King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ブレンドください

2014年12月22日 11時45分31秒 | 珈琲


にぎやかさや年末らしさを感じられない秩父に不満を感じつつ、ま
田舎らしく平穏に過ぎていく日々に押し流されつつ、今日も
豆を焼いています。

12月も下旬となり、やはりこの時期飲んでいただきたいのは
毎年この時期にお出しする『第四楽章』というブレンドです。

最近豆の高騰からいつもおいて焼いて直ぐお渡しできる豆では
このブレンドが200g1000円と一番安いものとなってしまいました。

そのせいか来店される方のほとんどがブレンドくださいという
最近の注文です。

それでもどんな味ですかとか酸味とかと聞かれる人がたまに
います。

しかし、たいていのお客様は喫茶店ですぐブレンドと声を上げる
のと同様の感覚で指名されます。

もはや説明不要なほどの知名度もないのですが、常連さんは
季節のブレンドの説明を求める人は稀で、味より命名の由来
の方が気になる方がたまに質問される程度です。

木枯らしが舞い霜に濡れる寒い秩父でどんな味の珈琲を飲みたいのか
貴方の頭の中にはどんな音楽が鳴っているのか私は逆に想像し、
今日も豆を焼いています。

気になる味、求める味の珈琲がありましたからお気軽にお訪ね
ください。

平日、午後三時土曜は四時まで試飲できます。

猫町秩父のどこで猫に出会えるか情報も気になる方はどうぞ
お立ち寄りください。
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『ゴーンガール』見てきた

2014年12月22日 09時59分14秒 | 映画
昨日の夜、店閉めて上里のシネコンまで行って
『ゴーンガール』見てきました。

ベンアフレックといえば私は『カンパニーメン』の印象が強く、
もはや賞味期限切れの盛りが過ぎた存在のようなイメージ
でしたが、世間的には『アルゴ』でのアカデミー賞受賞
など順調なキャリアを積んだ役者です。





そんな私評価の中での彼の姿が冒頭一人で家から出て
いきなり朝なのにバーに行き酒を飲みだすという姿と
デビュー当時とは違ったでぶでぶした姿でまた失業者
役なのかと主人公が今置かれた境遇を語らせます。

話はその後いったり来たりして主人公はいい人なのか
殺人者なのかといった不安定な状況になり、誰かと同化
して物語にのめり込んでいくといった本来の映画の楽しみ
や別の人生を疑似的に味あわせてくれるといった楽しみ
と行ったものとは違う傍観者としての視点で進みます。

それが退屈と感じるか、ワクワクとした野次馬的興味を
持てるかでこの作品を楽しめるのかどうかという分かれ目に
たたされます。

そして、それはそこデビットフィンチゃー監督ですから
極限の恐怖とかスリラー的マニヤック的な世界も展開して
ぞぞーとした物を見せてくれるわけです。

エイミー役の女優の顔が途中、米ドラマのリベンジの
エミリーソーンに見えてしまいこの人そうかなあとじっくりと
見入ってしまいやっぱ違うと確信するまで時間がかかり
ます。


エミリーソーンの方がかなりかわいく思えてくる展開に
なってさっきのぞぞーがいや増します。

観終わって監督の意図したものが結婚生活なんてそんな
捕らわれのものさという最後は夫婦は置いてけぼりで
結果彼らにはよかったのでしょうという終わり方は
見たものにそれぞれの人生と結婚観と女性の生き方を
考えさせます。

そして、私がどう感じたかというと知恵を絞って繕った
ことはその成果や出来如何にかかわらずやはり破綻の香りが
するものです。

これは私の今までの経験上ぬぐえないもので、頭のいい女性
とか知恵者の虚構はあくまで砂上の楼閣であり、虚実の
産物は虚の中でしか成り立ちえないのです。

作品という虚の中でも精神衛生的にはやり込められていた夫が
最後は弁護士や世論を味方につけて悪女を糾弾して終わると
いうのが今までの物語であり、何らかの救済があったの
ですが、それを先延ばしにするところがヒンチャーの個性
ということなのでしょう。
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