King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

本当の理解

2014年06月30日 09時25分54秒 | 日々のこと
ローレンス・クラウス教授の宇宙白熱教室がおもしろい。

昔学んだ化学や物理はただ難解で結局通過するだけに
終わって自身の知識とか考え方の基礎を作ったとかおおよそ
現実界に必要なものとは思えないものであったと思います。

しかし、プログラムをするのに計算とか公式を知るために
また昔の教科書を引っ張り出すなんてこともよくあることで、
世の中は進んでいて21世紀になり新たな素粒子や宇宙の
姿に発見が続いています。

まだニュートン物理学を理解し実生活に活かしているという人も
稀なのではないでしょうか。学校教育を受けてきてもなんかの
プログラムをするときに投げたボールの落下点を予測するために
物理の本を引っ張り出したりすることがあります。

そんな何かと面倒な計算が化学や物理にはつきものであり、
それでも人々は最近の科学知識を知り、理解したいと思う
のです。

世にはそういう人を狙った最新宇宙論とか素粒子物理学の
本があふれています。

しかし、そんな数式を使わない解説本は結局読んでもすっきりと
理解できないし、まして目からうろことはいきません。

そして、そんな本も洋の東西でその出来の良しあしに差があり、
そもそも数式を全く使わないことに意味があるのかという
ことも考えたりしていましたが、クラウス教授の授業はまさに
そんな今までの迷いも全てを解消し、違う視点を与えてくれる
かのようです。

例えば前回の授業ではユリウスシーザーと同じ原子をいくつ
吸っているかという問題での数値を求めるに単純化すると
計算は足し算でできる物となりその答えは意外なものと
いう手品を見るようなものでした。

そこには昔苦しんだモルとかはなく、アボガドロ数でいくらと
出してしまうものでした。

極めつけは次元解析です。

人により、まだ速度計算ができず、小学生レベルの計算も
ままならない人もいますが、時間と距離と速度というこの
三つで次元はできているという話から一定速度の元では
同じ土俵で見ることができるという事で高速が定数として
でてくることが説明されるのですが、これで今までずっと
疑問に思っていたe=mc2もどこから高速が出てきたか
すっきりと長年のわだかまりを説いてもらった気分でした。
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