King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ゼロ円ビジネス

2012年10月30日 10時27分23秒 | 日々のこと
昨日の月夜は見事な輝きでした。

寝るにはもったいない煌々とした光を浴びてどこまでも散歩
したいような夜でした。

私が走っている間、そのように思ったのか普段散歩などしない
ような人まで、思わず外に出てしまったという感じの人を
何人か見かけました。

一昨日の雨の日には誰もいなかったのに、これはまた妙なこと
です。

それに、昨日のあれだけの月明かりがあっても懐中電灯を
各々持参で散歩するグルーブなどおおよそ趣とか月を愛でる
と言った雰囲気はありません。

これもテレビとか現代日常生活がくだらないものに毒されて
いるせいでしょう。

人々が自然の光の下でもっと考えたら、より良い世界になるのでは
と思う月の夜でした。

秋になり、色々なイベントが行われていますが、企業ベースで
展示会とか感謝祭と銘打った売り出しが商店街とリンクして
行われたり、昔ながらの歌舞伎を未だにしがみついてやってみたり
人それぞれなのですが、ひとつ気がかりなことは最近そのイベント
でやたらと福引にしろキャンペーンにしろ、色々なものが当たる
ようになったことです。

今までなら福引の景品で当たるとしても箱ティッシュがせいぜい
なのに、最近は米とか金券とか割とまとまった額の手ごたえある
景品を手にする機会が増えました。

何か物を買うにしてもキャッシュバックとか今までならポイント
還元とかポイントカードを作り、そのポイントのよって特典を
受けるとか利益還元を受けるようになっていたのが、各企業から
店舗までがポイントカードを作り、同じようなブルーチップ政策
を取ったことからお得感からはほど遠くなり、それで出てきたのが
このゼロ円ビジネスでしょう。

一般に最初の費用を低くしてサービスを受けやすくするイメージ
ですが、より多くの人が高いサービスを受けて低いサービスは
無料で体験できるというイメージです。

中でも他社から自社に乗り換えた場合の特典が厚くなっていたり、
新商品を買うと通常値引き額が後にキャッシュで届くなど方法は
いくつかあるのです。

その結果、我が家でも旅行券が当たったり、米なんか年に何回か
もらうこととなったり、秩父にはないチェーン店の商品券などが
あったりということで、機会があったら行きたいぐらいの気持ちの
旅行に実際に実現でき、そこのホテルで普段なら食べないホテルのディナーも
商品券利用で食べてみたり、と複合的に利用することにより普段より
消費に貢献しているなあと感じることがあります。

でもこれはよく考えると今までゼロ円で受けていた金額での消費
分を払わされているだけで、実際企業がただで接待してくれて
いるのではないということです。

大きな企業ならそれだけ大きな接待や宣伝費があるので、手法
的にも色々なゼロ円ビジネスが可能なのです。

ということは、国単位で考えてもただとるだけの税金という
手法も各種キャッシュバックや納税者特典などと銘打てば
かなりの事業が展開できて財政問題や介護福祉問題もかなりの
改善を見るでしょう。

とるとなれば簡単に集まる税金もそんな工夫もなく使われるから
ろくな事業も使われ方も使う人たちの態度も一向によくならない
とふと月の下で考えたのでした。
コメント
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