、朝にいただく珈琲はやはり特別かもしれません。

最近は朝のブレンドを飲みますが、今だしている季節のブレンド
『みのり』は秋の収穫の喜びというか、色々なものの結実をも
意識して、ブラジルの完熟豆の持つ、みのりというイメージに
酸味とか苦みとか珈琲の醍醐味をどう合わせるかという悩みと
逡巡が背中合わせにありました。

そして、それは次のもっと秋が深まった時の前奏曲であり、
やがて来る冬をもイメージして、秋のブレンドとしましたが、
午後のお茶にはもっと陽性の軽やかなものが飲みたい向きも
あろうかといつもパナマを焼いておきましたが、こちらは
注文がなかなかありません。

オールマイティなところでは、やはりモカマタリが安定感と
世界観がいつもある味という安心感にもなりお勧めできます。

とはいえいまだにモカマタリにすっぱい珈琲という偏見と
先入観がある方が多く、モカマタリはどうですかと言っても
すっぱいのはちょっとと遠慮する方が多くいます。

ですから最近は、試飲はこの二つを真っ先に試飲していただく
ケースが多くなっています。

自分の舌に自信があったり、珈琲通を自認される方にはブラジル
の完熟豆のストレートをお勧めします。

深煎りと浅煎りと二つの煎りを揃えて置けば気分により飲み分け
られてどんな時にも困りません。

さらに中級篇から上級編の楽しみ方は、ぜひ当店のカウンターで
聞いてみてください。

それぞれの飲み方楽しみ方を提案いたします。
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