King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

あると思います。モカマタリ

2012年10月25日 09時29分12秒 | 珈琲
昨日NHKで、方丈記の最後の回がありました。
100分de名著という番組で方丈記をやっていた
訳ですが、同じNHKで方丈記を取り上げた番組があり
なぜ、最終回の前にさらに方丈記をやるのかと
疑問を持ったものでした。

このように、震災を意識した番組は増えているのですが、
やたら絆とかそれでも立ち上がり新たな挑戦をする被災者
とかいった番組などでなく、根本的な問いを発する番組は
珍しいのです。

同じ書物を取り上げていても両番組を見る人を意識してか
タブって鬱陶しい感じもなく、普通に両方見てよかったと
思いました。

方丈記についてはまた触れたいと思いますが、なぜか
ここのところ原発存続とか廃止に反対する人の意見が
発せられることに疑問を感じます。

たかが発電機を回すためになぜ危険な物質を使い、
環境悪化を招く核物質を発生し続けるのか目先の利益より
ほかに追及するものがあると思われます。

北海道ではこの冬、泊原発を動かさないと計画停電の可能性
があるという脅しのような需給予想がまたされています。

人間がどんな万全な備えをしようとも、また忘れたころ災害は
必ず襲ってくるでしょう。

今回使われた想定外なんて言葉が忘れ去られた頃かもしれ
ませんし、直ぐ明日かもしれません。

真の技術立国であるならば、原発はやめて違う発電やエネルギー
を考えられるはずです。

さて、昨日はいつものお客さんが午後来店され、モカが
すっぱい話をされました。

この話は何度もして、私たちの年代はもう刷り込まれた
情報でモカはすっぱいと固定されてしまっているようで、
なかなかモカを好んで注文する人はまれです。

我々の年代でもあのすっぱいのが魅力だという人もいて
問題を複雑にしていて、なお近年のスペシャルティコーヒーの
魅力は何と言っても酸味にあり、一言酸味が好きというのが
一番謎多き答えとなっています。

そして、モカにはエチオピアのモカ騒動を経てもう一度
モカの魅力を検証する機会が巡ってきたかのようです。

それだけ前と同じ種類のモカが目の前にあり、やっと味わえる
状況がやってきたからです。

とりわけモカマタリが普通に飲めるようになったのは
一番の安心感とともにやっとこの状況が戻ったということ
が言えると思います。

当店としては、選択肢を用意し後はお客様が判断されることを
望みますが、正直な気持ちなままで売りたいですから、味
については人それぞれであるという基本を尊重していくのは
変わりありません。

すっぱいのが好きな人がいてもいいし、昔飲んでいたコーヒーは
何だったのかという思いを新たにするのもいいですし、
流行りのスペシャルティの味に興ずるのもいいのではないでしょうか。

それが選べないのは珈琲好きには不幸なことであり、自分の舌で
判断されるならば、それが世間一般と違っていようと自身の
スタイルを提供できる供給者でいたいと思います。

とりわけ、私の場合押し付けはしませんが、味の実績や安くて
おいしいと感じたものを揃えているつもりです。

是非、試飲に訪れてみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする